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🤫ファッション業界の不都合な真実
ボンジュール🇫🇷
フランス流ECOファッション
スタイリストのドリです。
いつも読んで下さって
ありがとうございます♪
初めましての方、
これからどうぞよろしくお願いします。
さて、先日
こちらの記事⬇︎で
ご紹介しました、
日本人で唯一人
パリ・オートクチュールの
ゲスト・デザイナーとして
ご活躍中の
中里唯馬 さん。
![](https://assets.st-note.com/img/1713903586662-fGyMGI3e3C.png)
彼が、
廃棄された衣類の山と、
真正面から向き合われながら
ファッション業界の新たな未来を
模索していらっしゃる姿勢に、
▼▼▼
![](https://assets.st-note.com/img/1713902745645-dkfWkm92m2.png?width=1200)
▲▲▲
などなど、
ドリのニュースレター
【フランス流ECOスタイル™️通信】
の読者様からも
たくさんの反響を
いただきました☆☆☆
とても綺麗事では語れないような
トピックでしたが、
唯馬さんの果敢な挑戦に
続くかのような
皆さまのコメントに
私も、心が温まりました。
お1人おひとりに
お返事はできませんが、
全てに目を通しております。
本当にありがとうございます♡
廃棄衣類と言えば、
その大半を占めるのが
低価格で愛着の湧きにくい
ファストファッション
(以下FF)
だと言われています。
![](https://assets.st-note.com/img/1713903474982-5sA2vrjDWf.png?width=1200)
実は、
この記事を投稿している
4月24日は、
そんなFFが招いた悲劇が
起こった日でもあります。
今日からちょうど
11年前の
2013年4月24日
朝7時頃
南アジアにある小国、
バングラデシュ人民共和国の
首都・ダッカから
北西約20kmの街
サバールで
縫製工場が複数入る
8階建ての雑居ビルが
轟音を立てて、
突如崩壊。
1,134人が亡くなり、
2,500人以上が負傷しました。
朝のラッシュアワーと
重なったこともあり、
その被害は
甚大なものでした。
これが、
ファッション史上最悪
と言われる労働災害
「ラナ・プラザの悲劇」
です。
![](https://assets.st-note.com/img/1713903069914-gu3hUFnnXc.png?width=1200)
この事故が起こる前日、
労働者たちは
違法に増築を繰り返していた
ビルの壁に入った亀裂に異変を感じ、
現場の責任者に
報告していました。
地元警察も
退去命令を出し、
スタッフに避難を
促したにもかかわらず、
ビルのオーナーは
「問題ない」
と一蹴。
さらには
「仕事に戻らなければ解雇する」
などと従業員を脅し、
強制的に営業を続けさせます。
その翌日、
大型の発電機と、
数千台にもおよぶミシンの振動が
誘因となって
ビルが倒壊。
工場で働いていた
多くの若い女性が
帰らぬ人となりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1713903183837-IqUVrJ19Nw.png?width=1200)
ラナ・プラザ倒壊の事故は、
なぜ
《悲劇》
と呼ばれるのか。
それは、
犠牲者の数が非常に多かったから、
だけではありません。
熾烈化する大量生産・大量消費の
仕組みによって生じた
社会のひずみが、
集約されていたような事故だったから
だと言われています。
ほとんどの方が
ご存知と思いますが、
バングラデシュは
アジアの最貧国のひとつです。
安い人件費を目当てに、
世界から
名の知られたファッションブランドが
縫製工場を置いています。
先に述べたように、
危険を知らされながらも
強制的に就労させられたことが
この事故の被害を拡大させた
事実は否めません。
![](https://assets.st-note.com/img/1713904330202-DzdPhAokKh.png?width=1200)
劣悪な労働条件のもと、
労働組合の結成も
認められないまま
不平等な労働*を
強いられていたという、
典型的なスウェットショップ(搾取工場)の
現実が、そこにあったんですね。
(*10年以上経った今でも、彼女達の月収は、作っているTシャツ2枚分:約6700〜8000円と報告されています。)
手軽にトレンドを追えるとして
いまだに一定層から
支持を得ているFFは、
貧しい国の
若者たちの未来を搾取し、
ついには
命をも奪ってしまうリスクも
はらんでいることを、
私達は決して、
忘れてはなりません。
![](https://assets.st-note.com/img/1713905352583-UcPaT8hKPN.png?width=1200)
ファッション業界が内包する
構造的な闇を
白日の下にさらした
「ラナ・プラザの悲劇」。
「普段着ている安価な服は、異国の労働者の血と涙で出来ている。」
この言葉は、
痛ましい惨事から2年後の
2015年に公開された
ドキュメンタリー映画
「ザ・トゥルー・コスト
〜ファストファッション 真の代償〜」
より、
現地で縫製業に携わる女性が
涙ながらに語る言葉の一つです。
日本語字幕付きの予告編でも
ご覧いただけます。
▼▼▼
![](https://assets.st-note.com/img/1713904106209-glLFg88M3v.png)
日本で
アパレル会社の広報として
働いていた私に
現在、YouTubeにて
全編無料で閲覧も可能です。
(字幕は、設定から
日本語への自動翻訳をお選び頂けます。)
ラナ・プラザの悲劇に関する
諸専門家の意見や
実際に現地で働く女性達の、
生の声を聞いてみて下さい。
![](https://assets.st-note.com/img/1713903980462-yOFh7EWB4C.jpg?width=1200)
バングラデシュは
今もなお、
ファストファッションの
受注を請け負う唯一の国
と言われています。
彼女達が働く環境は以前より
改善されたと報告されていますが、
コロナウィルスのパンデミック以降
経済の低迷もあり、
残念ながら
低価格なFFの需要は
年々高くなっているのが現状です。
ラナ・プラザの悲劇から
10年経った今でも
衣類の縫製労働者は
過労と低賃金に晒される一方で、
ブランドは
利益を上げ続けています。
![](https://assets.st-note.com/img/1713904309007-DOVTRuDL7z.png?width=1200)
FFブランドは、
私たちが忙しい日常に
追われているのを熟知して
マーケティングをしています。
「手早く、お金をかけずに
お洒落になりたい!」
そんな私たちの願望に
見合うサービスを追求した結果、
犠牲を払う事になったのが
ラナ・プラザの悲劇です。
便利さや手軽さが
他の人々を搾取することによって
成り立つものであっては
なりませんよね。
![](https://assets.st-note.com/img/1713904529547-eSuVtvCxH0.png?width=1200)
裸で暮らせない社会に
生きているからこそ、
私たち消費者のリテラシーが
問われる時代になっています。
第二の悲劇を生まないために
私たちができること、
すべきこと
は、なんだと思いますか??
今号を読んでいただくことで
店頭に並んでいるお洋服が
どんな環境で作られているのか
目を向けるきっかけになれば幸いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1713905430768-GAOwm3A8je.png?width=1200)
今号も、
最後までお読みいただき
ありがとうございました♡
また次回の記事で
お会いしましょう♬
Bisous, ドリ
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