みまち
今考えている世界観の断片。 タグで区別しつつ、世界観が決まってるキャラもここ。
過去の掲載ものまとめてます
二次創作の小説を置きます。ジャンル問わず
一次創作のシリーズ物を置いていきます。たまに単発長編混ざります。
てすと
段落つけても無意味の現実…
設定 某名探偵/コ哀がそのまま成長し中学生の設定 組織との追いかけっこは結末を迎えずにそのまま時だけが過ぎた 彼との関係は出会った当時よりも複雑怪奇になっていて、今さらただの他人になんかなれなくなっていた 「灰原」 「何かご用かしら?」 ソファに横になって埋もれつつ本を読んでいると正面に江戸川くんが立っていた 博士の家に来ることが珍しくない彼は学校から直接訪れることもあるのでこんな光景も日常茶飯時 「博士は?」 「あら、今日は居ないって昨日言ったと思うけど
つっくんと呼ばれる彼の朝は私を起こすことから始まるようだ 「葵さん、起きてください。朝ですよ」 青いエプロンを下げたまま私の部屋の扉の前で立っていた 「もう…朝なんだ」 正直いって眠い、8時だから起きないといけないのだけれど 今日は彼と一緒に買い出しに出かけた 見慣れない町並み、どこか懐かしさがあるのは私がこの町に住む人間なのだと証明するようだった それでも思い出せることはないのだけれど 「葵さん?」 「えっ、あ、ごめん。なに?」 不意に声をかけられてビクッとしてしまう 「
風呂から上がると彼は食事の支度をしていた 「上がりました?なら、一緒にご飯食べましょうか」 微笑む彼をよく見ると黒い髪の毛に綺麗な顔立ちで、どことなく人形を想定させる姿だった 何より目が少し茶色で綺麗だったことが印象的だ 「・・・いただきます」 手を合わせて目の前のご飯を頂く、とても優しくて懐かしい味がする 「今日はどうですかね?」 美味しいといいんですけど。なんて苦笑気味で言うので「美味しいよ」と返した すると少し意外な顔をしたあと嬉しそうに緩む顔をする しみじみ自分が普
神様、僕にその役目をどうかもう一度。 「どこにも居ない、居場所もない」 雨の中で傘もささずに暗い町を私は彷徨っていた 気づいたら黒いワンピースだけ着た状態でいたのだ 記憶喪失なるものを私は馬鹿にしすぎていた 「まさか、その部分だけの記憶しか残らないなんて」 財布、携帯、証明書、カバン、何一つない現状 髪の毛は徐々に濡れていき、体温も奪っていた 記憶も何故か無く、覚えているのは「記憶喪失なんてあるわけないじゃない!」なんて意気揚々と語る私の姿 名前も忘れているそんな冗談がい
『世界を守った救世主は世界で一番不幸になりました』のif 上記の話を先に読むことを推奨 あの日、剣を構えた勇者はこれまでに見た事のないほどの真剣な表情で私に斬りかかってきた 有りがたい話だ、『さっさと終わりにしてしまいたい』そう願っているのだから けれど意識を保つ事すらやっとの私にとっては身体の自由が普段より利くわけがなく、中途半端に攻撃を防ぐだけとなってしまっていた 一撃、二撃、勇者の魔力が籠る剣で受ける傷は通常の物よりも治りが悪い 魔王にだって致命傷は避けたいし、出血多
閉まりゆく先への扉 杖の魔法使いは僅かな魔力で癒しを 薬剤師は数ある薬草を 弓使いは敵を引き留めるために残り少ない矢で足止めを 口を揃えて彼らは言う 「伝説の剣を使える勇者にしか魔王は倒すことが出来ない。 俺らのことは心配するな、振り向かずに走るんだ」 初めて足が震えた 魔物を投げ倒すことよりも、死にもの狂いで戦っていたときよりも 多くの魔物の群れの中に、傷付き今にも倒れそうな仲間達に背中を託して進むことに 信じていてもなお、この絶望的な状況には恐怖を感じた 背後で扉
抱きしめたときの暖かさは何物にも変えられなくて、本来であれば突き放すべきなのに私にはそれが出来なかった。 なんだか、欠けた部分が補われるような心地さがどこか存在していたように思えてしまって。 ああ、なんてずるいのだろう。 (体温に依存する幼さ)
白色だった心は、年数と環境を経て、色んな色を帯びて、気づいたらくすんで汚れてしまった。 そんな私の心でも貴方を愛せると言うのでしょうか、好きと言えるのでしょうか。 けれど…言えたとしても、きっとくちつぐんでしまうと思いました。 (こんなグチャグチャな心、貴方には見せられないわ)
ふと目が覚めて暗い部屋の中、うっすらと時計に目をやると深夜の3時過ぎであった。 夢見はあまり良くなかったことだけが印象に残っていて、内容はほとんど覚えてない。 不安だけが妙に残っていて、思わず隣で寝ていた彼女を抱きしめる。 温もりが伝わってきて少しほっとし た
何日待てば、何ヵ月待てば、何年待てば報われるのだろうか。 解放されるのだろうか。 気持ちと言葉は脳内を駆け巡っては押さえ込まれていく。 好きです、一言何の重さも乗せずに伝えたいだけだった。 見返りなんか求めてない、求めてはいけない。それでも心は呟く。 私以外を選ぶのなら死んでほしいと呟く 実に傲慢な考えであり、緩やかに狂っている
「止まりなさい、止まれッ!!」 廊下に響き渡る声、一人の女は銃を構えていた 「おいおい、丸腰相手の味方にそりゃねーだろ?」男は背を向けたまま両手をあげる 「なんで、なんでそっちに行ったのよ…」 涙が溢れて頬に伝う 「泣くなよ、いつまでもなさけねぇな」
「手放したものをもう一度欲しがるのはとても我儘だと思う。」 その一言に何かを思い出したのか、友人は寂しそうに 「それでもね、後悔してしまうんだよ」って。 後悔するくらいなら手放さなきゃよかったのに。 そうやって考えてしまった私は酷く子供じみていて情けなかった
私は声を失った。 不運な事故で声が出なくなっていた。 ストレスだろう、って医者は言うけれどあまり期待はしていない。 ただ一言いいたかった言葉は声にならず、空気となって宙に舞うだけと思うととても悲しくなった。 願わくば約束の日だけでも出るように、そう思うことが精いっぱいだった