テオーリア

日記、小説、その他 社会人になってしまいました。

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最近の記事

【日記】文章って無限に書けない?

社会人になると、必然的に土曜日の虜になる。 1週間分溜め込んだストレスを酒と共に一気に解放する運動が日本のありとあらゆる場所で開催されている。 家飲みにも飽きた私は久しぶりに外へ飲みに出掛けてみた。外呑みはあまりいい思い出がないので、知り合いがいそうなとこでは飲まないようにしている。だから3駅ほど電車で移動し、いつもは行かないような場所で飲むことにした。 楽しみすぎて昼に出発してしまったので居酒屋がどこも空いてない。仕方ないから町をフラフラと徘徊していると、小さな映画館がビ

    • 私が書いたのか

      最近よく思う。公開したnoteを数日後に改めて読み返すと、自分が書いた文章だと思えない時がある。 文体も使う単語も語順も、普段自分が喋る文章と全く異なる使い方をしている。だから読み返した時に他人が書いた文章かと思うほど新鮮に読める。 その時思うのは、この文章は誰の心にも刺さらないだろうと、言葉遣いも回りくどいし、変に斜に構えた文体をしている。 元々は文章を通じて知らない人の気持ちを少しでも動かせたい。そんな思いで始めたnoteだったのに、今は誰に向けるわけでもなく、ただ

      • 思ヶ想ヶ

        腹が減ったら飯を食う、眠くなったら目をつむる。痛みを感じそっと目を細める。 始まりから終わりまで君は見えていて、そこには言葉もない 期待した未来は君にとっては過去であり、なんの面白みもない 石だと思い、踏み潰してしまった亀のように視点によって形が変わる。黄色い内臓が飛び出した亀は歪な形になりながらも必死にタイヤに噛み付く。 然も何?

        • 『日記』なんでもない日

          いつ書いたのかわからないnoteを投稿する。 今日も今日とて散歩をする人間であった。 深い眠りが心地よく私を包み込んで、理由もなしに本能的に私を安心させてくれていたのに、その意思とは関係なしに私の脳はいとも簡単にこの壁を壊した。まだ眠り足りない。もっと寝ていたい。こんな力強い意見にどうして耳も傾けてくれないんだ。 起きたらすぐに散歩に出かける。これはもう習慣になっているため、歯磨きをするようなもんで、やらないと気が済まない。顔を洗い、髪の毛をそれなりに整え、アウターを羽

          ゲロ吐いた

          少し前に、行きつけの喫茶店が閉店した。コロナの影響らしい。お気に入りの場所だったため、本当にショックだった。 私はこの喫茶店を気に入った点について考えればいくらでも上げることができる。レトロな雰囲気。店内が静かで椅子がフカフカ。それなりに家から近い。隅々まで掃除が行き届いている。マスターがやさしい。ケーキがおいしい。などなど そんなお気に入りポイントがたくさんあった店がつぶれてしまったせいで、私は新たな喫茶店を探し出す旅をしているわけだが、今日入った喫茶店は最悪だった。

          ゲロ吐いた

          ストレス発散法

           ストレス社会と言われている現代において何かしらのストレスを抱えていない人はいないであろう。特にこの時期は、人間関係、環境が大きく変化する時期であるため、過度なストレスを抱える人が多いと思う。ストレスとは外部からの刺激によって成り立つ状態であり、その刺激によって心身に何かしらの悪影響を及ぼすことである。    私も現在進行形で極度のストレスに悩まされている。昨日は38℃を超える高熱に加えて前進の筋肉痛や頭痛を伴った。このご時世、別の病気を疑ったが今日になってすっかり症状は落ち

          ストレス発散法

          理不尽

           新幹線から見る景色は常に一定の速度で動いている。高さも変わらない。そのせいで新幹線が動いているのではなく、本当は地球が時速300キロで自転しているのではないかと錯覚してしまう時があるのは皆様にも理解してもらえるのではないか。  寝る前に明日を迎えるのが怖くなり、目覚まし時計を24時間巻き戻してから寝るといった作業も皆様しているでしょう。  しかし残念ながら新幹線は動いているし、目覚まし時計を戻しても明日になっている。世の中はやっぱり理不尽だ。  今年の春から社会人になっ

          【エッセイ】時間のリズム

          賭けに負けたよ。影見て泣いたの。 見知らぬ右手が君の左頬を撫で、 見知らぬ左手が君の腰に手を回す。 時間に触れて君は今日から形を変える。 不安定な昨日を数えて、比較的可能な今日だけ選別して出荷するの。 孵化した未来に、少しの賄賂を足してバイバイ。 今日は出来がいいよ。味は格別。腐りにくいし、歯ごたえもいい。 両手両足あるから君の腰だって頬だって触ることができるよ。 なのにあれ、沢山売れ残っちゃった。 蒼が海を憎み、太陽はそれ見て嘲笑っているというのに、 一

