青い字の話
いつもここにあげる文章を打つ前に、使い切らなかったノートとかの後ろで文章を組み立てているのだが、その際にジェットストリームの青インクで書いている。黒じゃなくて青。青インクが好き。
三菱鉛筆さんのジェットストリーム、書きやすいよね。私は文字が小さいので0.38㎜のやつを使っている。それでも小さい点とかかすれずにしっかり書けるの凄いなと思う。開発者たちに感謝感謝。
ところで、なんで青インクがいいのかちょっと考えてみた。
おそらく幼少期の体験かなぁと。
昔々のその昔、1年ほどドイツの小学生をやっていた時期があった。
日本の小学生は鉛筆(シャープペンシルも最近はOKなんだっけ?)でノートを取るが、その頃のドイツの小学生は常に万年筆だった。今ではどうか知らない。(先程チラッと見かけた感じ未だに万年筆使ってるっぽい?)
転居先が田舎の村だったこともあり、インターナショナルスクールではなく現地校に転入。日本語はおろか英語も通じない。(多分、大人の人は喋れる方も居たはず)
その時に買ってもらったのがペリカンというメーカーのどシンプルな万年筆。インク色はこれまたペリカンのロイヤルブルーだった。単に万年筆用として一番普及している色だったんだと思う。修正用ペン(というものがある)も青しかなかったし、多分。
まぁ、そんなわけで青い字と出会ったわけだ。
ドイツの小学生をやっていたこの1年は、学生生活の中でも特にインパクトのある1年だったように思う。
当時はとにかくどうにか『今何の授業をしているのか』『どんな内容なのか』『どんな答えを出せばいいのか』等を『言語以外から』読み取らなければならない。多分ものすごいストレスがかかっていたんじゃなかろうか。
その後日本に帰ってきてからはずっと鉛筆や黒ボールペンの時代が続き、あまり意識はしていなかったが、就職してからメモを取るとき、青い字がしっくりくるような気がした。そう言えば万年筆に沼ったのもあの頃だ。
私のなかで青い字と万年筆は新しい環境に慣れるための大事なツールなのかも知れない。しらんけど。
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