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岡山・泥酔・野宿

突然ですが、みなさん、旅の楽しみは何ですか?
私は美味しいものを食べ、お酒を飲むことです。

特に、旅先で出会った人と話して、色んなバックグラウンドを知ったり、地元民ならではの隠れた名所を教えて貰うのが大好きです。
これは、お酒が飲めるようになった大2くらいからやっていて、今まで沢山の人と盃を酌み交わし、東京に来てくれた時、飲みに行く友達もできました。
そんな楽しい楽しい時間だったのですが、今回はその楽しみがタイトルの事件を引き起こしてしまいました。
おそらく、誰にも迷惑はかけないように頑張りましたが、海外旅行などになるとこういう失態が命に関わってくると思います。今後は、とにかく気をつけて、冷静になって旅していきたいです。

さて、自分は2024年の春、香川から瀬戸内海の島々を経由して、岡山に行く旅行をした。
岡山に到着する前までは、友人たちと巡っており、それぞれ別れて次の目的地に向かうことになりました。


作った旅のしおり

夕暮れの直島から船で宇野港に渡り、岡山駅まで電車で1時間ほど。
途中、絵に描いたようなヤリラフィー男子集団が乗ってきて、岡山ってやっぱりやんちゃ系多い?と思った。
あと駅前でめっちゃナンパ??ホストの客引き?すごかった。

帰りの新幹線をとってなかったので、駅につくやいなや、学割証を手にみどりの窓口で並ぶ…
これがめちゃくちゃ行列だった!1時間くらいかかったかもしれない。
しかも、JRが「なんでこんなにも発展してるのに、お前みどりの窓口に並んでんの?」みたいな調査もしてて、アンケート答えたりした。前の人は、海外住みだからって言ってて、いろんな人がいるんだなと思った。

やっと座席もとれて、宿へ…
昨日の寝る前にギリギリでとった宿だけど、正直今まで泊まった中で一番好きだった!
しかも4000円 破格すぎんか、
駅からは少し遠くて、徒歩25分くらい。

元々あった建物群をリノベーションして、ゲストハウス&店舗などに使われてます。
広いとはいえないドミトリーだったけど、同部屋の海外ガールたちが、ファッジに出てくるような、おしゃれで自然体で美しくて、優しい人ばかりで癒された。

可愛すぎる とりいくぐる


ちゃんと鳥居
ネコチャン!

チェックインして、スタッフさんにゲストハウス内を案内してもらった後、近所の美味しい飲み屋さんを教えてもらったから飲みに行く。
スタッフさんに、超人気店だから、走って行った方がいい!って言われて、ガンダで行ったのに、先客0で貸切だった。
お店のマスターと色々話しながら飲んでたら、いつのまにかお店に人増えてて、知らないおじさんたちに奢ってもらった。

何を飲んだのか、何も覚えていない。


ここから記憶がなくて、ゲストハウスにどうやって帰ったかわからない。
しかも、LINEのトーク見返してたらさっきのおじさんとLINE交換してて、着信履歴だったり、「今から家くる❓😅💦」みたいなのきてて、うおー、、引 となった。

しかも、結構遅くまで飲んでしまって、帰ったのはゲストハウスの扉が施錠された後になってしまった。
スタッフさんにパスワードを教えてもらった気がするけど、全く思い出せない。
諦めて、ゲストハウスの中庭的なところの机に突っ伏して寝た。(さっきのネコちゃんいたとこ)
移動ばかりで疲れがどっと出たし、敷地内だからなんとかなるだろうという精神だったけど、今考えたら危険すぎるよね。
それにしても3月の半ばなのでめちゃくちゃ寒いし、周りにお店も何もないからとにかく真っ暗だった。
歯がガチガチ行って、体の芯からから冷えてた。
素晴らしいゲストハウスのフカフカお布団が目の前にあるのに、なぜ私はこんな場所で寝ているのか…と思った。

体感1時間くらい寝た後、神の導きか、おぼろな数字が脳裏に浮かんでくる。パスワード、なんらかの数字が連続していた…?と気がつき、やっと中に入れた。この時、小泉進次郎議員の気持ちがしかと理解できました。人間にはおぼろげに数字が浮かんでくるときがあるんだな、
もはや人間カスタネットと化しながら、震える指でやっと打ち込んで、空いた!!!!!!
この時は、ほんとに安心で泣きそうだったし、飲みすぎた自分、猛省でした。

同部屋の方を起こさないように、明るくなるまで共有スペースにいた。最高のゲストハウスだったけど、全くベッドで寝ないという、超ギリギリの夜を過ごしてしまった。

シャワーを浴びて、朝ごはんは近所にある同じ建築家の方が手がけたカフェに。
やっぱりこの人の空間好きと思った。

映画のご飯みたい

カフェの店員さんも前、東京に住んでいたらしい。なんで岡山に?と聞いたら、「なんか住んでみたかったので!!」って言われて、すごく良い生き方だなと思った。大人になったら、人間必ずしも、ここにいなさいよって決められてるわけじゃないんだから、行きたい場所でやりたいことしてお金稼ぐっていいなあ。

