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健康診断で嘘ついてるみたいな罪悪感

自分が働いている業界は、建築業界と言っていいのかなぁっていうくらいの建設業界でも地平の端です。
ホソボソと仕事してますが、自分も一応建設業界にいる一人ですので、毎年健康診断を受ける様に言われます。
建設業界は労災加入だ社会保険加入だっていう事で、10年単位でゆっくりとですが少ししっかりしてきて(?)います。非正規雇用の人たちが増えているなどの副作用が出てきていますが、、、

建設業界というのは裾野が広いのでどんな人でも働けます。
築地で働く人たちと似ているかもしれません。いろいろな境遇の人たちが働くことができると思います。
おそらくはお尋ね者でも働けます、経歴などはあまり重要視しない様な印象、だから極端な話指名手配されている人でも有名な人でなければ、目立つこと(事故など)をしなければ働けると思います。
逆に言えば、そういった経歴など問わないで働ける環境だからこそ事故を起こしにくくするために、社会保険加入などさせて健診を受けさせる。
事前に体調の悪い人などを発見し現場で災害が起きない為に健康が必要なのでしょう。
その一環として健康診断を受ける様に言われます。

そんな健診。
その健診を受ける前に予診票にチェック入れていく作業があります。

結構細かく聞いてくれる印象があります。
睡眠は取れているのか、どれくらい寝れているのか?目覚めはどうか?などと睡眠についても細かく聞かれます。
質問の仕方も色々と角度を変えて聞く様にしてあります。
受診者が気づかず無意識下で起きている体調の不具合や、メンタルの問題(例えば鬱の傾向など)に気付けるための、体調の異常を見落としにくく工夫されている気がします。
その辺、社会は少しづつかもしれないが前進している様な気になれます。

問いの中に運動をしているか、お酒、タバコはどれくらい摂取しているかの質問もあります。

この運動をしているかの質問が個人的には、毎年正直に答えるのが辛かったんです。
自分で運動していないことを認識し、その後運動不足解消について取り組むつもりはどうか?という問いが来ます。

この問いと向き合い、正直に答えるのがキツかった。
嘘つく必要はないから正直に答えるとします。
そうすると自分がクズ人間であるかの様な答えになってしまう。

運動不足ですか? → イエス
運動不足を解消したいですか? → イエス
運動不足を解消する為に何かするつもりありますか? → ノー

将棋で言ったら「詰み」ですよね。
リベラル的に言ったら好きなものは食べる、運動はしない。
けど何もしないでメタボから抜け出したいクズ人間。

このコロナのせいで尚更外に出ない、自粛という名の引きこもり、運動もしないで良い大義名分を手に入れて1年以上経つと、今まで簡単だって思っていた「運動の習慣」って結構大変なんだっていうことに気づきました。
今までは運動なんてやる気になればいつだってできる。
なんでみんなそんなに悩むんだろう、、と当事者でない時はその様に思ってました。

自分の人生で「望まない運動」をわざわざしなくてはいけないという岐路に立たされたんです。

運動なんてなんでも良いと思い、よく聞く散歩をしてみるかと考えます。
そうすると自分の中での反対派が声を上げ出します。
「散歩するには外へ出なくちゃいけないし、億劫。雨降れば行かない、第一どこを歩けば良いのか、知り合いに見られたら恥ずかしい、膝に負担をかけるかもしれない、まずは良い靴を買ったら散歩に出かける様にしよう。」
この様な反対派の強い抵抗で散歩は実行されません。

習慣として運動を自分の生活に定着させることの難しさを痛感させられました。

しかしこの問題をあるものが解消してくれたんです。
長文になったのでここまで。

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