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#21 そらいろ男爵


この夏、戦争について考えた。
きっかけは、今年2月から始まった
ウクライナとロシアの戦いだ。
前々からニュースを見ていて、
専門家を名乗る人たちが、
「脅しているだけで、戦争にはならないでしょう。」
と口を揃えて言っていた。
そんな言葉も虚しく、
あれよあれよと言う間に、
戦争に突入してしまった。

現在の日本は、戦争状態ではない。
今回のウクライナの様子を見ていると、
戦争は、長い時間をかけてゆっくりと忍び寄り、
あっという間に最悪の状態になると分かった。

昨今の世界情勢を見ていると、
戦争でない状態がいつまでも続くとは限らない。
今後一切戦争を起こさないために、
日頃から戦争について考えるのが大切だと思った。

『そらいろ男爵』
ジム・ボム 作
ティエリー・デデュー 絵
中島さおり 訳

あらすじ
お手製の青い飛行機にのり、
バードウォッチングを楽しんでいた「そらいろ男爵」。
戦争が起こり、戦いに参加せざるをえなくなります。
最初は、爆弾のかわりに打撃力のある百科事典を使い、一個大隊を撃破。
でも、戦争はつづきます。
男爵は大好きな『本』をどんどん投下します。
本を拾った将軍や兵士たちは、それぞれ本に夢中になり、
戦いへの意欲がなくなってしまいます。
そして、男爵が戦争を終わらせるために最後に投下したものは……。

この本との出会いは、
フラッと訪ねた図書館でのテーマ展示だった。
夏休みということで戦争関連のテーマ展示がされていた。
最近図書館に行くと小説はもちろん、
絵本や児童書のコーナーも気になって見てしまう。
そこに『そらいろ男爵』も置いてあった。
一度その場で読んで、気付いたら借りていた。

この本は、小学生でも理解できる簡単な言葉で綴られている。
絵本なんて子供の読み物だと思うのではなく、
絵本だからこそみんなに伝わると思う。
戦争が起こらないようにどうすればいいのか。
この絵本を通して考えてほしい。
ぜひ読んでほしいおすすめの一冊。

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