大田泰示、9回代打本塁打で1-0勝利

横浜DeNAベイスターズの大田泰示が74年ぶりの快挙を達成した。

9月17日、対阪神タイガース戦、スコア0-0で迎えた9回表、先頭打者として代打で登場すると、阪神のブルワーの初球のストレートを捉え、レフトスタンドのポール際に飛び込むホームラン。
試合はそのまま、DeNAが1-0で勝利し、クライマックスシリーズ進出に大きく前進した。


代打本塁打でスコア1-0勝利はNPB史上4人目

NPBの長い歴史で、「代打ホームランだけでスコア1-0で勝利」という試合は4試合しかない。

9回の代打本塁打で1-0勝利は藤本英雄以来74年ぶり

そのうち、スコア0-0で迎えた9回に代打本塁打で1-0で勝利に導いたのは、1949年の藤本英雄(読売ジャイアンツ)だけであったが、大田泰示の一発は74年ぶりの快挙となった。
藤本は投手ながら打撃もよく、この日は9回裏に代打で起用されて、一振りで快挙を成し遂げた。
藤本は翌1950年にはNPB史上初の完全試合を達成すると同時にシーズン7本塁打を記録しており、2014年に大谷翔平(日本ハム)に破られるまでNPB記録であった(現在はセ・リーグ記録)。
藤本はNPB史上6人目の通算200勝をマークする傍ら、打者として312安打、15本塁打をマークしている。

藤本英雄は投手ながら満塁本塁打を記録

藤本英雄は1946年8月31日の対中部日本戦では投手として登板しながら、満塁本塁打を放って、勝利投手となった。
NPBで投手登録の選手が満塁本塁打を放つのは藤本が3人目であったが、その試合で勝利投手になったのは藤本が史上初である。

矢野謙次は代打逆転満塁本塁打、代打サヨナラ本塁打も記録

矢野謙次は代打の切り札として、2007年5月31日の福岡ソフトバンクホークス戦(東京ドーム)では、7回裏1死満塁の場面で福田聡志の代打で登場した清水隆行の代打で(代打の代打で)登場し、篠原貴行から代打逆転満塁本塁打を放った。
巨人の選手の代打逆転満塁本塁打は樋笠一夫、広野功(ともにサヨナラ)、駒田徳広、原辰徳に次いで球団史上5人目の快挙だった。
2011年9月30日の広島東洋カープ戦(東京ドーム)では8回無死満塁の場面でディオーニ・ソリアーノから自身2度目の代打満塁本塁打を放っている。

さらに2012年10月7日、対横浜DeNAベイスターズ戦で1-1で迎えた9回裏、先頭打者として代打で登場し、藤江均から代打サヨナラホームランを放っている。

堂林翔太は「ソロ本塁打で1-0勝利」を1シーズンで2度記録

堂林翔太は、この年、2022年4月29日の対中日ドラゴンズ戦でもスコア0-0からソロ本塁打を放って、チームを勝利に導いている。
「ソロホームランでスコア1-0で勝利」をシーズン2度もマークしたのは、2012年の森野 将彦(中日)以来で、広島では1970年の山本一義、1989年のロッド・アレンに次いで球団史上33年ぶり3人目となった。



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