          【エッセイ】時間のリズム

          【日記】現実と夢の識別法

          時刻は午前3時。空は厚い雲に覆われ、星ひとつ見えない暗闇の中で、私は目が覚めた。私は本当に目が覚めたのだろうか。さっきまで酒を飲んでいた気がするが、どうして私は公園のベンチに座っているのだろう。のどが痛い。何か飲みたい。右目と左目が全く持って協調性を示さないため、視界はちょうどぐるぐるバットをした後のように複雑に入り乱れている。 とりあえずここがどこか知りたい。そしてお家に帰りたい。バッグから携帯を探してみるものの、触りなれたあの感触を一切感じることはできなかった。仕方がな

          【日記】現実と夢の識別法

          身分相応クソくらえ【日記】

          最近好んでいる話題といえば、【異性】についてである。異なる性別。これは絶対だ。批判されようとも、清らかなる心を持つものは確実に愛を求めている。  なので今日は異性について、日記を通じて自分なりの考えを巡らせてほしいと思う。  急に寒くなった10月、長年培った寝相の悪さのせいで布団を羽織っていないことに気づく。「寒っ.....」 新しい朝が来た。 起きなきゃいけない。そんなことは二十年生きていれば習慣として身につく。ただ、今日の日程を思い出せば起きるのも億劫になる。  おこ

          身分相応クソくらえ【日記】

          【日記】私は必要なゴミになれるのか。

          迷惑なほど煮えたぎる太陽が地上に降り注ぐ夏が終わりをつげ、少しの肌寒さとともに、高く澄んだ空が広がる秋が訪れる。こんな日本に生まれて少しラッキーと思いながら今日も散歩をする。 駅前の繁華街をなんの目的もなく、いや歩くという目的のために、ただひたすらに歩いていると、いたるところにゴミが散らばっていることに気付く。レジ袋に煙草の吸殻、ペットボトル、カップラーメンの容器とその残り汁。 これらのごみを見て、(しょうがないな、拾って捨ててやるか。)なんて思う人間はそうはいない。私も

          【日記】私は必要なゴミになれるのか。

          思ヶ想ヶ キェルケゴール②

          有限性と無限性について。 ①では可能性と必然性について記述した。今回は有限性と無限性について要約してみようと思う。私自身まだ理解できていない部分があるが、何度も読み返すために、分からないまま記載する。 自己は可能性と必然性に属しているのと同時に、無限性と有限性にもまた属している。絶望の諸形態は、綜合としての自己が成り立っている契機を反省することによって見出される。 自己自身になることは有限的になることでも、無限的になることでもない。なぜなら具体的になるべき人間の自己とい

          思ヶ想ヶ キェルケゴール②

          思ヶ想ヶ キェルケゴール①

          必然性と可能性について。 キェルケゴールの「死に至る病」という書物を、自分なりに要約してみようと思う。今回は本書の中でも、必然性と可能性について記述する。初めて哲学書を読んでみた私にとっては、非常に難解な本で、間違った解釈をしているかもしれない。 キェルケゴールは本書において、絶望することを「死に至る病」と考えている。その絶望の捉え方に、可能性と必然性について述べた章がある。 自己というのはもちろん自己自身であるが、しかしまた、自己自身となるべきものでもある。自己が自己

          思ヶ想ヶ キェルケゴール①

          【日記】忘却において

          忘れるとは何か。記憶からなくなる。忘れてしまったので責めないでください。忘れてしまったので許してください。 先日ふと紅茶を飲もうと思い、お湯を沸かした。湯が沸くまでのあいだ、読書でもしようと安物の堅い椅子に座りながら本を読んでいると、いつの間にかお湯を沸かしたことを忘れ、次にのどが渇いたと思ったときには夜が近づいていたために、お酒に手を出す。それから一週間ほど経過し、また読書でも嗜もうと思い立った時にそういえばこの間紅茶のまなかったな。と思い出し、「ふっ。」小さく笑う。

          【日記】忘却において

          短編「耳かき」

          風呂上りに彼の耳掃除をしてあげることが私のルーティーンだった。 彼は洗いたての子犬のような頭を私の膝に乗せ、満足そうなにんまり顔を私に向けて、耳掃除をお願いする。 はじめて耳かきをお願いしてきたのはいつだったっけ。いつも私を含めて、困っている人がいたらすぐに助けてくれるほど正義感に溢れ、頼りになる性格を持つ彼が、お風呂上りに 「あのさ、お願いがあるんだけど」 と少し頬を赤く染めながらもごもごと話し始め、どうしたの?と私が不思議そうに見つめていると、 「えっと、これで

          短編「耳かき」

          【日記】 俗世の混濁

          私は就活生だ。たしか1か月前は生臭い豚の内臓のように、心と躰が腐敗していたが、今はそうでもない。というのも一社内定をいただけたのである。 昨年の新卒就職内定率が8割というなかで、今年一社でも内定をもらえたことは本当に嬉しいことだし、安心した。 しかし、とても行きたくない。行きたくないいきたくない。 googleで検索すると、一番上に「○○○○ ブラック」と出てくる。 じゃあブラックではないか。つまり私は自ら志願してブラック企業に就職するというのか。あぁ、私はどこまでド

          【日記】 俗世の混濁