価値観対策
上司と根本的な価値観が違うのがココ最近の悩みである。
私は上司の事を嫌いでもないし、好きでもない。大学時代ちょっと深く関わるタイプの先生と接する距離感でいる。
上司はきっと所謂イケている学生というものだったのだろう。サークルの仲間との集まりを楽しみ、恋人がいない期間の方が考えられない、そんなタイプ。事実聞いてもいないのに粗方あっていた。ここまでビンゴなのは稀である。
そして私。
かつてのサークル仲間は人生一嫌いだし、そもそも大人数で集まることどころか2人以上の会話はかなりカロリーを使う。恋人は別にいなくていい自己理論を確立しだしたし、家でラジオや映画やアニメを見ることを至福としている。
根本的に価値観が違うのだ。
つい先日、折角入ってくれたのに歓迎会がないのは申し訳ないと言われた。
入社して割と経ったが特に歓迎会などはない。それはそうだ。コロナだし。コロナじゃなくてもなくていいが。行きたくないし。
まあこの状況じゃ仕方ないですね〜なんてコロナ唯一の美点である「誘いの断り文句」を発動した。
たわいもない、間を埋めるだけの会話であると思っていた。しかし帰ってきたのはこういった回答だった。
「内々で何人か集めてディズニーなら蜜じゃないね」
学生バイトの発想だと思った。
入社して数ヶ月しか経っていないので飲み会があっても気は重いが、ディズニーなんて気が重いどころの騒ぎじゃない。死刑宣告だ。
ちなみに私はディズニーを行く事が出来る関係性を得るのに最低2年はかかると思っている。
きっと冗談だろうと思ってやんわりと流したのだが本気だった。嘘だろう。
何度か話しをすり替えたがいつの間にだかその話題になっている。辞めてくれ、誰を誘うかなんて、聞くんじゃない。9月の祝日?その日は家で寝てラジオ聴くんだよ。
あんまり記憶はないが、結構強めに無理じゃないですかね、なんて言ったのでその話題はもう特に触れられてない。
しかし、あまりの衝撃にその日電車の中でいつの間にか寝ていて起きたら足に力を入れすぎて血流が滞っていた。
最寄り駅のホームで、異様に冷たくなり痺れていた右脚を引きずりながら価値観の合わなさすぎる上司との付き合い方の対策を考えた。
結論として「絶対に折れない」とだけ心に刻んだ。
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