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フィギュア作ろ~っと その0

こんにちは。おたくです。
世界的に大変な状況が続いています。私が勤めている会社は全社員テレワーク化したため、4月中旬から自宅で仕事をしています。自宅PCから職場PCを操作している状態です。
休日好きにPC繋いでいいよと上司から許可を頂いたので、この機会は逃すまい!とフィギュア制作を始めました。

進捗を載せていく前に、私の身分と過去作ったものと挫折とを記しておきます(用語の説明とか書いてないので同業者じゃない方はやんわり読んでください)

仕事とフィギュアの話

小3の頃、友達の家で初めてプレイした「鉄拳3」のOPムービーに衝撃を受け、それ以来CGを仕事にすることを目標に大きくなりました。
大学でCGを勉強して上京、CG制作会社でキャラモデラーをやって今年で7年目になります。
CG作品においてモデリングは、川でいうと一番上流の作業で、どんぶらこどんぶらこと後工程のデザイナーさんの手を渡っていきます。
「動く前提のキャラクター」のモデリングなので、極端に造形美だけを追求したり、延々時間をかけて作り続けることは許されません。また作品の花形なので、クライアントの思い入れ、こだわりも強いものです。
スケジュール内でクライアントにOKをもらえるクオリティかつ、後工程に迷惑をかけない仕様に沿った綺麗なデータを作るのがキャラモデラーの仕事です(と私は思ってます)

そういう仕事を日々行っているわけですが、やっぱり個人的にモデラーとして追求したいのは造形美です。その要素のかたまりが「フィギュア」だと思っています。
学生の頃は粘土を少し触っただけで実制作まではいきませんでしたが、就職した会社での部活動でフィギュア制作をしている方が数名おり、私もやってみよう!ということで過去3体(3Dプリントで出力したのは2体)モデリングしました。
ちなみに、アナログで粘土等の造形の経験はほぼゼロです。アナログ造形ができない人間でも、デジタル造形&3Dプリンターのおかげでフィギュアが作れるようになったわけですね。ありがたや~。

これまで作ったものの話

記念すべき1体目の初フィギュアは、オリジナルの女の子キャラでした。15cm程度、石膏プリントで出力でした。
2体出力して4万円。ん~~~高尚な趣味だぜ~~~~
(業務で制作したので写真は載せられず)


2体目は私の永遠の推し、アプリゲームときめきレストランに登場する音羽慎之介くんです。公式のビジュアルを元に作成しています。

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次はアクリルで出力したいよね~と思いつつ、脚まで入れると出力のお値段が高くなるので、股下までで作りました。そうフィギュアは高尚な趣味。

ここでぶち当たったのが、
「どうやってジャケットの下に胴体パーツ入れるの???」
「ブレスレットってどうやって手首に通すの???」
「腰のパーツ小さすぎない???型抜ける???」
という「パーツ分割」の壁でした。1体目の石膏プリントであれば、一体型で出力しても色が着いていますが、アクリルの場合は原型出力後、型を取って複製したものに着色。複製のためにパーツ分けが必要です。
造形美を追求!とか言ってたのに、分割、出力できる厚み、諸々諸々、相当知識と経験とノウハウが必要なのだとこの時学びました。
で、このシンくんモデルは分割がまだの状態で止まっています…。
他にも途中で頓挫させてしまった理由はあるのですが(当日版権周りのお話です)

シンくんはイベントに出展できなくても、とりあえず自分用に出力しよう!の前に比較的軽めなモデルで出力をしてみよう!というのが3体目のオリジナルおかっぱちゃんです。

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前世からおかっぱが好きな私。後ろに狐のモデルも作って完成ですがとりあえずワンフェスに間に合わせるためにおかっぱだけ出力しました。
この時は中抜き(体積を減らすためにパーツの真ん中を空洞にする)を行ったり、出力したパーツをやすったりサーフェイサーをふいたり、色々と初体験でした。
いざワンフェスに出展すると、無名でオリジナルで原型のみで…となると足を止めて見てくださる方は全然いませんでした。目立って色も着いててクオリティも高いと別とは思いますが。
そんなもんだよな~!ま、勉強になったからいっか~!と鼻ほじでお店番してると、『ワンダーショウケース』の方からお声がけ頂き、次回完成させて持ってきてくださいよ!!待ってますよ!!とお言葉を頂きました。とっても嬉しかったです。名刺を持ってなかったのを激しく悔やみました。

が、私はその後いったんフィギュア制作をとめて同人誌を5冊出したのでした。絵を描いて本が出したかったんです。
そういう20代を私は生きたい…(もうすぐ終わるぞ

そして今、作りやすい環境がコロナ禍からぽろっと現れたので、再度始めてみようと思いました。未完を放置して新しいのを作るのはよくないですが、新しいのを作ります。
上記3つよりもモデリングの経験値が上がっているのは実感しているので、いい感じのものを今度こそ完成させたいなと思いつつ、ゆるっと作っていきます。
次から今回の制作の進捗を書いていきます。興味がございましたらぜひお読みください。

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