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これから投資を始める人に向けて

前々回の記事前回の記事をまとめると、労働と節約と投資を継続しよう。長期的な積み立て投資を行い、豊かな老後に備えようといった内容だった。

今回は、これから投資を始めたい人向けに、投資を始めるまでの流れ覚えておいた方が有利な事、対策や心構えについてを解説しようと思う。


・投資を始めるまでの流れ

先に結論をまとめておくと、証券口座を開設し積み立て投資するだけだ。たった2ステップこなすだけで投資が出来る。あとはクソ株ゴミ投信を選ばず、如何に積み立てを長期的に継続できるかの勝負になる。

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長期が何故良いのかと言うと、このように答えがもう出ているからだ。

なので正直言って投資にやる気とか頑張りはあまり必要ない。市場が勝手に株価を上げ下げするんだから、優良な金融商品を探しだすまでが一番労力がかかる作業であり、優良な投資先に対して、毎月下がったところで買い増しするだけの作業になる。

初心者は小難しそうな用語を頑張って覚えたり、考えすぎなくて良い。

そんなものは環境を揃えた後にいくらでもやればいいのだ。

大体、投資を始めない人の多くは「お金がない」「難しそう」「私にはムリ」等の言い訳が多い。ネガティブに考え過ぎている。これではいつまで経っても投資しない人のままで終わってしまう(※あえて投資をしない事を選択する人を否定しているわけではない)

色々とあれこれ考える事自体は決して悪いわけではないが、まずは高校生でも始められるぐらいの少額でも良いので、最初の一歩を踏み出すべきだ

それから投資とはどんなものなのか、ゆっくり雰囲気を知っていけばいい。

また、投資を始めようにも、口座開設やらマイナンバー登録やら、色々と手続きが面倒なのもあって、初めて投資が出来る環境が揃うまで、約2~3週間ほど時間が掛かる。

これによって、今すぐ絶好の投資チャンスが訪れたとしても、これから証券口座を作ろう!と行動に移したところで買い場を逃してしまうのがオチだ。

ちなみに俺の母親は、あらかじめ口座を作っておき、絶好のタイミングが来なければ絶対に買わないという頑固すぎる戦法を取った事で、3月のコロナショックの大底付近で株を買う事に成功して、4、5、6、7、8月の上昇の恩恵を享受して、今では利益が乗っているそうだ。

話を戻して、投資をするためには証券口座を開設する必要がある。

証券口座と言っても色々な証券会社がある。個人的に証券口座を選ぶ基準は大きく分けて「ユーザビリティ」と「手数料」の2つだけだと思っている。

ユーザビリティとは見やすさ使いやすさのことだ。

これに関しては、個人の好みや感覚の違いもあるし、何事も慣れなので優先順位を落としても良いだろう。それでもユーザビリティを気にする人は、とりあえず複数の口座を作ってみて、その中からメイン口座を選んでも良いと思う。

そんなものより大事なのは手数料の方だ。

当たり前の話だが、お金を得るために投資をしてるのに、毎回割高な手数料を取られていたら、その分のコストが勿体ない。となれば出来るだけ手数料が安い口座を選ぶ事が、資産形成において効率が良い。

そこで安価な手数料を狙うならネット証券から選ぶべきだ。

2000年頃に手数料自由化が開始されてから、ネット証券の手数料は大幅に安くなったそうだ。

一方、オペレーターを介して売買をする昔ながらの証券会社を選んでしまうと、人を使うだけに手数料が割高になってしまう。俺たちのようなネット社会に生きている人にとっては、こちらの証券口座を開設する必要性はあまりない。

では、代表的なネット証券の手数料の比較画像を見てみよう。

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https://www.kabuyutai.com/security/(参考元URL)

ちなみに俺が開設している口座は、この中では6つ。楽天証券SBI証券GMOクリック証券マネックス証券松井証券auカブドットコム証券だ。

中でも、楽天証券楽天スーパーポイントを投資資金として活用できるし、SBI証券ではTポイントも同様に活用できるので、個人的に気に入っている。

俺はこの2つの証券口座をメインに使っていて、優待目的で50万円以下で買える株の場合は手数料0の松井証券を利用するくらいだ。

画像を見ると、松井証券の手数料が断然お得のように思えるが、50万以上の買い注文をいれてしまうと、売却した時に手数料を1000円取られてしまうので、手数料最安値のDMM.com証券ライブスター証券を別口座として持っておくのも良いだろう。

「初心者だから、めんどくさいから」といって、口座を1つだけに絞るというのは勿体ない。俺のように楽天証券SBI証券といったポイント投資の出来るネット証券をメイン口座にして、優待目的で株を100株だけ買うとき用に松井証券をサブ口座として利用すれば、良い使い分けができると思う。

