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二年に一度

二年に一度同じような時期に現状の環境をがらりと変える挑戦がしたくなる。したくなるというよりは、もう自然とそうするように自分の身体がなっているようだ。

普通科の高校を卒業し、短大からの四年制大学への編入、四年制大学から大学院への進学。どれも共通して二年に一度この時期に試験や面接の対策に追われている。すべては新たな景色を見るために。

現状の環境には常に満足していて、まわりの人間関係もおおむね良好だ。大好きな人にだっていっぱい出会えたし、正直いうと今ある環境から離れたくなんてないんだ。と、今回ばかしは思っている。

ここまでくると自分は今、何に突き動かされているのかは正直わからなくもなってきている。が、まだ見たことも、出会ったこともない人と少しでも話してみたいからではないだろうか。

表向きは勉学のため、研究のためという理由をつらつら並べているが生まれた場所も、肌の色も、目の色も、話す言語も違う人間と出会ったとき、はたまた生活を共にしたとき想像もできない孤独や嬉しさが待っていると思うと飛び込んでみたくなるのだ。

悲しいニュースがタイムラインを埋め尽くす日々に飽き飽きしだして、未来への希望が見えないこの時期に、異国で知らない景色や文化に触れる機会を頂いたのだから。

もう少しだけ頑張ってみよう。




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