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恋の行方ⅩⅤ


(ジョシュアの部屋で。)
ジョシュア、本が増えてるね。
うん、就職の準備だ。アノゥニマスに教えてもらって、買い揃えた。あいつ、優秀だよ。
初歩的な書籍が多いね。
俺のレベルだそうだ。中には難しそうな物もある。
アノゥニマス、リリーと問題を起こしたよね。一年間の軍籍剥奪・・・。
そうだね、案外、軽い処分だった。マッド・ブルとGが裏で動いたようだ。
どうして?
彼の能力を惜しんだんだ。Cランク入りを目前にして躓いた。自分に抗って・・・。
敵の諜報員と知りながら情を通したんですよ。除隊処分になると思っていました。
俺もだよ。


俺、性格に問題がある。
自覚しているの?
うん・・・いろんな事を先延ばししちゃうんだ。悪癖だ。どうすべきかな?
すぐやれば良いじゃない。
それが出来れば、誰も悩まない。
セックスはすぐに出来るのに・・・。
おいおい、茶化すなよ。


(先週、ジョシュアの部屋を訪れるアノゥニマス。ジョシュアのテーブルをチェックする。デスクトップ、ノート、タブレットがある。)
すまんね。
いいえ、僕、お役に立てれば嬉しいです。ジョシュア、贅沢だね。
ん?
ウィンのデスクトップ、マックブック、iPadプロまである。僕、お金の使い方、間違えたなあ。新しいマシンを買えたのに。・・・土曜日戦争に戻りたいな。
そうだね、でも、大丈夫だよ。
ジョシュア、何故、今頃コンピュータの勉強を?
俺、4月からドリーム保全センターで働くんだ。少しは勉強しておかないと。ワード、エクセルくらいでは不足のようなんでね。
そうですか。それで、言語とデーターベースか・・・。
でさ、君はなんで出来るの?
勉強したからです。
学べば誰にでも出来るのか?
どうかなあ・・・僕は出来ました。
そうか、俺にも出来るかな?
はい。そのスキルが必要で、あなたが少し努力すれば。ただ、努力には苦しみが伴う、自分を曲げなければならないから。土曜日戦争のバトルも同じですよね。・・・自分自身に抗って進まなければならない。
そこまで解っていて・・・アノゥニマス、高くついたね。
中学の頃から、リリーは僕のヒロインだった・・・。(さらに言いかけて言葉を飲むアノゥニマス。顔を曇らせ俯く。)
まあ、心の中には動かさない方が良い感情もあるからね。
そうだなあ・・・僕、ビリーやGの期待を裏切ってしまった。
取り返しがつかないわけじゃない。
・・・・・・。
君・・・?
ああ、すみません。勧めた本の中には難しい物もあります。まず、読んで下さい。理解出来なければ、もう一回読みましょう。それでも理解できなければ、もう一回。理解出来るまで繰り返します。それでもダメなら、代替策を考えましょう。ただ、それは実践の場で考えるべき事で、今じゃない。
うん、勉強になるよ。


