志村けんとスキャンダル
志村けんに関してかねてから不思議だったことがある。それは女性関係のスキャンダルにほとんど巻き込まれなかった事である。
例えば大物タレントは共演者のキャスティング権を握っている。
そうするとそこに贔屓の女性タレントをつかせることも可能だ。その場合、相手が納得していればまだしも、威光にものを言わせて相手が受け入れざるを得ない状況でもある。またその時は納得していたとしても別の女性に心移りされた時など憎悪が沸き起こり告発という展開は十分考えられる。
志村けんの番組を見ているとそういう危うさを感じさせた。代表的なのは「バカ殿様」だ。
よく女性アシスタントを何人も従えているのを大物男性タレントが「大奥」をつくったと揶揄される。
しかし、志村けんの場合は、みたいじゃなく番組上本当に大奥を作ってしまった。公私混同ともいえるがここまで開けっ広げだと、逆に批判されづらいのかなと思う。
この種のスキャンダルは、裏で行われていてこそ人のゲスな好奇心をそそるものなのだろう。オープンであると週刊誌的な暴きたいという気持ちは起こらないものだ。
あともうひとつの理由として、女性と後腐れなく別れることができたのではないだろうか。
最近、志村けんの追悼番組で加藤茶の姿をよくみる。加藤茶の現在の奥さんは娘といって良いぐらい年が離れており、結婚時には周囲から反対されたようだ。志村けんも反対したその一人で、別れることを予想して加藤の金銭的な負担を懸念したようだ。
自分自身も今まで膨大な額を別れた相手に払ってきたというのだ。
逆にいえば、出し惜しみしなかったことが後々のリスクマネジメントになったのではないだろうか。
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