私のオールスターゲームファン投票中間発表


「マイナビオールスターゲーム2023」は7月19日にバンテリンドーム、7月20日に、マツダスタジアムで開催予定だが、5月19日からファン投票の受付が始まっており、5月22日に第1回中間発表が行われた。

https://npb.jp/allstar/2023/fanballot.html

Web投票では1日あたり1回のみ投票可能であるものの、締切の6月18日(日)23:59までは何度でも投票できる。

そこで現時点での「マイオールスターチーム」を選出してみた。

記録はすべて5月22日現在。
(数字等の情報には万全を期していますが、誤りがあればご指摘ください)

まずはセ・リーグから。



先発投手 大竹耕太郎(阪神)6試合 5勝0敗 防御率0.48

現役ドラフトいちばんの出世魚。
2017年オフ、早稲田大学からソフトバンクに育成ドラフトで入団すると、2018年に育成出身の新人投手として初となる初登板・初先発・初勝利。
その後、層の厚さもありチャンスがなかなか得られないでいたが、昨オフ、NPB初開催の現役ドラフトで阪神へ移籍すると、タイガース史上3人目となる開幕5戦5勝をマーク。
規定投球回にはわずかに達していないが、先発登板6試合で防御率0.48、WHIP0.80は圧巻の一言。
オールスターゲーム初出場・初先発を狙うと共に、古巣ホークスの主力との対戦も期待。

中継ぎ 矢崎拓也(広島)11試合3勝0敗3セーブ2ホールド 防御率0.00

2017年4月、プロ初登板・初先発であわやノーヒットノーランの「怪投」から暗転、長らく制球難に苦しんできたが、座禅の教えが実を結び、昨季はプロ6年目にして自己最多の47試合登板で防御率1.82とセットアッパーとしてブレイク。
今季はキャンプで左わき腹の張りを訴え、左内腹斜筋筋挫傷と診断され開幕に間に合わなかったが、4月21日に今季初登板を果たすと、登録抹消となった栗林良吏に代わって、クローザーを務め、3勝3セーブ、開幕から11試合連続無失点を継続中。
オールスター初選出となれば、本拠地マツダスタジアムの最終回のマウンドに立ちたい。

抑え 田口麗斗(ヤクルト) 16試合 0勝1敗11セーブ 防御率1.15

ヤクルト移籍後、左のセットアッパーとして真価を発揮し、昨季は交流戦の日本ハム戦で無死満塁を無失点で切り抜けた「田口の20球」、開幕から27試合連続無失点を続けるなど、印象的な活躍で45試合登板、防御率1.25、18ホールドでリーグ2連覇に貢献。
昨季限りで退団したスコット・マクガフに代わり、今季は開幕からクローザー。
目下、チームは投打ともに苦しい状況だが、自身は防御率1.15でリーグトップタイとなる11セーブ。
今季は自身、2017年以来となるオールスター出場で、オール・セントラルのクローザーとしても勝利で締めたい。

捕手 大城卓三(巨人) 打率.309 6本塁打 17打点

WBC日本代表に選出、世界一奪還に貢献すると、今季は開幕から打撃好調で、打率.309、6本塁打、17打点。
5月9日のDeNA戦では2年ぶりに打順5番に起用されると、トレヴァー・バウアーから2試合連続となる一発、5月20日の中日戦では自身初となるグランドスラムを放つなど、攻守ともに要の存在に。
ファン投票の第1回中間発表では捕手部門のリーグトップで、自身初のオールスターゲーム選出も見えてきた。

一塁手 大山悠輔(阪神) 打率.301 4本塁打 25打点

今季は一塁に固定され、開幕から4番を打つと、4月16日に今季1号本塁打を放つまでは53打席を要したが、打率.301、4本塁打、リーグ2位タイの25打点と、首位を突き進むタイガースの4番打者の働きを全うしている。
人気球団の人気者にも関わらず、意外にもオールスターゲームに縁がなかったが、昨季は監督推薦で自身初のオールスターゲーム選出を果たし、今季はファン投票での選出を堂々、狙う。

二塁手 牧秀悟(DeNA) 打率.275 8本塁打 27打点

WBC日本代表でも東京ドームで2本のホームランを放って存在感を示したが、プロ3年目の今季も開幕から4番を務め、リーグ2位タイの8本塁打、リーグトップの27打点とチームを牽引する。
プロ2年目の昨季、選手間投票で晴れてオールスターに初出場を果たし、ホームランダービーにも参加した。
祭りには欠かせない男として、今季もオール・セントラルのベンチを盛り上げたい。

