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詩、あるいは詞

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物語にはできない、「要素」的な作品です。
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記事一覧

その岸の向こう側へ

静かに街は眠っていく 眠れず君と語り合った日々 春風が吹くように頷いて 時が止まる 帰れな…

森たまみ
3週間前
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あなたのいる場所

どこに暮らしたってかまわない。 砂漠にだって人は暮らし、海の上に家を建て、地下にだって秘…

森たまみ
1年前
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詩-触れて毎日

ポケットの中の小石 誰のものでもない 私しか知らない 秘密の魔法 笑っていたいよ いつま…

森たまみ
1年前
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詩-夏の終わりに恋しくなって

ずっと近くに感じても あの星よりも 遠くなり ずっと一緒にいたようで 気づかぬうちに 離れ…

森たまみ
2年前
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詩-いつもの日

ささいなこと 風が吹いた 君の小さな耳 ピアスが光る ありきたりに愛してると 言い合ったり…

森たまみ
2年前
3

詞-待ち合わせ

晴れ晴れな午後 おニューのワンピースが揺れている メイクは薄め あなたの好みに 本当はもっ…

森たまみ
2年前
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詩-僕らのかたち

バス停みたいな気持ちだよ 土砂降りの雨の中でも待っている それが愛の形なら仕方ないね この間できたばかりのマンション 生まれた頃の街並みは どこかに置いてきた 取り戻せない場所に 僕ら、もう少し頑張ろう くだらない喧嘩を何度も続けて その度に手を取り合うんだ 最初から馴れない僕らだから

夏のうた

森たまみ
2年前

詩-永遠は夢-

水面に光 白く反射して 同じみたいな景色 電車の窓 向こうの海 首が痛くなるまで 見つめた…

森たまみ
2年前
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#アオドリ春の創作ー春の歌 (短歌・俳句)

春風に コート脱がされ 触れる肌 桃色の 花を探して 青の下 蜜に惹かれる 蝶のありさま…

森たまみ
2年前
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詩-握手-2022

大切に育てた向日葵 頑張れって今日も声をかける 名前も知らない誰かのこと 思う日々 僕た…

森たまみ
2年前
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詩-花束-

朝はゆらゆら溶けていく 瞼を擦れば 針は上に向かう 君と夜に話したことは もう半分も覚えて…

森たまみ
2年前
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詩-ふたつの心

あおい星の舞台に きらきら光る たましいの あらかじめ用意していた 言葉と動き 白い雲は …

森たまみ
2年前

「君の幸せを望むから心配する」 なんて わがままな言い訳に 付き合ってくれるのかな、君はさ 空が曇る 窓に水滴の張った部屋で 帰りを待つんだ ただ