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初めての選挙

 恥ずかしながら、選挙に初めて参加した。23歳になって初めてである。選挙の話は友人らとしたことはない。誰にいれるとかそんな話のレベルではなく、行くか行かないか、行ったか行かなかった。その辺のことも全く触れない。だから、正直どれだけの同年代の友人が選挙に行ったかは全く知らない。そういうタイプの友人が多かっただけか、もしくはそういうものなのかもしれない。

 選挙は私が通っていた小学校に行って投票へ行った。当時の私が得意げに遊んでいたぶら下がり棒がやけに小さく見えて、その後ろには新しい遊具ができていた。目的の体育館は校門から一番遠い位置にあったから、14時の一番暑い時間帯に行ったことは失敗だったかもしれない。
 体育館につくと以外と人がいなかった。もう少し並ぶのかと思っていた。そうした自治体努力なのか投票率の低さなのかは初の投票の私にはわからなかった。
 受付の女の人に用紙を渡すと、凄く私のことを見ていた。私と同年代かもしくは年下だと思う。知り合いだったのか、それとも妹の同級生だったのか。クーラーもない体育館で大変なのにありがとうございます。

 投票はあっけなく終わった。ものの5分だった。紙の質が非常に良かった。
 確か小学校のころ、先生が公民の授業で「選挙の時の紙は良いものを使っている。だから折り曲げて投票箱にいれても中で自然に開くんだよ」と言っていたのを覚えていた。
 質の良い用紙にサラサラと名前を記載し、折り曲げて投票してみた。

 調べてみると、「ユポ紙」と呼ばれる、木材ではなくポリプロピレンからできた丈夫な紙(紙なのか?)らしい。水に濡れても大丈夫なようで、ちょっとお高いらしい。

 選挙にいったら外食という言葉は23歳でも何となく知っている。14時に来てしまった私は既に家でピザ3切れを食べていた。お腹は空いていないので、少し歩いて地元のタリーズへ行っていつものハニーミルクラテを飲みながら少しばかり本を読んで帰った。

 初めての選挙。正直まだ「これでよかったんだろうか」という疑念は抜けない。だけど、社会人になって(現在はニートだけど)生活をするだけであんなに税金を取られるなんて驚いた。
 私はまだまだ知らないことも多いし、Twitter等で強く発言している人をみるとまだ少し怖いななんて思うけど、だけど少しでも変わればいいなと思って投票に行った。

 行って良かったのか、とは正直わからないけど。無職のニートでも税金は払うものなので、まあ、行かなきゃなと思った。

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