(土曜日、バトルの後、ABCクラブでテーブルを挟むビリーとジョシュア。)
ジョシュア、4月から就職するそうですね。
はい。アパートの、駅の向こう側にあるドリーム保全センターです。給料安いです。
そうですか。
でも、俺が就きたかった職です。
羨ましいですね。
ビリー、あなただって、そうでしょ?
それはどうかなあ・・・。僕、アメリカで4年余り勉強しました。大学院に行ってから就職しようと考えていました。だけど、志望した大学院に行くことは出来なかった。竹竿で星を取り損ねたよ。
ビリー・・・。
日本に帰って来て就活。すぐに決まると思っていたんだけど、そうでもなくてね。やっと見つけたのが、今の会社です。○○システムズの千葉支社。名古屋支店への転勤を機に、結婚しました。職場結婚です。チーフKから土曜日戦争に誘われ、千葉支社に戻って、南野市に住んでいます。
アメリカで就職する道もあったのでは?
ただね、めぼしい会社には修士や博士がゴロゴロ居るんだ。中には勉強すれば追いつけるなんてレベルじゃない奴も居る。気後れして帰国を決めました。思い通りにはいかないものですね。
後悔していますか?
いいえ・・・していませんよ。今の状況には満足しています。
どうすれば、生活に満足することが出来ますか?俺は、いつも不満を抱え、不機嫌です。
ふ~ん、自覚はあるんだ。
まあ、それなりに・・・。
そう言えばコンピュータの勉強をしているそうですね。
はい。アノゥニマスにアドヴァイスをもらって、本を買い揃えました。解るまで読めって言われました。
良い本には必要充分な事が書いてありますからね。
ビリー、あなたも本を読みましたか?
それはもう、うんざりするくらい。
すぐに理解できましたか?
まさか、そんなはずないです。そもそも一読して理解出来るなら苦労はしません。・・・なんのための勉強ですか?
就職したらWebサイトの保守をすることになりそうだから。その他にもデータベースとか。初歩的なスキルだけでも身につけなければならないからです。
Webサイトと言えば、IDEを使っていないようですね。
はぁ・・・。元はバイトの学生さんが作った。IDEに依存するのを嫌ったそうです。
コンピュータの勉強をした方かな。
ん?
・・・アメリカに居た時、同じようなことを言っていた男が居てね。彼は、とても優秀だった。で、バイセクシャルと言うか、ゲイだった。
人格が想像できません。
ドリーム保全センターって、秦野さんがパートをしている所ですね。
はい、そうです。
彼女、凄いよね。(屋根裏部屋の少年Ⅶ)



(日曜日、朝食のテーブルに着く母と櫂。)
お母さん、私、卒業したらジョシュアと暮らすわ。
そう。・・・決めたの?
はい。
ジョシュアは?
断らないと思います。
結婚するの?
暫くは同棲しようかと・・・。
・・・・・・。(母が顔を曇らせる。)
お母さん、反対しないで。
人生は長いよ。そんなに早く決めて良いの?
・・・人生は長いかもしれないけど、想い想われる時は短い・・・。私にも、彼を好きになる事情があるの。
知らなかったわ・・・。
お母さんに、言わないこともあります。
頑固ねえ。


(母と、少しギクシャクした朝食の後、自室からジョシュアに電話をする櫂。応答が無い。少し時間を置いて電話するも、応答が無い。)
(着替えて、外出の準備をする。ジョシュアに会いに行くつもりだが、連絡は取れていない。それでも、門を出る櫂。バス停までの坂道を登っていると、携帯に着信。ジョシュアだった。)
よう、グッドルッキン、電話くれたか?
はい。あなたの部屋に行こうと思って・・・。
そうか、ぜひそうしてくれ。今、起きたところだ。
もう、10時なんですけど。
・・・今日は、日曜日だから・・・寝坊した。
20分ほどで着きます。
待ってるよ。
(怠い男だなあ、と思いつつ歩を進める櫂。)


(合鍵を使って、ジョシュアの部屋に入る櫂。タバコと酒の匂いが充満している。)
(居間のテーブルを片付け、キッチンで食器を洗っていると、腰にバスタオルを巻いたジョシュアがバスルームから出てくる。)
おはよ、櫂・・・。
おはようございます。ジョシュア、ゴミの袋が足りないわ。
ああ、着替えたら買ってくるよ。ついでに、昼の弁当も買ってくる。
そう。可燃、ビン、カン。可燃は多めにね。今日は掃除をするわ。
すまんね。


(ジョシュアが買い物に出かけると、櫂はダイニング・キッチン、バスルーム、トイレを掃除し、ベッドルームと納戸を確認する。脱ぎ捨てられたジョシュアの衣類を集め、洗濯機を回す。)
(思ったより遅く、レジ袋を下げたジョシュアが帰って来る。)
帰ったよ。
ご苦労様。
ビールと酒も買ってきた。昼飯にしようぜ。
はい。
(コンビニ弁当でビールを飲みながらの昼食。早々と缶ビールを空けたジョシュアが日本酒の封を切る。梅一輪の純米酒だ。)
櫂、俺達、いずれ戸建てに住んでペットを飼ったりするのかなあ?
・・・ペットは、嫌いじゃないけど、飼うつもりはありません。
どうして?
犬でも猫でも、死が近づいた時、飼い主に甘えるんですって。私は、小動物のそんな姿を見たくない。・・・戯れの甘えなのか、最後の甘えなのか判らないじゃない。だから、ペットを飼うことは出来ないわ。
・・・そうか・・・。
(昼食後、櫂は仮眠し、ジョシュアのアパートを後にした。)