それに最近では、手数料の引き下げがネット証券の間で競争的に起こっていて、今後どの証券会社が先に手数料を下げてくるかは分からない

そもそも口座を作る事、口座を維持する事自体が無料なので、大手ネット証券の口座はあらかた作っておいても損はないだろう。投資ではなく投機をする人なら、突発的に手数料を下げた証券口座に投資資金を移して、メイン口座を乗り換えるのもアリだろう。

現時点では、楽天証券SBI証券も、いずれ1日50万円までの売買手数料を無料に引き下げることを発表しているし、SBI証券auカブドットコム証券は今後、株の売買手数料の完全無料化への計画も視野に入れているそうだ。

マネックス証券に至っては米国株の売買手数料が一部無料になっているし、auカブドットコム証券信用取引が完全無料だそうだ。

どのネット証券も条件によっては悪くない手数料の安さになっていて、今後も投資環境が改善されていく公算が大きい。

そして、投資信託(インデックス投資)ならば、今時、どの証券口座で買っても、売買手数料は無料になっている。その代わり信託報酬(年間に掛かる運用手数料)は最安値0.09%~と掛かってしまうが。。。


・覚えておいた方が有利な事

通常、投資で得た利益には税金がかかる。今の税率では投資で儲かった金額の約2割を引かれてしまう(1万円儲かっても、実質8000円しか懐に入らない)

そこで無数の証券口座の中から、1人1口座だけNISA口座という非課税枠を作る事が出来る。

つまり、個人投資家の為の税金が免除される口座の事だ。

これを使って積み立て投資をすれば、利益の2割を引かれる事が無く、有利に投資を始める事が出来る(但しNISA口座の限度額は年間120万円という制限がある)

個人的にNISA口座の使い道は、インデックスファンドへの積み立て投資を推奨したい。何故なら、株式やETFを買うと、どうしても一度に投資する金額が大きくなってしまい、少額から始めるであろう初心者には向かないからだ。

上記にも書いてあるが、インデックスファンドなら100円からの投資が可能だし、証券口座によってはポイント投資も可能だから、少額からの積み立てに向いているからだ。

さらに、前回の記事のおさらいになるが、インデックスに投資するだけで80%のプロの投資家に勝つことが出来る。

まとめると、個人的に推奨している資産形成の方法は、NISA口座を使ったインデックス投資だ。


・対策や心構えについて

例えば、全財産100万円で株を一括で買ったとする。

株は1日のうちに数%も株価が変動するものが多い。中には1日のうちに10%20%変動するリスクの高い株も存在している。

株価がグングン上がれば利益が乗って嬉しいが、仮に購入した株価から5%の下落を受けると100万円から95万の価値に落ちてしまう。これが翌日にまた5%減ると90万2500円にまで下がってしまう。耐えられずここで売却してしまうと97500円の損失が確定してしまう。さらにここから売買手数料(1000円と仮定)を引かれると、口座の中に残るのは90万1500円になる。

お金を失う痛みや恐怖は想像に難くないだろう。画面上の数字が動いてるだけなのに、購入した株の価値が常に変動し、お金の増減が実際に起こっている。株を保有しているだけで精神的に落ち着かなくなってしまう人もいる。

当然だが、投資は必ず儲かるわけではない。誰でも必ず勝てるなら今頃、皆これでメシを食えている。

では何故、上手くいかないのかといえば、人には欲望と恐怖があり、それが邪魔をするからだ。本当にお金が掛かった時、自分をコントロールできなくなる人が大勢いる。短期的な値動きを追って売買を繰り返すと、ただのギャンブルになってしまい、勝つことは困難になる。負ければ取り戻そうとリスクを負い、リスクが高いから負けやすい勝負を繰り返し、泥沼に嵌る。

だからこそ、あらかじめ資金管理分散投資といった資金が減りにくいように対策を打ったり、狼狽して自分でも説明がつかない行動にでてしまわないようにメンタルのコントロール自分を律するルールが必要になってくる。

つまり、自分が思っているほどリスク許容度が高いわけではなく、メンタル的に脆い生き物なのを自覚する必要がある

繰り返しになるが、投資とはどういうものなのか、雰囲気だけでも知るために、失っても痛くないぐらいの少額資金から始めるべきだ。

たとえ資産運用に慣れてきても「お金を儲けよう!」といった欲望を先行させることなく、まずは投資資金を減らさないようにリスクの高い投資先や投資法を避けて愚直にS&P500インデックスや全世界インデックス等の手堅い金融商品への、積み立て投資を目指すべきだと思う。

そもそも投資(資産運用)をする最終目的は、豊かな老後を送る為のものなのだから、焦らず欲張らず冷静さを保ちリスクを常に意識して、安全運転を継続する事が一番成功する近道だといえる。

感覚としては自動車の運転と似ていると思う。急いで運転しても、のんびり安全運転しても、目的地に到着する時間はそう変わらない。

まだ慣れていない部分もありますが、サクッと読める記事を目指します。