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「放射能被爆で広島・長崎の人たちの寿命が短くなった」の嘘

【LSSの調査】

 広島・長崎に原爆を落とした米国は、1950年から被爆の健康影響を調べる寿命調査(LSS:Life Span Study)を開始しました。広島・長崎の近距離被爆者約5万人、遠距離被爆者約4万人、さらに比較対照のために原爆が炸裂したときに広島・長崎にいなかった人(非被爆対照者)約3万人を囲い込んで被爆影響の調査を進めたのです。半世紀にわたる調査の結果、年間50ミリシーベルトの被爆量でも、がんや白血病になる確率が高くなるということが統計学的に明らかになりました。 小出裕章〈原発のウソ〉より

✔️【真相〈穴だらけで説得力ゼロ〉】

 まず、がんや白血病にかかったのが本当に被爆の影響なのか、因果関係がはっきりしません。

 次に謎なのが、がんにかかる確率だけで、なぜ死者数や平均寿命のデータが出されていないのでしょうか?

 3グループそれぞれの死者数と平均寿命を教えてもらわないと、放射能被爆が本当に体に悪いものなのか全然わかりません。

 もっと言ってしまうと、その調査は純粋なRCT(ランダム化比較試験)ではないので、仮に近距離被爆者グループの死者数が1番多く、平均寿命が1番低かったとしても、「イコール放射能被爆で寿命が縮む」という結論にはなりません。

【ABCCの調査】

 ホルミシス老人の中には、「広島・長崎の被爆者は元気で長生きしているではないか」という暴言まで平気で言い出すものまでいる。

 しかもその根拠が、原爆慰霊祭に老齢の被爆者が参列していたとか、たまたま自分の同窓生にそういう人がいるとかいうことだけで、もう「データ」でもなんでもない。まったく話にもならない。

 ABCC(原爆傷害調査委員会)の流れを汲む日米共同の研究機関RERF(放射線影響研究所)は2011年、60年以上に及んだ調査の「総説」を発表、その中で「原爆被爆者の平均余命は、被爆線量の増加に伴ない、1グレイ(γ線の場合は1シーベルト、中性子線は5~20シートベルト)あたり1.3年短縮する)と報告している。あとは本人のもともとの寿命と被曝線量の兼ね合いで決まるわけで、被曝で寿命は減りこそすれ、増えることはないのだ。 小林よしのり〈ゴーマニズム宣言スペシャル 脱原発論〉より

✔️【真相〈データならある〉】

 データならあります。

 広島大学原爆放射能医学研究所は、爆心地から500メートル以内にいた78名の生存者を対象に調査を実施し、死亡時の平均年齢は74.4歳と短命ではありませんでした。

 また、長崎で被爆した人としなかった人の年間死亡率を比較した調査では、60歳以降からは被爆者グループのほうが長生きだったそうです。

 大阪大学名誉教授の近藤宗平によると、これらの研究結果は放射線医学の専門家の間では周知の事実だそうです。

【被爆が原因でがんになったのは800人のみ】

 もう1つ。

 ロシア科学アカデミー原子力エネルギー安全発展問題研究所副所長のラファエリ・アルチュニアンによると、広島・長崎の被爆者の平均寿命は大変長く、被爆後にがんで亡くなった1万人中、被爆が関連していると認められているのはわずか800人だそうです。

【アメリカによる調査結果ばかり】

 小出裕章も小林よしのりもなぜか「アメリカによる調査結果」ばかりを出していますが、γ線がどうのこうの、中性子線がどうのこうのというわかりにくいデータより、私が紹介したデータのほうが結論が明瞭に理解できると思います。

【まとめ】

 ●放射能コワイ派の主張は説得力がない。

 ●放射能被爆が広島・長崎の人たちの寿命を短くしていない証拠などいくらでもある。


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 国民の3人に1人がかかると言われるがん。しかし、手術、抗がん剤、放射線の標準治療は大変危険なものなのです。がん食事療法をぜひご検討ください。

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