夜明け前

人とほとんど関わらない生活を送っていたら、すっかり気難しくなってしまった。

床に入ってはみるものの結局眠れず、隣家の住人が起き出してくるころ、ようやく眠りにつく。

夜中の静けさに甘えて、他人のあらを探したり、昔のことを思い出したりしているうちに、鳥の声が聞こえてきてしまうのである。

まあ、何か考えているのなら、書いて残しておくのも悪くないだろう。

こういうものが続いたためしがないので、気の向くまま、忘れるまでは。思い出せばまた書きにこようかな。

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