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移動時間合計17時間


前回の旅から1年4ヶ月後。社会人2年目の夏休み。
あの一人旅での出来事が忘れられなくて、再び18きっぷを握りしめた21歳の私は金沢に向かった。


金沢って思いの外遠い。
本を読んでも、携帯触っても、眠っても中々着かない。約6時間って長いなぁ〜、ってぼんやりしてた電車の中で1つ今でも鮮明に思い出せる忘れられない場面がある。

生まれて初めての二両編成電車に乗り込み(大阪市内で生まれ育った私は、こんなに短くて大丈夫なの?って超心配だった)しばらく電車に揺られる。

しばらくすると、あれ?電車の窓が曇ってない?時間が経つにつれてどんどん、どんどん曇っていく窓。あっという間に真っ白。電車は動いているのになんだか別の世界にいるような、行ってしまうようなそんな気持ちになった。神秘的で不思議な体験。

今考えると気温差とか、外がガスってたからとかなんだろうけど、ほんとに金沢着くのかなって不安になってた時だったから余計印象的だったんだろな〜



な〜んてぼんやりしてたらようやく金沢駅着。

これが雑誌で何度もみた金沢駅か〜大きいなぁ〜なんて思いながらも事前に調べておいた近江町いちばへ。

潮の匂いがいっぱいだった


ウロウロした記憶はあるけど、何食べたとか全然覚えてないや。ゲストハウスへチェックインしてぼーっとしていると宿のお姉さんが色々おすすめを教えてくれたのて出発。

おばちゃんたちが営む活気あるおでん屋さん
右のモツ煮?みたいなのが美味しかった



金沢おでんを初体験、、、美味しい、、また食べたいなぁ。わいわい賑やかなお店で一人でも入りやすかったのを覚えてる。

くわな湯


昭和2年創業の銭湯。
今でこそサウナやら銭湯ブームで友達と行く機会も増えたけど、わたしの地元は銭湯が多い土地で昔からお母さんとかおばあちゃんとよく行ったなぁ。お母さんと2人で行ったらおばあちゃんと偶然会った!なんてこともあったなぁ〜

出入り口にたくさん本が置いてあったのが印象的だった。良い湯だった〜!って銭湯を出てすぐの橋を歩いていると、さっきのおでん屋さんで見かけた旅行客っぽい4人組の方と遭遇!
「おぉ〜!」と声をかけられて、お互い楽しもうねなんて軽い会話をしてさっと解散。



一度ゲストハウスに帰ったけど、まだ遊びたいな〜と思い、おすすめしてもらったワインのお店に行くとまたまたあの4人に会って笑ってしまった。

次の日は能登に行く予定をしてたから早めに就寝。
、、、疲れてたのかしっかり寝てしまい予定のバスより少し遅れて乗車。
2時間30分くらいかけて能登半島の輪島へ!

ほぼ閉まってたけど、朝市をちょっと堪能



あいにくの曇りだったけど、過ごしやすくてちょうどよかった。海辺でぼーっとしたり、道の駅で色々買って食べたり。

道の駅のおばちゃんと仲良くなって二人で自撮りした写真もここには載せないけどお気に入り。
とっても元気がもらえるキュートなおばちゃんだった。短い時間しか関わってないんだけど、出会えてよかったなぁと思える人。

ほぼ閉まっててすることもないし、金沢へ帰って周辺散策してると通り雨に!仕方ないからすぐ近くにあったお店に入る。この日から数年ここのお店のショップカードを財布に入れてたくらい好きだった。

自家製ケーキとおすすめカクテル


雨で冷えて寒い!と言うと、「ホット・バタード・ラム」というお酒を作ってくれた。
ラムベースにホットミルク、バター、砂糖が入ったお酒。シナモンでお酒をかき混ぜながらシナモンの香りを出していくというのも、気に入った理由の1つ。
この後家で何度か作ったくらい好きだったんだけど、ここでの味が忘れられないんだよなぁ。


そして、また同じゲストハウスに戻り3日目の金沢。滞在最後の日は、東出珈琲店と昨日のお店のマスターにおすすめしてもらった食堂に行ってから帰ることに。

モーニングセットみたいなの


カフェオレも含めてコーヒー全く飲めなかったんだけど、ここのはほんと美味しかった。(甘いカフェオレにした気がするけど)

最後に行った食堂の天ぷらとお味噌汁、夫婦が優しくて優しくてもう帰るのも嫌になるくらいだったんだけど、この前調べてたら閉店しててショックだった。


色々割愛しながらこうして改めて文字に起こしてみると一人旅だけど色んな人たちのお陰で充実した3日間になったんだなぁと実感する。

長くなってしまったけど、最後に途中下車した好きだった風景を載せときます。



(家に帰った翌日、熱を出して手足口病になったのも良い思い出)

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