広島・大瀬良大地、100投球回超えで「防御率0点台」を維持

広島カープのエース右腕、大瀬良大地がマウンドで無双を続けている。

大瀬良は8月1日、マツダスタジアムで行われた対横浜DeNAベイスターズ戦に今季16度目となる先発登板すると、7回を投げ、被安打7、四球3、死球1と本調子ではなかったが、2度の満塁のピンチをしのぎ、1失点(自責点1)に抑えた。

試合は1対1のまま、大瀬良が降板したため、勝ち星はつかなかったが、広島が1点を勝ち越し、2対1で勝利を挙げた。

これで大瀬良は今季、16試合に登板して、登板中の援護点がわずか17点で、4勝1敗と勝ち星は伸びていないが、106イニングを投げて自責点はわずか10で、防御率0.85とし、セ・リーグの規定投球回数に到達している投手の中でトップを走っている。

大瀬良は今季、先発した16試合のうち、完投は2試合(5回コールドゲーム1試合を含む)、完封勝利は自身初のノーヒットノーランを達成した6月7日の対ロッテ戦の1試合のみだが、「クオリティスタート(QS:6回以上・自責点3以内)」は13度、そのうち「ハイクオリティスタート(HQS:7回以上・自責点2以内)」は実に11度目(7試合連続を含む)と、抜群の安定感を誇っている。

NPBの公式戦で、大瀬良のように開幕からシーズン100イニング以上を投げて、防御率が0点台というのは、1988年以降では、1993年の伊藤智仁(ヤクルトスワローズ)、1988年の大野豊(広島カープ)、2016年の菅野智之(読売ジャイアンツ)に次いで4人目であり、7月末以降に防御率1.00以下というのは初のケースとなった。

大瀬良が次回登板で3イニング以上を投げ、自責点2以下であれば、1993年の伊藤智仁を抜いて、31年ぶりに防御率0点台を維持した最長イニング記録となる。


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