退庁する仲間たちへ
今日、デジタル専門職の任期付公務員の第一期生の5年任期がおわり退職の日がやってきました。自分が都政に参加する前から民間からデジタル専門職として参加してたメイフラワー号に最初に乗って都庁にやってきた先達たちです。今でこそ都庁のなかで民間出身のデジタル専門職は増えてきたけど、何事にも最初がある。
自分は送別会に参加できなかったけどビデオメッセージで送った原稿を残しておきます。ほんとうにありがとう。
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皆さんも退庁する人がやってきましたね。
自分も本来ならば一緒に苦労したり頑張った仲間の旅立ちの日なので参加したいです。一方で、新しく参加する人の歓迎会にもまったく参加できてないことを考えると、退職する人の送別会だけ参加してむしろ入都する人の歓迎会に参加できないのはフェアではないので、泣く泣く断念しました。
代わりにビデオメッセージで感謝の言葉を伝えたいと思います。
xxさんxxさんxxさんxxさんxxさん。
行政をデジタルテクノロジーの力でより良くする挑戦、本当にお疲れ様でした
自分は遊びでクライミングをやったことがあります。
クライミングの世界は、誰も登ったことのない岩壁を、誰も登ったことのないスタイあるで最初に挑戦して完登した人が尊敬されます。
そうした挑戦者はルート開拓者と呼ばれます。ルート開拓者の後にフォロワーのクライマーが続きさまざまなルートがさらに開拓されていきます
みなさんは都庁におけるデジタル化、行政のデジタル化におけるルート開拓者です。
私は最初に挑戦する人は最も苦労が大く失敗リスクも大きいけど、最も尊敬されるべき存在だと思います。
5年前の2017年11月に、みなさんは行政のデジタル化という巨大な前人未踏の岩壁に取り憑きました。
その時はどんな気持ちだったんでしょうか?
十分な装備も情報もサポートもない中でのクライミングだったかもしれません。
私は2019年から参加しましたが、すでにみなさんがルート開拓をしてくれていました。それにどんだけ助けられたことか。感謝しても仕切れません。
登山の世界では世界では最初にルート開拓した人の名前をルート名にすることもあります。行政では残念ながら個人名を仕事に残すことは御法度ですが、それでも自分の心の中ではみなさんの名前がサービスに刻み込まれています。
コロナ対策サイトや感染症のデータ基盤を見るたびにxxさんを思い出します。
デジタルツインやオープンデータを見るたびにxxさんを思い出します。
チャットボットやローカル5Gを見るたびにxxさんを思い浮かべます。
マイシティレポートや区市町村のデジタル化の業務改善BPRを見るたびにxxさんを思い出します。
コロナの家賃等給付金支援ポータルや区市町村のアウトリーチ相談を見るたびにxxさんを思い出します。
中国には飲水思源「井戸の水を飲む際には、井戸を掘った人の苦労を忘れてはいけない」という諺があります。私も含めた後輩が皆さんような先人がほってくれた井戸の水を飲むときに、思いを馳せ、そしてさらに深く多くの井戸を掘っていくことを約束します。
そしてもう一つ私が大切にしている格言がありました。最後にそれを送ります。
Once a Marine, Always a Marine.
「一度海兵隊に入隊したなら、除隊しようとも一生『海兵隊員としての誇り』を失わず、アメリカ国民の模範たれ」
という言葉です。
みなさんは今日、除隊しますが、永遠にデジタルサービス局の仲間です。
心の予備役として私の頭には登録済みです。これは登録を免れませんので。
例えば東京は残念ながらいつの日か大きななんらかの災害に見舞われることが確実視されています。そういう非常時には、ぜひ元部隊員として一緒に再結集して株主のためではなく、世のため人のためのデジタル化を一緒にやりましょう。
所属は違えどこれからも一緒に公共の世界のデジタル化の同志としてやっていきましょう。
ありがとうございました。
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