インドの脱炭素目標と 再エネ開発をめぐる政策矛盾
インドは、2021年のCO2排出量が2,648.8Mtと世界全体の7.0%を占め、中国(32.9%)、米国(12.6%)に次ぐ世界第3位の排出大国である。インドの排出動向は世界全体の多大な影響を及ぼすとはいえ、一人当たり排出量は1.90t/人と、世界平均(4.81t/人)の40%弱にすぎない。経済発展と脱炭素の両立は容易ではなく、目下のところ、自国製造業振興策が、再生可能エネルギー開発の柱である太陽光発電推進の障壁となっている。
2070年炭素中立化宣言と脱炭素数値目標