夏休み前半戦が終了して思うこと

現在サマーバケイション真っ只中。
夏の長期休暇、夏休みである。

学校がなくて浮かれていた小学生時代を懐かしく思う、あの夏休みだ。

2児の母である私は世の中の母親たちと同じように憂鬱な気持ちで夏休みを迎えた。
午前の自由な時間は奪われ、白米に塩昆布のようなテキトーなもので済ませる昼飯も許されず、午後からもホッとすることなく夕飯の支度まで働くことになる。休憩なく働くということは体力も精神もすり減る。これぞ完全なるブラック企業である。

今年は中学入学と幼稚園入園というWめでたイヤーだったため、いつもの夏休みとは全然違う生活リズムに前半は焦りと必死さが滲んだ。

ただ、すべてが地獄絵図のようなものではなく、環境の変化と年齢の変化が良い方向に動き出し、去年の夏休みよりずっとずっと幸せに過ごしている。
ブラック企業覚悟で憂鬱な気持ちで迎えた夏休みは杞憂だったというわけだ。


まず娘が中学生になったことはかなり大きい。
なんせ毎日朝7:50には家を出て部活へ行くのだから。送迎もなく長時間出掛けてくれることがこんなにもラクなことなのかと感動して、しばらくは夫に何度も何度も「中学生になるってすごいね!ねぇすごいよね!」と言いまくった。

昼すぎに部活から帰ってきた娘は、ご飯を食べ終わった後「マジクソダリイ」みたいな雰囲気をギャンギャン出しながらも机に向かう。そして2時間ほど勉強するのが反抗期のくせにマジクソ偉い。

2時間ほど勉強したら自転車で自分で塾の夏期講習に向かい3時間勉強してくる。いや、向かってくれて帰ってきてくれるという言い方をしたい。それほど有難く有難いことなのだ。
普段は部活から帰ってきて慌てて何かを口に詰め込みながら車で塾に送り、22時頃また迎えに行く。夫婦で協力しながら送迎しているのだが、これがなかなかしんどい。何度も寝落ちして授業終了時間にはっと起き、慌てて車を出発させたことがある。ダメ親だ。

しかしそれがない夏休みは本当に素晴らしい。講習料金のことを考えなければ夏期講習は本当に最高だ。素晴らしい。

夏期講習のない日は部活から帰ってきて昼食を食べたら4時間ほど勉強する。
娘の勉強の仕方は、今日は4時間やると決め、ストップウオッチをセットするところから始まる。集中力が切れたらストップウオッチを止めて、漫画を読んだり音楽を聞いたり私に話しかけてきたりして、気が済んだらまた机に向かいストップウオッチを進めるのだ。
私も夫も実際はもう少し勉強してほしいのだが、本人の気持ちが一番大切という所も譲れないので、今はこのやり方でやっている。
塾で素敵なアドバイスがもらえたり、本人がもう少し時間を伸ばす気持ちになる何かが起こればいいなと思いながら、褒めたり、そんなんでいいのかと奮い立たせたり、時には衝突して泣かせたりしながら、なんとなくやっている。
まだ1年生だけど志望校を見据えて、行きたい大学を見据えて勉強しているのは立派だと思っている。がんばれ娘よ!


さて、娘の成長とどんどんラクになる部分や、それと同時に難しいなと感じることがあるのは子育てを楽しんでいる感もあり充実してる。
問題は息子である。
我が家のサマーバケイションが幸せに終わるかどうかは息子にかかっているといっても過言ではない。

幼稚園に入園する前は、仕事柄たくさんの子供を見てきたり、子育ての悩みを聞いたりしてきたが、こんな人はいるのか?例外か?例外なのか?と人に詰めたくなるような、尋常じゃないイヤイヤ男だった。本気で、人生で、初めて出会ったよ。
この男と暮らし、私はノイローゼになった。
子ども大好きで、子育てをとてもとても楽しみにしていた9年ぶりの妊娠だったのにだ。

娘を産んだあと2年、前の夫と不妊治療もしていた。それくらい二人目を望んでいた。望んでいたのになんだこれ。本気で子育てが辛かった。逃げ出したくて、逃げ出せなくて、言葉が通じない人間を相手に途方に暮れ、無気力になった。

そんな子育てだったため、3歳になった次の日から幼稚園へ入園させた。私は逃げたのだ。
ただ、この逃げには勝算があった。
自分の時間を作ることで精神を復活させ、仕事を始めることで以前の私に戻ること。そしてそれと同時に人に揉まれ成長する息子。あぁなんて完璧なシナリオ!…まぁそうはならなかったが。

私の回復は思ったよりゆっくりだったし、コロナのせいで家にいる時間も予定より長かった。でも彼は確実に成長した。

春に越してきた新しい土地での幼稚園生活も彼は楽しんでいる。相当楽しいようで、夏休み中毎日「あしたはようちえんある?」と聞いてくる。
一応仕事も進めたかったりブライダルの仕事が入ってたりするため預かり保育を2回だけ利用させてもらった。それも相当楽しかったようだ。

娘は自分の生活を自分でこなしているからいい。
問題はこの3歳児だ。

真面目な私は生活リズムを崩してやりたくないと思ってしまうがため、朝はいつも通り起こし、いつも通り朝ごはんを食べさせ着替えを促しトイレへと声を掛ける。
そして、そしてだ。

外で遊ぶ。

1時間でも30分でもいいから外で遊ぶことにしている。じゃないと夜寝るのが遅くなるから。体力が余りすぎて午後から家が壊れそうなくらい車でガーガー走り回るから。もう仕方ない。やるしかないのだ。

娘が部活に行ってる間、散歩したり公園に行ったりする。スーパーやドラッグストアにも行く。ただ、コロナが怖いから公共の施設などには行かない。スーパーもササッと。公園も小さくて誰もいないところへ行く。
それでも行く場所がない時は夫の職場に行き、お父さんの顔を見て帰るというよくわからない散歩もある。炎天下の中水筒をぶら下げて散歩する姿は虐待のように写ってないだろうか?心配だが仕方ない。愛ある行動だ。見かけても通報しないでほしい。

外で遊び落ち着いたら昼ごはんの支度をして、3人でご飯を食べて、それぞれの時間を過ごす。
息子と遊ぶか家事をやるか合間に息子と遊ぶか家事をやりながら息子の駄々っ子に付き合うか…とにかく息子中心なのだ。

これが数人いる家は素晴らしいと思う。
9歳離れてて良かったなと心から思う。

中学生になるまではきっと彼に付き合いながら毎年憂鬱な気持ちで夏休みを迎えるのだろう。
あと9年。がんばっていこう。

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