三塁手 宮崎敏郎(DeNA) 打率.438 9本塁打 25打点

6年契約の2年目となる今季は開幕から絶好調。
開幕から15試合連続安打を放つなど、4月は打率.444、4本塁打、13打点で自身初の月間MVPを獲得。
その後も打棒は衰えず、打率.438、9本塁打、出塁率.522、OPS1.290はリーグトップ、25打点はリーグ2位。得点圏打率も.500と驚異的で、開幕から34試合連続出塁を継続中。
自身2度目の首位打者は勿論、王貞治を超えるNPB史上最年長の三冠王、そして、ウォーレン・クロマティ、イチローもなしえなかったNPB史上初のシーズン打率4割にもっとも近い男として名乗りを上げる。
セ・リーグの三塁手部門は毎年、激戦区だが、2018年以来の自身3度目のオールスターゲーム出場をファンの後押しで文句なく決めたい。

遊撃手 木浪聖也(阪神) 打率.312 0本塁打 7打点

近藤健介(日本ハム)との自主トレを経て臨んだ今季は打撃好調でルーキーイヤーの2019年以来のレギュラー奪取を果たし、恐怖の8番打者として、好調なタイガースを下位打線で支えるチャンスメイカーに。
5月3日、甲子園での中日戦では、6点差を追いついた後、クローザーのライデル・マルティネスからプロ初のサヨナラヒットを放ち、久々にヒーローインタビューを受けた。
このところ、5試合連続でノーヒットで下降気味だが、自身初のオールスターゲーム出場をファン投票1位で決めたい。

外野手 近本光司(阪神)打率.318 2本塁打 23打点

近年、開幕からエンジンがなかなかかからず、苦労していたが、今季は開幕からエンジン全開。
OPS.914、得点圏打率.486は宮崎敏郎(DeNA)に次いでリーグ2位で、リードオフマンにもかかわらず、40試合で打点23とポイントゲッターに。
三塁打6本は、NPBシーズン最多記録(18本)を更新できるペース。

ルーキーイヤーの2019年、甲子園球場で行われたオールスターゲーム第2戦では、オールスター史上初の新人による先頭打者本塁打、史上2人目のサイクル安打、最多タイとなる1試合5安打を記録してMVPを獲得、2021年のオールスターでは年度をまたいで7打席連続安打のオールスター新記録を達成するなど、「新・オールスター男」を襲名だ。

外野手 秋山翔吾(広島) 打率.360 2本塁打 18打点

NPB復帰2年目の今季は開幕から全試合3番に座り、絶好調。
4月は打率.404で、宮崎敏郎(DeNA)に次ぐハイアベレージを残した。
打率は.360まで下がったが、58安打はリーグトップ。
オールスターには西武在籍時、2015年から2019年まで5年連続で出場していたが、2017年・2018年のオールスターゲームでは、史上初となる2年連続先頭打者アーチを決めており、両リーグでオールスターに選出されて、地元マツダスタジアムでホームランという記録も狙える。

外野手 佐野恵太(DeNA) 打率.261 8本塁打 22打点

今季は開幕から全試合で1番打者として出場を継続中。
賛否はあったものの、ゴールデンウイークのヤクルト戦では2試合連続で先頭打者ホームランを放つなど、4試合連続ホームランをマーク、38試合で8本塁打はリーグ2位タイで、キャリアハイペース。
2021年・2022年と2年連続でオールスターに出場、いずれも選手間投票での選出だったが、今季はファン投票での選出でスタメン1番起用ならオールスターゲーム史上11度目の先頭打者ホームランを狙いたい。

次点 関根大気(DeNA) 打率.364 1本塁打 15打点

数々のケガ・故障を乗り越え、昨季オフ、2度目のメキシコ・ウィンターリーグ参加を経て、プロ10年目の今季は開幕スタメンを勝ち取り、4月8日の中日戦では4打数4安打と大当たりで外野のレギュラーを掴むと、4月25日のヤクルト戦では横浜スタジアムで31年ぶりとなるランニングホームランを放った。
4月の月間打率は.338と好調を維持したが、5月に入ってからは打率.397とさらに好調で、特に5月17日の広島戦で打順2番に座ってから4試合で18打数9安打、打率.500と勢いが増している。
打率はついにリーグ2位の.364まで上昇し、OPS.891はリーグ4位。
愛知県春日井市で育ち、東邦高校出身であるため、オール・セントラルの一員としてバンテリンドームへの凱旋を果たしたい。

