WBC2023代表選手名鑑 米国・投手編

監督
マーク・デローサ( Mark Thomas DeRosa、1975年2月26日 - )
ペンシルバニア大のビジネススクール出身の秀才、現役時代はユーティリティプレイヤーの内野手でMLB通算100本塁打。現在は解説者で、プロで監督経験はないが、リーダーシップとデータ分析力を買われ、スター軍団の指揮官に大抜擢。


投手
ローガン・T・ウェブ(Logan T. Webb, 1996年11月18日)
サンフランシスコ・ジャイアンツ

2021年、先発した14試合連続で2失点以下に抑え、特にホームゲームで12試合負けなしという快投を見せてブレイクした右腕。2022年は開幕投手を務め、動くシンカーを武器に2年連続二桁勝利、プレーオフでも宿敵ドジャースから唯一勝利を挙げた。

ブレイディ・A・シンガー(Brady Alan Singer, 1996年8月4日 - )
カンサスシティ・ロイヤルズ

ロイヤルズからドラフト全体1位指名を受けた逸材。自身の契約金で両親の住宅ローンを完済するというクリスマスプレゼントを贈って話題に。MLB3年目となる2022年には高速スライダーを駆使して初の二桁勝利を挙げ、あらゆる項目で自己最多を更新してエース格に。

ネスター・コルテス(Néstor Cortés Jr.、1994年12月10日 - )
ニューヨーク・ヤンキース


キューバ生まれの移民でマイアミ育ち。なかなか目が出なかった左腕だが、2021年にヤンキースに再移籍、2022年に先発で大ブレイクし、オールスターゲームにも選出、12勝を挙げた。決勝ラウンドが行われる地元で凱旋登板できるか。

ディロン・テイト(Dillon Michael Tate, 1994年5月1日 - )
ボルティモア・オリオールズ


レンジャーズからドラフト全体1位指名。右腕から繰り出す最速100マイル近い速球と変化球で打ち取るグラウンドボーラー。特にチェンジアップが69cmも変化して話題に。大谷翔平と交流があり、親戚が運営する財団に寄附をお願いしたという間柄。

デビッド・ジェフリー・ベッドナー(David Jeffrey Bednar, 1994年10月10日 - )
ピッツバーグ・パイレーツ


ドラフト1044位から野茂英雄さん直伝のスプリットで成り上がった右腕。2021年に地元・パイレーツに移籍、2022年は7月に腰痛で離脱するまでクローザーを務め、オールスターゲームにも初選出。弟・ウィルもジャイアンツからドラフト1巡目指名を受けた投手。

デビン・ウィリアムズ(Devin Terran Williams, 1994年9月21日 - )
ミルウォーキー・ブルワーズ

2020年に「MLB史上最高の一球」と評されたチェンジアップと高速シンカーを武器に、リリーフ登板だけで新人王を獲得した右腕。まだ制球に難はあるが、これまでMLBで通算150イニングを投げて奪三振が250個という驚異的な数字を記録。

カイル・フリーランド(Kyle Richard Freeland, 1993年5月14日 - )
コロラド・ロッキーズ

2014年のドラフト全体1位で地元ロッキーズから指名。故郷での本拠地開幕戦で初登板して勝利投手になり、打者有利の本拠地であわやノーヒッターの快投を見せるなどデビューから2年連続で二桁勝利。その後、絶不調に陥るが近年、復調してエースに復活。

ネイサン・イオバルディ(Nathan Edward Eovaldi, 1990年2月13日 - )
テキサス・レンジャーズ


2015年、ヤンキースに移籍して14勝を挙げたが、2度目のトミージョン手術を経験。2018年にレッドソックスに移籍、4年6800万ドルという大型契約を勝ち取ると、ワールドシリーズ制覇、2年連続開幕投手に。100マイルの速球と多彩な変化球で打者を圧倒。

