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推しとお話ししたオタク

私は、推しにアイドル時代を含め直接会ったことが無い。唯一生で見たのはライブだった。

地方勢で、学生。
バイトをするようになってからもなかなか予定が合わず、イベントに参加すらできていない。
オンラインのイベントも、クレジットカードを持っていない私にとっては参加権すらない。
こんなにも想っているのに、こんなにも好きなのに、なんで会えないの、とずっと思っている。

そんな私が、推しとお話をする日が来た。
推しの出ているラジオで、プレゼント当選をし電話で話すことが出来た。突然の出来事で手が震えまくり、心臓はバクバク、声も震え、正直あんまり記憶はない。推しに好きだという気持ちを伝えたいがために「素晴らしい顔面をありがとうございます」などと訳の分からない事を言ってしまったりして後からかなり落ち込んだ。
だがしかし。まさかの推しに"認知"をされていた!!!!!!!SNSでしか応援できていないのに、「知ってる」というパワーワードを頂いてしまった。天に召されても良いと思った。

その約半年後。まさかの2回目の当選。
推しとお話をする機会がまた出来たのだ。死ぬかと思った。次の日のバイトで盛大にやらかすであろうと思った。
1回目の反省を生かし、伝えたいことを必死に冷静に伝える努力をした。小説の感想を直接伝えることが出来て、心の底から嬉しかった。推しの「えへへっ」が世界で1番可愛かった。
会ったことの無い推しと会話をしたこの機会を一生忘れないと誓う。


ーここまでが2021年5月に書いていた下書き。

推しと初めてお話をした日から約1年と3ヶ月。
私は遂に推しに会うことが出来た。
もう会えないのでは、と思っていたタイミングで、何とか頑張れば行けそうな日程だったので無理やり予定を捩じ込んだ。
事前に旅のしおりを作ったり、1番お気に入りの服を着ていくと決めたりとかなり楽しみにしていた。
結局ドタバタな弾丸旅になってしまったが。

イベント会場に着き、チケットに書かれた番号の席を探すとまさかの3列目。激近かった。
ドキドキしながら待っていると、かっっっっっわいいサンタコスをした推しが横から登場。
死ぬほど可愛い。鬼ほど可愛い。
この世にこんなに可愛い人存在してたんだ、と本気で思った。
帰ってきてからも「くそほどかわいかったな…」と1人後を漏らすくらい可愛かった。

本人曰く"世の中を舐め腐ってるオンナ"の具現化をした、オレンジ色のインナーが見えるふたつのお団子と触角。
短いサンタコスのズボンから見える細くて綺麗な脚。
拳サイズの小さなお顔。
そしてイベント中に面白いことがあると客席をチラチラと見ては爆笑する姿。
嬉しくてぴょんぴょんと跳ねて喜ぶ姿。

全てが愛おしくて、かわいくて、あぁ推しは存在しているんだ。と心の中でしみじみしながら顔はマスクからはみ出るほどにやにやしていた(と思う)。

会場ではファンの方々とお話したりファンサロンの開設を喜んだりとても楽しかった。
帰りの電車の中、泣きそうになった。
ずっと思い焦がれていた推しに会えた。
大好きで大好きで仕方ない推しを、この目で見ることが出来た。
これほど幸せなことは無いと思うと、泣きそうで仕方なかった。
推しが存在していること、会えるということ、こんなに好きでいられることがとにかく幸せに感じた。

次いつ会えるか分からない。もしかしたらこの状況が落ち着かない限り、もう捩じ込んで会いに行くことも出来ないかもしれない。欲を言えばもっと会いたいし舞台も見に行きたいしイベントがあれば飛んで行きたい。
それでも、私は"推しに会えた"という十分すぎる事実と思い出を胸にこれからも生きていくし推しを好きでいる。


推しへ。
心から大好きです。
いつもありがとう。

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