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「動物性食品に含まれるヘム鉄は体に悪い」の嘘

【“ヘム鉄”に要注意】

 「……動物食(アニマルフード)を食べると、冠状動脈の内壁に、こびりついたプラーク(コブ)を形成します。これは、動脈の機能を制限するだけでなく、血流をふさいでしまう。体を維持するため、とうぜん、心臓に負担がかかります」(米国心臓病学会、会長キム・ウィリアムズ医師)

 「……赤身の肉だけが、心臓病の原点ではない。もっと複雑だ。赤身や脂肪だけではない。それが、“飽和脂肪酸”の危険性だ。50年近くも飽和脂肪とコレステロールが原因とされ、代わりに、赤身肉や卵の白身が解決策とされてきた」(コロンバス・バティスタ医師)

 『卵の白身で健康に!』という本まで出版されている。

 「……研究によると動物性食品の炎症因子は、回復を損ねるだけでない。心臓病を引き起こす働きもします。つまり、動物食(アニマルフード)をやめればいいのです。科学的な根拠はあります。たとえば“ヘム鉄”です」(ウィリアムズ医師)

 「……“ヘム鉄”は、動物由来で、赤身の肉や鶏肉、魚にも含まれています。研究者たちは食事に関する優秀な研究を統合して13万人以上の患者を調査し、結論にいたった。毎日1ミリグラムの“ヘム鉄”摂取で、冠状動脈疾患リスクが27%高まる。“ヘム鉄”は、ハンバーガー1個に2~3ミリグラム含まれるのです」(血友病専門医、ヘレン・ムーン医師) 船瀬俊介/池田真希子〈ヴィーガン革命 動物食は老化する〉より

✔️【真相〈ヘム鉄が腸に害を与える証拠はない】

 飽和脂肪酸とコレステロールが実は体にいいものであることはほかの記事で説明したので、この記事ではヘム鉄の真相について書きたいと思います。

 ヘム鉄は「腸に直接害がある」という俗説があるのですが、そのような証拠は一切ありません。

 しいてあげるなら「カルシウム欠乏のマウスとラットにヘム鉄を与えたら、前がん病変を誘発する可能性が示された」という研究があるだけです(CPR.2011)。

 しかし充分なカルシウムをマウスとラットに与えれば、ヘム鉄が腸にダメージを与えることはないと考えられています(EBM.2017)。

【冠状動脈疾患のリスクが高まる原因はヘム鉄ではなく……】

 ヘレン・ムーンという医師によると、ヘム鉄をとると冠状動脈疾患のリスクが高まるそうですが、船瀬俊介は論文などの情報ソースを明示していません……。

 ところでよく読むと最後に「ハンバーガー」という言葉が出てきます。

 ハンバーガーが大変体に悪いことは、ヴィーガン派も糖質制限派もどちらも認める事実です。

 冠状動脈疾患のリスクが高まる原因は肉ではなく、ハンバーガーなのではないでしょうか……?

 ちなみにポール・サラディノによるとヘム鉄は、人間の生理にとてつもなく貴重な栄養素だそうです。

【まとめ】

 ●冠状動脈疾患の犯人はヘム鉄ではなく、ハンバーガーだと思われる。

 ●ヘム鉄は有害ではないどころか、貴重な栄養素である。


 日本の国民病の1つである糖尿病。しかし標準治療は大変危険なものなのです。糖質制限による治療をぜひご検討ください。

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