ニック・マルティネス(Nicholas Andres Martínez, 1990年8月5日 - )
サンディエゴ・パドレス


2018年に日本ハムで10勝を挙げ、2021年にはソフトバンクで防御率1.60を記録。
東京五輪2020の決勝戦の日本戦でも先発した右腕はパドレスでMLB復帰し、3年2600万ドルの大型契約を得るまでに出世。決勝ラウンドで同僚ダルビッシュ有との投げ合いにも期待。

クレイトン・カーショー(Clayton Edward Kershaw, 1988年3月19日 - )
ロサンゼルス・ドジャース


ドラフト1巡目指名からドジャース一筋でサイ・ヤング賞3回、最優秀防御率5度、開幕投手9度、通算197勝の現役最強のレジェンド左腕。黒田博樹を兄貴と慕い、ダルビッシュ有、藤浪晋太郎とも自主トレを行ったことも。フィールディング、牽制球の名手でもある。

マイルズ・マイコラス(Miles Tice Mikolas, 1988年8月23日 - )
セントルイス・カーディナルス


MLBでわずか4勝の右腕が来日して巨人を優勝に導くエースへ。MLB復帰後、いきなり最多勝を獲得、4年総額6800万ドルと大出世。2022年は大炎上を喫するも、4年ぶりの二桁勝利で復活、侍ジャパンへの闘志を燃やす。

メリル・ケリー(Kenneth Merrill Kelly, 1988年10月14日 - )
アリゾナ・ダイヤモンドバックス


MLB昇格がないまま韓国球界に移籍、通算48勝を挙げると2018年に「逆輸入」で30歳にしてMLBデビュー、いきなり13勝を挙げた。2022年はあらゆる項目でキャリアハイを記録更新。

ライアン・プレスリー(Thomas Ryan Pressly, 1988年12月15日 - )
ヒュースト・アストロズ

アストロズに移籍して才能が開花、2019年当時、救援で40試合連続無失点のMLB新記録を樹立(現在はタイ記録)、2022年にはワールドシリーズ史上初、継投でのノーヒッターを締め、更に世界一の瞬間、胴上げ投手に。米国代表のクローザーとしても「世界一」を掴めるか。

ランス・リン(Michael Lance Lynn, 1987年5月12日 - )
シカゴ・ホワイトソックス


MLB通算123勝、二桁勝利8度のベテラン右腕。トミージョン手術後の勝ち星が、手術前を上回った。直球の球速は最速150キロ前後だが左右両方に曲がって落ちる変化球が打ちにくい。血気盛んな面があり、降板後にベンチでコーチと激しく口論したことも。

ダニエル・バード(Daniel Paul Bard, 1985年6月25日 - )
コロラド・ロッキーズ


レッドソックスからドラフト1巡目指名で入団した右腕はセットアッパーとして頭角を現したが絶不調に陥り、2018年に現役を引退。2020年、ロッキーズで現役復帰、7年ぶりにメジャーで登板、2979日ぶりに勝利投手に。打者有利の高地コロラドを本拠地にしながら、2022年は防御率1.79という驚異的なクローザ―に返り咲いた。

アダム・オッタビーノ(Adam Robert Ottavino, 1985年11月22日 - )
ニューヨーク・メッツ

カージナルスからドラフト1巡目指名の右腕は、ロッキーズでセットアッパーとして活躍すると、ヤンキースへ3年総額2700万ドルの契約で移籍、背番号0の着用はチーム史上初だった。WBCには第2回大会でイタリア代表で出場経験あり。

アダム・ウェインライト(Adam Parrish Wainwright, 1981年8月30日 - )

ドラフト1巡目指名からカーディナルス一筋、通算195勝、二桁勝利12度、うち19勝以上が4度というレジェンド右腕。スポーツ万能でメジャー初打席初球・初本塁打を記録。プエルトリコ代表でもある盟友ヤディーア・モリーナとは通算300回超、先発バッテリーを組んだ。ワールドシリーズ胴上げ投手も経験。

P.S. 
WBC米国代表ですが、その後、出場辞退する選手が発表されています。

https://full-count.jp/2023/02/18/post1338050/






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