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スーパージュニアに出会った話

Super Juniorがケーポというかそもそもアイドルオタクの入り口だった。

社会人1年目で、初めて実家を出て生活をし、毎日わからないことだらけでストレスいっぱいだったと思う(もうあまり覚えていないが)。ちょうどそれまで追っていた漫画の連載が終了して、熱中するものもなく、仕事を覚えるのと、恐い上司のことを好きになるのに必死だった。

職場の先輩にとてもかっこいい人がいて、仕事もでき、我々新人にも教育的で、とんでもない美人だった。細い手脚に色白で、日の下で見ると後ろの景色が透けて見えるほどの人だった。ご飯の席で別の先輩が「コイツ今度韓国アイドルのコンサート行くらしいから一緒に連れて行ってもらえば?」と冗談混じりで言ったので、よく知らないがこの先輩とお近づきになれるなら!と即決した。それがスパショ8の日本公演だった。
早速帰宅して、せっかく行くなら予習しておかないと!とYouTubeで検索して最初に観たのがMr.Simpleだった。か、顔がいい…!あれは顔のドアップがたくさん出てくるので1発目に最適だったのかもしれない。曲もキャッチーですごく好きだ。(1人アイドルらしからぬ体型の人がいる…。)
でも10年前の曲⁈もうちょっと新しいのは…と次に観たのが確かLo sientoで、やはり顔がいい。でもさっきと同じ人たちなのか?髪型が全然違うからわからん。1人めちゃくちゃ目の大きな美人がいるけど、さっきの曲にはいなかった…どういうことなの…(グラサンかけてたヒチョルだと後に判明)。次はミイナ。これは全員顔が暗くてよく見えないから上級編だった。いくつか見た後、名前を覚えるためにニコニコ動画でMr.Simpleを見て、コメントで顔と名前を一致させた。ありがとうニコニコ動画。でもコメントで大喜利やっててしんどかった笑

それから毎日SJの曲を聴き動画を見て、仕事終わりの楽しみがある生活になった。日本語字幕をつけた動画もたくさんあって恵まれていたなぁ。いつの間にか日本のファンクラブに入っていて先輩に笑われた。

それまでアイドルには全く興味持ったことがなくて、K-POPに関してはチラ見すると皆ダンスがキレッキレだなーすごいな韓国人って、くらいだった。
アイドルを推すことに抵抗がはじめあって、その理由の一つは兄のオタク文化への軽蔑を聞かされていたこと。もう一つは、日本で見ていたテレビでアイドルはどこか「司会者や視聴者よりも馬鹿でないといけない」ように扱われているイメージがあったから。人の「自分より馬鹿な人間を笑いたい」欲を満たす道具にされているように感じてテレビを見るのが嫌だった。その点、韓国のアイドルで「スーパースター」と呼ぶのに相応しいと思ったのは目から鱗だった。すぐに、確固たる実力の裏には厳しすぎる下積みと心身へのリスクがあるのだと知って複雑な気持ちになったけど…。

スパショ8に先輩と行って、本当に楽しかった。一層熱が上がった、やはり現場はすごい(コロナで現場がなくなる最後のチャンスだった…)。会場で買ったI think Iが初めてのCDで、そのまま帰り道のタワレコでTimelessを買ったんだった。この2枚は今聴いても当時の高揚感が思い出される。

先輩の推しグループは他にもたくさんあるから、あのタイミングで紹介されたのがお兄さん達でなければ私のアイドルオタクの入り口は違うグループだったかもしれないし、あるいはそこまでハマらずに付き合いで行った(失礼)1回きりのコンサートだったかもしれない。もっと早くにSJに出会っていればと思うことは何度もあるけど、あのタイミングだからこそ私の心を埋めて(はみ出すほどの人達だけど)、SJだからこそイケメンと音楽と笑いが好きな私の琴線に触れたのかもしれない。ありがとう先輩、ありがとうスーパージュニア、ありがとう恐い上司。

このスパショの後、Twitterを本格的に始めてオタクとの交流という別の楽しみに出会うことになります。また別の記事にする。


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