ゴルゴ13はなぜ続くのか

2019-10
ゴルゴ13の結末にはカタルシスがなく物足りなさを感じる。しかし、そこが長期連載の骨なのだと思う。そこでは、ゴルゴは国際情勢という舞台の狂言廻しに過ぎず善悪に振り回されずに情緒を抑制してプロの仕事を貫徹する。
悪が罰せられ読者のラストは溜飲を下げさせてくれる代わりに読者を満足と不可分の疲れを与えるものだ。それは映画のような単発的なものならではで、連続的なものにしたければアプローチを逆にする必要があるのだろう。
ある長期連載の漫画家は待ち時間にサクッと読める作品を心掛けているようだ。そういえば、ゴルゴ13の作者であるさいとうたかをの実家は理髪店であった。

サポートして頂ければ嬉しいです。コメントも頂ければ、それを反映したnote を書きます。