【中国生活買ったものログ③】生活家電編

前回「次は引っ越しが完了したら生活用品のレビューをしますよ!」とか書いておいて、それから何ヶ月経ってんだ。
意外と生活がレールに乗ると忙しいんだよね。来期はもう少し余裕もってエネルギッシュに生きたいという新年の抱負。
多分今回も文字数多いんで、活字ジャンキーの人はどうぞ読んでいってください。

生活家電について
実際に中国で中国人独身者向けに用意された部屋に住んで約3ヶ月経ったので、中国生活でリアルに必要なものとその使い心地についてレビューしていこうと思います。

電気湯沸かし器

キッチンのない我が部屋において唯一の熱源及び調理器具

おかげでカップ麺が食べられるし、温かいお茶やコーヒーが飲めるよ。嬉しいね。

1.8L沸かせるけど、普通に考えて一人暮らしだとこんなに大きくなくていい。
でも1リットルくらいだったらすぐ沸くからパワフルでいい買い物だったかもしれない。

いちおうお粥とか火鍋を作る機能があって口も広いから使い勝手は良さそうなんだけど、日本人的な感覚なのか、白湯を沸かすための器具で油もの使いたくないからこいつは湯沸かし専用器となってる。

電子蚊取り線香

これ正式名称なんて言うん?

蚊、多い。
夏時期は毎日蚊との闘いだった。
潰すか吸われるかの仁義なき闘い。
「殺したくないんだ……あいつらだって生きるために、命を繋ぐためにヒトを襲うんだ……
互いに傷つけ合わず、共存する方法はないんだろうか……」と手のひらに血と共に滲む黒いヨゴレを洗い流しながら、ポチったやつ。

いろんなメーカーといろんなタイプの虫除けがある中で、「鹿のロゴがかわいいから」とかいうものすごく適当な理由で選んだ。
赤ちゃんや妊婦さんも安心して使える成分。
多分効果はあると思う。これの電源オフにした途端部屋の中で小蝿やら蚊やらに遭遇するもん。
においとか音とかは全く気にならない、というかしない。
パッケージイラストみたいに死んだ虫がボトボト落ちてきたらすげー嫌だなって思ったけど、そんなことないからよかった。
唯一の欠点はこの液体の減りが結構速いこと。
夜寝てる間だけ使う前提だと90日保つらしいんだけど、出かける前にオフにし忘れたり、休みの日に一日中焚いてたりすると、1ヶ月〜1ヶ月半くらいで空っぽになる。

電子湯たんぽ

寒くなってから買ったもの。
広東省って沖縄より南だしそんなに寒くないって聞いてたし、実際年末にハイビスカス🌺が咲き誇ってたり年明けに金木犀のいい匂いがしたりと季節感がよくわからない土地ではあるのですが。
11月〜12月は延べ2週間くらい意味わからんくらいクソ寒い日がありました。
昨日まで平均気温22度とかだったのに今日10度???明日も????いや無理無理無理死ぬ。
そんな日はここはスキー場か?と思うくらい現地民はぬくぬくもこもこ着込んでる姿が見えるんですが、「一年中夏!🍉🌻🏖️アーアーマナツノジャンボリィー」って思い込んでる日本人はそんな装備持ってなくて、建物には基本暖房がついてなくて、当然自室にも暖房なんて無くて。
唯一暖房がついてる職場の事務室にできる限り長く居て、帰宅した後は速攻でシャワーしてありったけの防寒着(薄手のカーディガンとパーカー)と毛布とブランケットをひっかぶって寒さで震えながら、わざわざVPN繋いでTwitterで「寒すぎて死ぬ」とか愚痴りながら、乗り切った。
気温だけ見ると地元の冬のそこそこ寒い日とそう変わらんはずなのに、防寒設備が貧弱なのと湿度がめちゃ高なので、すごく寒さを感じる。
誰かが言ってた「北京の寒さは物理攻撃、広東の寒さは魔法攻撃」。確かに雪が降るとか地面が凍るとかはないんだけど、じわじわとMP削りにくる感じね。デバフ攻撃と状態異常で追い詰めてくるヤラシィ敵キャラを各自で思い浮かべてね。

そんな寒い日々を乗り切るために買った三種の神器のうちのひとつがこれ。電子湯たんぽ。
あと、もこもこのルームシューズと毛布とマグウォーマー。
は?4種だけど語呂悪いから三種の神器って呼んでもいいやろ?

ヒーターとか買おうかと思ったんだけど、クソ寒い日が1週間続いた後は何事もなかったかのようにゴールデンウイークみたいな気温に戻るので、あんまり嵩張るものは邪魔なんです。

モバイルバッテリー繋いで即あったかくなるので、座るときに尻に敷いてもいいし、布団の中で足を温めてもいいし、うつ伏せになって背中に乗せてもいい。
あんまり嵩張らないので、暖かくなってきたらただのふわふわクッションみたいな顔もできるのがスマートでよろしい。

ちょっと残念なのが、付属のモバイルバッテリーだと3〜4時間しか保たない。丸一日は使えないので、お布団温めブースターくらいの認識の方がいいかもしれない。

マグウォーマー

続きまして、冬を乗り切る三種の神器のうちのもうひとつ。マグウォーマー。

前述のようにキッチンが無い、当然電子レンジもない。あるのはお湯だけという状況で、クソ寒い日は熱いお茶を淹れてもすぐ冷めちゃう。パンとか買ってもしなしな冷え冷えのまま食べなきゃいけないという、ちょっと心まで冷えちゃうような状況を打破すべく導入した期待のエース。

常温から温めると時間がかかるけど、お湯だったものをしっかりキープしてくれる。
パンとかおにぎりとか揚げ物とかも温めてくれる。いい子いい子。

温度調整ができるのでがぶがぶっと飲みたいぬるめの55℃、あつあつふーふーズズッと飲みたい80℃までものによって選べるのがすごくいい。
パンとか焼き菓子も15分くらい置いとけばサクサクアツアツになってて、(中国のパンって美味しくない…)って思ってたけど(あっためたら普通にいけるわ)まで評価を上げてくれた。放置しすぎるとカッサカサになるんだけど。
テイクアウトしたマックのしなしなポテトも5分くらいでカリカリ感が復活する。
あったかい食べ物って人間を幸せにするんだねえってしみじみと思った。

どう考えてもQOL上がったので2023年買ってよかったもの選手権の上位にランクインするマグウォーマーさんでした。

以上です。

今まで育った日本と違って、当たり前にあるものが当たり前に手に入らない環境で生活することで本当に必要なものとか本当に好きなものが見えてくるからすごくいい経験になってるなあと思う。

本当に必要なものとか好きなものはなんとかして手に入れたくて頑張って探すし、割高でも納得して買える。
いずれここから出ていくし持ち帰ることができるものに限度があるって頭のどこかで思ってるから、なんとなく欲しいとか衝動買いとかはほとんど無くなる。
かといって、生活に必要ないものは一切買わないかというとそうでもなくて、趣味のために本とか画材とかは迷った末に買ってホクホクしてるから、その辺が自分の本質なんだろうなっていう気づきにもなるからね。

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