続いて、パ・リーグです。

先発投手 高橋光成(西武)8試合 4勝1敗 防御率1.47

今季も3年連続で開幕投手を務め、押しも押されもせぬライオンズのエースへ。
4月8日のオリックス戦では、山本由伸と投げ合い、3年ぶりの完投勝利を挙げた。
防御率1.47、奪三振50個はリーグトップ。
自身初出場となった2019年のオールスターでは、高2の夏、前橋育英のエースとして全国制覇を果たした思い出深い甲子園で初登板を果たしたが、全セの原口、梅野(阪神)、筒香(DeNA)に3発を浴び、7失点という苦いデビューとなった。
今回2度目のオールスターで、リベンジを果たしたい。

中継ぎ ルイス・ペルドモ(ロッテ)19試合 0勝0敗1セーブ16ホールド

MLB通算147試合で23勝を挙げた右腕は2020年冬にトミー・ジョン手術を受け、今季からロッテに。
開幕から益田直也につなぐ勝利の方程式を担い、16ホールドはリーグ断トツ。チームの首位躍進に欠かせない活躍を見せている。
5月16日のオリックス戦では、三者連続で「ピッチャーゴロ」に打ち取り、グラウンドボーラーの面目躍如。
MLB時代の2016年、イチローに日米通算4256安打目を打たれたときも、キャッチャー前の内野安打だった。

抑え 益田直也(ロッテ)18試合 0勝0敗13セーブ5ホールド

通算200セーブまであと「18」と迫って迎えた今季は開幕から好調を維持し、被本塁打はゼロ、セーブ機会でもまだ失敗なしで、チームの首位を支える。
5月18日、ZOZOマリンスタジアムでのオリックス戦では、NPB史上4人目、パ・リーグ史上初の同一球場通算100セーブを挙げた。
2021年・2022年と2年連続を含み5度オールスターに選出されているが、2021年は申告敬遠の後、二死満塁のピンチで押出し四球を与えて敗戦投手、2022年はようやく初セーブを挙げた。


捕手 森友哉(オリックス) 打率.295 5本塁打 17打点

昨オフにFA移籍でオリックス入りしたが、古巣ベルーナドームでの開幕戦、「5番・捕手」でいきなりホームランを放った。
捕手と指名打者との併用が続くが、4月下旬から打順4番は不変。
得点圏打率.385はリーグトップ。出塁率・長打率・OPSもいずれもリーグ3位。
オールスターには2015年以降、5度出場しているが、2018年・2019年は第1戦の第1打席でそれぞれホームランを放って、MVPを決めている。
中間発表では両リーグトップの得票数を集めている。


一塁手 頓宮裕真(オリックス) 打率.345 1本塁打 11打点

捕手登録ながら、FA移籍で加入の森友哉の影響もあり、今季開幕戦は「4番・一塁」で先発、その後、捕手でスタメン出場はまだない。
4月12日の楽天戦では頭部に死球を受けたが、4月16日に復帰して今季1号本塁打。
5月7日の西武戦ではプロ初のサヨナラヒットで、先発していた幼馴染の山本由伸の黒星を消し、翌週の5月13日、ソフトバンク戦でも勝ち越しタイムリーを放ち、先発の山本由伸と共に初めてヒーローインタビューを受けた。
5月の月間打率は.410と、2位の松本剛(.326)を引き離して断トツ。
規定打席不足だが、打率.345は「隠れ首位打者」に相当。
山本由伸と揃い踏みでオールスター初出場を果たしたい。

二塁手 外崎修汰(西武) 打率.277 7本塁打 18打点

昨季は2度目のゴールデングラブ賞を受賞したが、打つほうは打率.215と不振を極めた。
今季は4月18日のソフトバンク戦では2打席連続アーチを放つなど、一発の魅力を取り戻す一方、今季は走るほうでも30盗塁を目標としており、目下、リーグトップの10盗塁をマーク。
オールスターには2018年に監督推薦で選出されたのみだが、今回の中間発表では二塁手部門でトップに立ち、ファン投票での選出に一歩近づいた。

三塁手 野村佑希(日本ハム) 打率.247 5本塁打 21打点

新本拠地・エスコンフィールドで迎えた開幕戦では「4番・サード」で先発。
4月14日、西武戦ではエスコンフィールドでチーム初のホームランを放った。
打点21はリーグ4位ながら、得点圏打率.180で、リーグトップの44三振(41試合)を喫するなど、粗さが目立ち、新庄剛志監督から途中交代を命ぜられるなど、首脳陣から信頼はまだ半ば。
だが、5月10日のソフトバンク戦では広いPayPayドームで146メートル弾を放つなど、確実に長距離砲として成長を見せつつある。


