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性虐待の本当のことと子どもにどうやって聞けばいいのかを学ぶ方法(RIFCR™)について

こんにちは、小児科看護師ゆっこです🙂

前々回、youtubeの動画でプライベートゾーンについてのことと、性被害を受けそうになったときは「いやだと言って大人にこんなことがあったと伝えよう」と子どもに教えるお話について書きました。(娘の言葉は衝撃でしたが笑)

その前々回のお話がこちら↓

今回は、性虐待のことについてイメージとは裏腹にあまり知られていなさそうなことと、子どもが虐待にあっているかも?と思った時にどうやって聞けばいいのかを知る手がかり(研修のご紹介)をお伝えします。

性虐待の真実

性虐待では、通り魔的なレイプとは違って実は見知らぬ人よりも「近所の優しい人」「親戚の人」または「親」などの身近な人から繰り返し被害を受けることが多いです。加害者は子どもに優しくして仲良くなってから少しづつ行動をエスカレートさせていきます。子どもは嫌だな、と思いながらも断りきれずに大人のいうことに従ってしまうことがあるようです。

また加害者は「他の人に言ってはいけないよ」と子どもに口止めや脅しをかけるので、子どもは何かあったのかと聞かれても正直に話せないこともあります。

そして幼い頃は意味のわからなかったことが、大きくなってから自分の受けていた性被害に気付いて、自分の価値を低く見てしまったりし自分への自信を失うことになります。子どもにはなんの落ち度もないのに。

子どもがひどい目にあったと知った時、守りたい大人は真実を知ろうと色々聞き出そうとしてしまいます。しかし、子どもに何度も繰り返し誰にどんなことをされたのか聞くことは、守りたいという思いとは裏腹に子どもを繰り返し傷つけることになります。

どうやって聞けばいいのかを学べる研修

じゃあどうやって聞けばいいのか、と言いますとRIFCR™という方法です。リフカーと読みます。

RIFCR™を学べる研修では

被害児を守るためには、第一発見者が最小限のことだけを聞いて、適切な機関につなげ、調査・捜査面接である司法面接(協同面接)で詳細な聴き取りをしてもらうことが大切です。適切な機関につなげるために、子どもたちから何をどのように聞くべきなのか、また、通告・通報後に実施される司法面接で彼らに被害事実の詳細を語ってもらうためには、最初の聞き取りの際、どんなことに気をつけなければならないのかを知っていただく※1)

とあるように、繰り返し聞くことで子どもを傷つけないよう、そして何度も話す中で記憶が真実と違ったものにならないように、どうやって聞けばいいかを知ることができます。

詳しい内容や方法は、私がここでお話することはできません。

RIFCRとは、R=Rapport(安心して話せる環境をまず整え、話のできる関係を築く。子どもが問題を起こしているのではないことを伝える)、I=Issue Identification(問題点の確認。面接者が感じている心配や観察したことを子どもに伝える)、F=Facts(事実確認。「誰が」「何をしたのか」についてのみたずねる)、C=Closure(終結。子どもの安全を確認し、通告することを子どもに伝える)、R=Reporting(通告。電話で通告後、報告書を送る)という意味です。※2)

RIFCR™でのスキルは、性虐待だけでなく身体的虐待やネグレクト、いじめなどにも使えるので、子どもと接するお仕事の人は知っていて損はないです。私も10年ほど前に参加しましたが、本当に知らないことばかりで充実した1日となりました。

受講料は税込8800円です。今は大阪、三重、名古屋、横浜で開催されているようです。興味のある方は是非ぜひ時期を見てご参加ください🙂

それではまた次回🙂👋


引用)

1)RIFCR™研修 チャイルドファーストジャパン(CFJ)

https://cfj.childfirst.or.jp/rifcr/

2)山田不二子 児童虐待対策を語る。

↑山田不二子先生の記事は、かなり参考になります。是非お読みください。


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