「フルクトースは体に悪い」の嘘
【ブドウ糖より害の大きい「果糖」】
✔️【真相〈フルクトースは糖尿病治療に最適〉】
内海聡は尊敬する医師の1人ではあるのですが、本人が思っているほど文章がわかりやすいものでないというところが玉に瑕です……。
内海聡が挙げているロバート・ラスティグの主張を簡単にまとめると、「フルクトースを摂るとメタボや糖尿病になる」ということです。
ところが崎谷博征によると、ハチミツの主成分のフルクトースのGI値はなんとわずか16で、食後血糖値の上昇程度が低いため、糖尿病治療に最適な物質なのだそうです(【Diahetes Care.2008】【OMCL.2018】)。
また、ロバート・ラスティグは「フルクトース摂取で産生される尿酸がメタボと関連している」と主張しているのですが、フルクトースの摂取で尿酸値が増加することはないそうです(J Natr.2012)。
【少量のフルクトースなら問題はない】
また、ショ糖否定論者は【IJMM.2019】の動物実験を根拠に「フルクトースを摂るとリーキーガットになる」と主張しているのですが、それはあくまで日常生活ではありえない過剰摂取をした場合の話です。
崎谷博征によると、人間が一度に吸収できるフルクトースの量は25~50グラムまでで、それ以上のフルクトースを過剰摂取するとSIBO という病気になるそうです(CGH.2007)。
しかし50 グラム以上のフルクトースとなると、ショ糖を大さじ5~11杯摂る必要があるそうです。
無論、そんな大量のショ糖など摂れるはずがないので、普通に生きているぶんにはリーキーガットやSIBOを恐れる必要性はなさそうです。
【ロバート・ラスティグ】
最後に余談を1つ。
内海聡は知らないようですが、ロバート・ラスティグはあのロックフェラー大学で博士号を取った人物だそうです……。
【まとめ】
●フルクトースはむしろ糖尿病治療にいい。
●フルクトースを大量に摂らない限り、リーキーガットやSIBO にはならない。
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