遊撃手 山崎剛(楽天) 打率.243 2本塁打 10打点

プロ6年目の今季は開幕スタメンを勝ち取ると、チームでは浅村栄斗と共に開幕から全試合出場を継続しており、5月中旬からはリードオフマンに定着。
盗塁7はリーグ3位。
4月21日、地元・楽天モバイルパークでの対日本ハム戦では最大6点差をひっくり返し、自身初のサヨナラヒット、5月16日、岩手の新球場「きたぎんボールパーク」のNPBこけら落としでは、球場第1号本塁打を放った。
打率は.243と低いが、得点圏打率.290、OPS.698は、ライバル・今宮健太(ソフトバンク)を上回る。
オールスター選出で、楽天の「新たな顔」に名乗りを上げたい。

外野手 藤原恭大 打率.291 2本塁打 12打点

昨オフ、自主トレで吉田正尚(レッドソックス)に弟子入りして臨んだ今季、2年ぶりの開幕スタメンを掴むと、3試合連続マルチ安打で打順を1番に上げ、4月20日まではリーグトップの打率をキープするなど、チームを首位に押し上げる快進撃の核となった。

7試合連続安打と好調を維持していた5月17日、右太もも裏痛で出場選手登録を抹消されたが、2021年も7・8月に24試合で打率.348、5本塁打、OPS1.069をマークし、自身初の月間MVPを受賞した後に、9月に死球で離脱してから調子を落としただけに、今回はしっかり治して復帰してもらいたい。

外野手 松本剛 打率.303 1本塁打 12打点

昨季、自身初の首位打者獲得で大ブレイク、選手会長に就任した今季は開幕直後、不振に陥り、打率が一時、.200を切るなど心配されたが、4月19日に3安打を放ってからは調子を取り戻した。
4月30日のソフトバンク戦で決勝打を放ったが、ヒーローインタビューで「(新球場が一時は)空席も目立って落ち込んでいました。選手の責任です」と謝罪した。
5月に入ってからアキレス腱付近の痛みから欠場した試合もあったが、5月の月間打率は.347。チーム浮上の中心を担っている。
昨季、オールスターに初選出されたが、左膝蓋骨骨折のため出場辞退しており、今季は晴れの舞台で暴れたい。

外野手 柳田悠岐 打率.321 7本塁打 19打点

ホークスのキャプテン2年目として迎えた今季、開幕から16試合は打率.294、0本塁打、1打点と、やや物足りなかったが、4月23日のロッテ戦(ZOZOマリン)で今季第1号を放つとそこから15試合で打率.393、7本塁打、17打点と大爆発。
特に5月6日のロッテ戦(ZOZOマリン)では逆風をものともせずバックスクリーンに叩き込むなど1試合2発を放ち、本来の「ギータ」が戻ってきた。
3・4月は打率.373とリーグトップ。
5月9日に開幕から27試合連続出塁がストップし、5月の月間打率は.254と下降気味だが、優勝への思いは人一倍強い。

2014年にオールスター初出場以来、2019年に辞退した以外は毎年、選出されており、特に2018年のオールスターではファン投票で最多得票を集めて選出。
初出場でいきなりMVPを獲得、昨季のオールスター第2戦でも決勝ホームランでMVPを獲得。
今回、地元・広島での開催のため、パ・リーグの顔として凱旋したい。

指名打者 中村剛也 打率.319 8本塁打 16打点

39歳で迎えた今季、開幕スタメンは逃したが、4月11日の本拠地・ベルーナドームでのロッテ戦で今季初めて「4番・指名打者」に座ると、3安打の固め打ちで好調をアピール。
翌12日も1試合3安打と、通算455号となる今季1号本塁打を記録した。
4月28日から4月30日までの本拠地での楽天との3連戦で3試合連続本塁打を放ち、4月終了時点で打率.364、7本塁打 14打点で、月間MVPに輝いた。
5月12日、地元での楽天戦でリーグトップタイとなる今季8号2ラン本塁打を田中将大から放った。
5月16日、規定打席に到達すると、目下、柳田悠岐(ソフトバンク)に次いでリーグ2位の打率、出塁率、OPSをマーク。
4月29日の楽天戦では、NPB史上初の2000三振を喫している。

1988年の門田博光以来、NPB史上2人目となる40歳でホームラン王も夢ではないが、今回選出されれば8度目のオールスター出場となり、2011年以来のMVPを狙いたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?