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

ChatGTPが書く小話
ジョシュアと櫂は、まるで異なる楽譜が交わり、素晴らしい調和を奏でるような友情で結ばれていました。
ジョシュアのアパートは、常にクリエイティブなエネルギーで充満していました。
朝、ジョシュアはコーヒーカップを手に笑顔で櫂を迎えました。彼らは昨夜の冒険話から、人生の転機や面白い出来事を語り合い、笑いに包まれました。その後、アパートの中を共に整理整頓することになり、二人は協力して空間を創造的で居心地の良いものに変えました。
昼には、近くのカフェでランチを共にしました。新しいアイディアやプロジェクトについて熱く語り合い、意気投合していく様子が伺えました。櫂はギターを手に取り、道行く人々を楽しませるようなメロディを奏で、ジョシュアのアパートは音楽とともに溢れました。
夕方、机に向かいながら二人は新たな挑戦に取り組みました。アイディアの共有と洗練を通じて、彼らのプロジェクトは着実に形を成していきました。櫂の独創的なアートと、ジョシュアの洞察力と組織力が絶妙にマッチし、新しい可能性が広がっていました。
夜になると、彼らはアパートのリビングでくつろぎながら、映画や本について語り合いました。深い哲学的な対話や軽快なジョーク、時折の沈黙も含め、彼らのコミュニケーションは多様で深みのあるものでした。
ジョシュアのアパートは単なる住まいではなく、友情やクリエイティビティが紡ぐ特別な場所でした。彼らの日々はまるでアートのように美しく、共に歩む人生がより豊かになることを感じさせてくれました。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

(日曜日の夕方、ジョシュアの部屋から戻る櫂。父がテーブルで、鮭の缶詰をつまみにウヰスキーの水割りを飲んでいる。)
お父さん・・・?
ああ、櫂か。
夕食はどうしたの?
母さんが出かけていてね。・・・少し遅くなるようだ。
そうですか。私が何か作ります。
ああ、ありがと・・・。
(冷蔵庫を確認すると、チンして盛り付けすれば出来る二人分の夕食があった。「お母さん、用意してくれてたんだ。」)
さあ、出来たわ。・・・お母さん、言ってくれなかった。私に黙って出かけたわ。きっと、怒っている。
櫂、そんなことはないよ。少し、飲むか?
はい。
(食事を進めながら、父の酒に付き合う。)
お父さん、私ね、今朝、お母さんと喧嘩しちゃったの。
そうか、理由は?
・・・卒業したら、ジョシュアと同棲するつもりだと言いました。
で、母さんは?
人生は長いから、早すぎるって・・・。
・・・・・・。
お母さん、お父さんを好きになる、お父さんと結婚するには事情があるって言ってた。どういうことでしょうか?
さあ、思い当たることは無いよ。
お父さん、私は卒業したらジョシュアと同棲したいと思っています。
そうか、反対はしないよ。
(櫂が寂しげな父の横顔を見る。)
結婚を前提にする同棲か?
そう思っています。お母さん、お父さんは無為の人だって言ってた。
そうか、当たらずとも遠からずだね。でも、僕は何もしなかったわけではない。働いたよ。毎朝電車に乗って、会社に通勤した。楽々ではなかったけど、それが僕の役割だと思っていた。不満かな?
私に不満はありません。お父さん自身はどうですか?

「今年最後の記事です。思いついて、ChatGTPにワンシーンを書いてもらった。来年は、もっと可能性を追求したいと思います。拙い記事を読んでいただいた皆様、ありがとうございました。来年が良い年でありますように。」

   令和5年12月29日

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