今日の予定はなんとなく、岡山城と倉敷に行って18時くらいに新幹線乗る予定だったけど、ゲストハウスや、このお店を手がけた建築家の方の作品が気になったので、途中で色々組み込んで回ってみることにした。

街歩いてる中見つけた不思議な建物 融合してる
家屋としてカッコ良すぎる

ちなみに、この日もみどりの窓口に並ぶハメになる。
昨日自由席で予約をしたんだけど、突如、座れなかったらどうしようと怖くなってきて、30分くらいかけて変更した。また「youはなぜみどりの窓口に?」にアンケートされた。

そんなこんなでまちに繰り出したのは13時ごろ…
岡山城ではお堀のクルーズ船にのった。一応電話予約して行ったら、自分と夫婦1組しかいなくてめっちゃ気まずかった。

ミニお祭り的なのやってて買った
裏側はお殿様しか見れなかったそうです。

岡山城は五大老の1人である、宇喜多秀家が建てました。平面で見ると不思議な形をしてるので、表と裏で見え方が全然違います。
この船割と小さいんだけど、見どころスポットで止まるから揺れに揺れまくり、二日酔いと相まって吐きそうでした。ご夫婦の思い出を汚したくないので真っ青になりながら必死に耐えました。

途中この桃の進路妨害により、船が急旋回したため、死ぬかと思いました。


その後は、先ほどの建築家の方が携わった、上之町会館というところに行った。神社と同じ敷地にひっそりとあって、事務所だったり、小さなお店が入っているテナントビル。

上野町会館
とりいくぐるにも、これあった。可愛い

ここで昼ごはんを食べました。
「おべんとう、にちにち」
というところです。
曜日限定でやってるご飯屋さんが入ってて、めちゃくちゃ美味しかった。素材の味を生かしながらも、あまり食べたことない新鮮な味付けなものもあって、口の中が幸せを感じた。

メインの、新玉ねぎの肉詰めが美味しすぎた

常連さんが多めで、ワンオペのお姉さんが手際よく捌いてた。途中で満席+売り切れになっちゃったので、良いタイミングで滑り込めたと思う。
常連さんとの話を盗み聞きするに、毎週メニューを変えてて、試行錯誤で頑張っているらしい。
コーヒー紅茶・デザートつきで1800円。大満足のランチ、導かれて来てよかったな。

すんげー邪悪な顔のきつねいます。

そして、この後ラストの倉敷に向かうんですが、岡山城は駅からちょっと遠い。バスで行こうと思ったけど現金使えないみたいで、がっかりしてたところに、【ももちゃり】という浮かれた名前のシェアサイクル見つけてしまった。

https://www.momochari.jp

ももちゃりは岡山で展開するシェアサイクルで、ポートもたくさんあるので移動におすすめです。
サドルの高さ変えるのめんどくさくて、バリ低いまま立ち漕ぎ状態でガン漕ぎしてたんで、多分御堂筋くんみたいな感じになってました。

そんなこんなで、岡山駅から倉敷に行ったんですが、なんだかちょっと期待外れすぎた。


自分は修士の研究として、重要伝統的建造物保存地区(重伝建)について取り組みたいと思っていて、倉敷なんかはその代表的なものだ。

倉敷は観光都市として、
地区の中が雇用を生む・建築ストックを活用する

観光客がお金を落とす

修景費用・保護活動にあてる

みたいなサイクルが完成してると思う。
そしてこのサイクルが回らないことで、過疎ってる重伝建もたくさんある。というかほとんどそう。

だからこそ倉敷は成功例ではあるんだけど、なんだか発展しすぎてて、ちょっと自分には居心地が悪かった。

これは指導してくれてる先生にも何度も聞かれてることだけど、当時の雰囲気を残したままの静かな街がいいのか? 多少猥雑になりながらも、ランニングコストをちゃんと生める街がいいのか?
わからなくなる。


1日に2回も小舟はキツイので辞めました。

まあ悩みはさておき、
お土産にきびだんごを買いました。
世は大きびだんご時代って感じで、いろんな会社が各々のおしゃれなパッケージで、きびだんごをなんとか売ろうと頑張ってて売り場がおもろかったです。

ごみたろうさんのきびだんごが一番可愛い。
あんただれ?

このあとは、無事に岡山駅に戻り、夕方の新幹線で東京に戻った。
岡山はやんちゃな男子多めで、素敵な建築家が活動してて、広い川も山もあっておだやかな街だなと今回で知りました。
これからも美味しいものにはお金を惜しまず、人との出会いを大切にして旅していきたいと思います。

もう一生お酒飲みません。と寒空の中庭で上の歯と下の歯がガチガチ言いながら決心したが、東京帰還した翌日。

ここまでよんでいただき、ありがとうございました!

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