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お墓の小ネタ集・その10 外柵(お墓の囲い)の一部をコンクリートにする危険性

石材部分を節約する施工方法

お墓にまつわる小ネタ。
墓地を購入すると、大抵の民間霊園では境界をつくるよう規則に書いてあります。
この境界部分を外柵といって、墓石部分とは別に施工します。
墓石の形状はある程度一定ですが、外柵の部分は土地の形状にあわせて様々なものがあります。
縦長の土地、横長の土地にあわせて、正面に広い空間を作ったり、階段状にしてみたりと、このあたりは石材店が工夫次第で利益をだせる部分でもあります。
如何に石材の使用量を減らして、見栄えのよい形状を提案し高額のお墓を売るか?まさに営業の力が試されます。
また、規格品しか売れないような営業も荷重等が判らない素人営業と思って構いません。
さて、お題のコンクリート部分のある外柵ですが、正直コンクリートは耐用年数が石材より短いので、囲いの土台と一体化してコンクリート部分があれば、当然住宅と同じように白華現象やコンクリートの中性化による劣化はおこります。
おおよそコンクリートの寿命は50年、そこまで経った民間霊園は少ないので目立って問題は発生してませんが、気づけば土台ごとコンクリートが破損して墓石倒壊などのことは起こりうると筆者は考えております。
そのころには、売った営業は勿論のこと石材店自体消えている可能性もあります。
石材店は、如何にお客様から予算額限界までお金をとるか?しか考えてません。
先祖代々を謳いながら、実は30年から50年での建替え需要を狙っている可能性すらあります。
悪質な石材店には、くれぐれも注意してください。

いつもの一言。
「お墓を生前に買うなら、生きてるうちに思い出をつくりましょう。」
大切な人との時間は「お墓」を買っても得られません。









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