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英語よわよわ人間の「国際デザインカンファレンス」学びと後悔〜Design Matters Tokyo 24〜

Hello!「B/43(ビーヨンサン)」を提供するスマートバンクでコミュニケーションデザイナーをしているmmitoです✌️
唐突ですが、皆さんは国際デザインカンファレンス「Design Matters Tokyo 24」をご存知でしょうか?

私は一度も参加した事がなかったのですが、以前参加した弊社のデザイナーたちからおすすめされたので興味を持ちました。

そして、トーク内容もチェックしてみたところ、ますます参加したくなり、今回は弊社の全デザイナー5名でDay1に参加しました!

気になる英語力

そして、国際デザインカンファレンスに参加するにあたって気になる私の英語力ですが、ゼロです。よわよわです。

そんな私のような方にも配慮いただいて、日本語同時通訳もあるので若干の不安はありつつ、何事も経験だから!と挑みました。

また、英語が得意じゃない分、事前に把握できたり、準備できる事はやっていこうと決心しました。

よって、このnoteでは、英語を全く話せない私が国際デザインカンファレンスに参加して、「事前にやって良かったこと」「学んだこと」「反省したこと」の3つの軸で参加録を共有します。


事前にやって良かったこと

①参加目的の明確化

前提として、今回、会社の補助制度を利用してチケット代を負担してもらい、丸一日を学びに費やすために業務調整を行いました。

けして安くはないは参加費を負担していただいてるので、以下のように参加目的を明確化しました。

・日本のでは聞けないようなトークだからこそ、聞いて視野を広げる
・学びを仕事に活かす、社員に還元する

「社員に還元する」と書いたように、個人的に学びを得ることだけでなく、得た知識やナレッジを社内に展開できるような取り組みも行ったので、先んじて紹介します。

②事前インプット&当日notionを活用して複数人でメモ

参加する数日前に、Day1のトーク内容をまとめて事前インプットしつつ、当日メモもインプットに追記して後日社内で展開しようと考えていました。

その際、「他のデザイナーもそれぞれメモを取るのは非効率かも?」と気づきました。

そこで、みんなでメモを取ったり振り返ったりできるように、Notionでポータルページを作成し、参加メンバーに共有しました。

事前インプットの効果

結論、事前に登壇者について調べたり、専門領域を理解しておくことで、トークをより深く理解することができました。

※意訳が入っているので、正確とは限りません

稀に、同時通訳ではニュアンスが分かりにくい事もありましたが、事前インプットのおかげで「多分こういう事なんだろう」と自分なりに解釈することが可能になり理解がスムーズでした。

また、同僚デザイナーと協力しながら同時通訳のトークをたくさんメモすることができて、より理解がぐっと深まりました。

トークが終わった後もメモを見ながら感想戦ができ、とても有意義な時間を過ごせました。社員複数人で参加する場合には、ぜひおすすめしたい方法です。

メモ取り係と、写真撮り係に分かれました。
※こちらも意訳が入っているので、正確とは限りません

トークから学んだこと

Day1のトークはどれも素晴らしいものでした。
私の参加目的と照らし合わせた時にそれぞれで印象的なトークがあったので2つトークを紹介したいと思います。

・日本のでは聞けないようなトークだからこそ、聞いて視野を広げる
・学びを仕事に活かす、社員に還元する

Designing for security and privacy: Design lessons from human rights and civic technology By Eriol Fox

エリオルさんのトークは日本では聞けないような内容でした。

日本に住む我々からすると、通信が傍受される危険性などは気にせずにメッセージングアプリを使うのが当たり前だと思うのですが、世界にはそうではない環境に置かれている人々がいる事を知りました。

エリオルさんが携わった「Destiny Secure File Transfer」は、監視下にある場合にでも安全に情報を送受信するためのサービスです

印象的だったユーザーインタビュー

特に印象的だったのですが、ユーザーインタビューの状況でした。

ユーザーは非常に慎重に言葉を選んで答えてくれます。これは、彼らがリスクにさらされないようにするためです。研究者として、彼らがリスクに陥らないよう配慮しつつ、言いたいことが言えない場合には行間を読むことが求められます。

文化やバックグラウンドから推測し、背景を知っていることを伝えるために特定のワードを選ぶことが重要です。また、「USBドライブで共有されているとどれだけ良いですか?」と尋ね、答えられない場合にはうなずいてもらうなどの工夫を行います。

※意訳が入っているので、正確とは限りません

日本で過ごす私には想像もつかない状況ですが、自分の質問がユーザーのリスクにつながる可能性がある中で、エリオルさんが人権を守るデザインに取り組まれていることにとても感銘を受けました。また、仕事上、ユーザーのトラウマを聞き出したり、思い出させてしまうことに対する理解や配慮についての話もありました。

視野が広がったポイント

トークを聞いて改めて思ったことは、「私たちが提供するプロダクトやサービスを利用するのは、血の通った人だ」ということです。デザイナーとして、単なる利用者としてではなく、一人ひとりの人間としてユーザーと向き合うことの責任と配慮の重要性を再認識し、視野が広がったと思います。

そして、英語ができなくてもDesign Matters Tokyoに勇気を出して参加して本当に良かったと思える、素晴らしいトップバッタートークでした!

