終活に潜む危険42 円安の石材業界
ここ数年による急激な円安により、石材業界(お墓)も苦境に立たされてます。
ほぼ中国産の中国加工の墓石は、小麦や原油並みに円安の影響を受ける商品です。
仕入れ値が上がっても、昨今の石離れにより本来粗利が高いメイン商品が値上げも出来ずに売れないという状況で、大手を含め墓石以外の事業展開をはかろうともがいているような状況でしょう。
ましてや、大半の石材店は体力のない中小零細ばかり、家族経営や同族経営の数十人程度の会社が大半です。
かなり、今後淘汰されていくことでしょう。
ですので、建立前に多額の前受金を入れたりするようなことは危険ですので控えましょう。
振り込んだ前受金を、石材店には別枠で預かる義務はなく事業に流用されているので、せいぜい前受金は1割程度にとどめましょう。
一番安全なのは、完成時一括払いです。
未施工のうちに倒産されたら、ほぼ泣き寝入りです。
倒産時にお客様の返金要求に耐えられるような現金を有している石材店は知る限り少ない印象でした。
大手だからとか、地元密着とか関係ありません。
お墓が建つまで、お金を払わなければ済む話です。
特に、入金の催促があるような会社はその段階で避けましょう。
いつもの一言。
「お墓を生前に買うなら、生きてるうちに思い出をつくりましょう。」
大切な人との時間は「お墓」を買っても得られません。