Design a better world with better writing  By Nick DiLallo

ライターをされているニックさんの話は、明日からすぐに仕事で実践できるようなUXライティングについてトークでした。

印象的だった導入

私の役割はインターフェイスでの言葉、「ユーザーのための言葉」を作ることを考えています。まず人のために文章を考えましょう、それができていないプロダクトが多いです。

関わってるサービスなどで「ユーザー」と皆さんは呼んでいませんか?

ユーザーは数値で測定可能、でも人は違います、物が欲しい人がいたとして人によって行動が異なる。期限も行動も考えも違う。今日どういう気分なのか?何語を喋るのか?残念ながら人は複雑なんです。

※意訳が入っているので、正確とは限りません

導入を聞いて衝撃を受けたかのような感覚がありました。

私自身、コミュニケーションデザイナーをしていますが、常に「ユーザーと言っても色々な人がいて、コミュニケーションも一筋縄でない」という事に度々直面し、そんな自分が置かれている状況を上手く言語化できずにいました。

そんな中、ニックさんがその難しさを明確に表現してくれて、心の中で救われたような気持ちになりました。

そして、ユーザーフレンドリーでよく使われる用語を例に、「シンプルでありながら正直に」、「明確さには考慮を」、「簡潔に、でも敬意を」の3つの観点から、以降プロダクトやサービスにおけるライティングの改善案を具体的に紹介してくれました。

トーク後すぐに仕事に活かせたこと

ニックさんのトーク後、すぐに仕事に活かせたことがありました。
航空券の購入を簡単にさせてしまって良いのか?という例に、「デザイナーが良かれと思ってシンプルにしすぎる」という話がありました。

その際に弊社のデザイン原則の一つである「複雑さを解消する」が頭に浮かびました。

弊社のデザイン原則とデザインプロセスにについてはこちらを↓
https://note.com/putchom/n/n4d2a30183c75

というのも、複雑さを無くすためにシンプルにしすぎた社内事例を思い出し、トーク後に同僚デザイナーたちに「ワンステップ増えるかもしれないけれど、こんな画面を導入することで、あの問題は解消できそうだ」と相談したりしました。

もちろん複雑さを許容したいわけではなく、基本的にはシンプルな体験をベースにして、目的やニーズに応じて必要なステップや文言が抜けていないか再度確認することが大切だと思います

その上でニックさんが紹介してくれた事例など参考にコミュニケーションをより良く改善して行きたい所です。

そして、トークから得た知識を元に現地で同僚と改善案を出せることにとてもワクワクしましたし、来年も絶対に皆んなで参加して色々な議論がしたいです。

後悔したこと

やはり後悔したことは本当に英語力ですね。

海外旅行はパッションとノリで何とか乗り越えていましたが、専門的な話をする場では、そんなテンションにはなれず完全に萎縮して「借りてきた猫状態」でした。

Day1トーク話者に「本当にタメになった!ありがとう!」と伝えて更に深い話もしたかったですが、勇気が出なかったです。

また、会場で私が推しているK-POPアイドル「SEVENTEEN」のキャラクター「ボンボンイ」のグッズをカバンに身につけている人を見かけました。

https://shop.weverse.io/ja/shop/JP_JPY/artists/7/sales/15791

「After Partyで勇気を出して絶対に話しかける!!!」と意気込んだのですが、その方はAfter Partyにおらず、、、こういったイベントでの一期一会を痛感しました。

もう同じようなことで後悔はしたくないので、来年参加した際に来場者と少しでもコミュニケーションを取れるよう英語力向上に取り組みたいと思います。

あわよくばボンボンイを持っていた方と話せることを願っています。


最後に、私のように「英語よわよわだよ…😭」という方でも、このnoteを見て「来年参加してみたい!」と思って頂けたら何よりです。

本当に素晴らしいデザインカンファレンスなので是非来年、一緒に感想戦をしたり、英語勉強の学びを共有しましょう

お約束

スマートバンクではプロダクトデザイナーやコミュニケーションデザイナーを積極採用中です。
いますぐ興味がなくても「Design Matters Tokyo 24の感想戦をしたい」という方のカジュアル面談応募もお待ちしております!!!!