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30.神との対話【解説】P51 なぜ辛いことが起きるのか③ 自分がすべての原因

前回、この世界は二元的な素朴な関係に満ちた領域にあるため、ほかの在り方ができないということを神さまから伝えられました。
左右、上下など、二極的関係の間を行ったり来たりしている世界が、今の世界の大部分なのだそうです。
*詳しくは前回をご覧ください

ここから神さまは、苦難や災害というものを”誰”が引き起こしているのかを、伝えられました。

病や不調は健康と快調の対極であり、あなたがたの要請に応じて現実になる。
どこかのレベルで自らが引き起こさなければ病気にはならないし、元気になろうと決意さえすれば快くなる。
個人的な深い失望も自分で選んだものだし、世界的な災厄は世界的な意識の結果である。

神との対話1 P51

スピリチュアルの領域で、「100%自分原因説」を唱えていらっしゃる方がいらっしゃいます。
それは自分をとりまく環境や出来事などは外部から引き起こされたことではなく、本当はすべて自分自身がそれを引き寄せている…自分自身の内面が鏡のように外部に映し出されている…といった内容です。

それは神さまがここで言われていることと違わない説であり、引き寄せの法則で言われていることとも矛盾がなく、私自身はそれを信頼しています。

次に神さまは、ご自分(神)がそれら災難を引き起こしてはないということを、はっきりと伝えていらっしゃいます。

あなたの質問は、わたしがそういう出来事を選んだのではないか、災いが起こるのは神の意志であり、望みなのではないかということだろう。
だが、わたしがこうした出来事をおこさせるのではない。

わたしは、見ているだけだ。止めようとはしない。止めれば、あなたがたの意志を損なうことになる。そんなことをすれば、あなたがたが神の体験をするのを妨げることになり、あなたがたとわたしがともに選んだ体験ができなくなる。

神との対話1 P51

自分自身の心が創り出している外界・・・その外界を変えたいと望む私たちは、外界をどのように捉え、何をすると良いのでしょうか。

引用を続けます。

だから、世界の悪と呼ぶものを非難してはいけない。
それよりも、それのどこを悪と判断するのか、どこを変えたいのかと自問しなさい。

外に向かってではなく、内に向かって、
「この災厄を前に、いま自分は何を体験したいのだろう。
自分のどの部分を引き出したいのか」と問いかけなさい。

人生のすべては、あなた自身の創造の道具なのだから。
そして、出来事のすべては、自分は何者なのかを決定し、その自分になる機会を与えるために存在しているのだから。

神との対話1 P51

災難を目の前にして、「自分が何者であるか」を決めていくこと。
必要であれば、自分の行動や内面に変化を起こさせること。
そうすることで、私たちは自分が創造者であるということを思い出し、真の愛を経験することができるのですね。

大きな災難が起きている場合は、自分自身がそれを引き起こしていると告げられても、自分のどこのレベルの何が原因でそれが起きているのかを私たちが知ることは、大変難しく感じるでしょう。
原因は表層意識にあるのか?思い込みを含めた潜在意識なのか?それとも前世を含めた自分の魂?カルマ?集合意識?などとつきとめようとしても、その災難が大きなものであればあるほど、自分自身が本当にそのような苦しみや災厄を選んでいるとは、とうてい思えないはずです。

しかし小さな苦難であれば「自分の内面のどこかに、この現象の原因がある」と知っていれば、内面(心)を掘り下げて探ろうと、試みることができます。
個人的な私の経験として、”勇気を出して何かをする”ことを促されていることが、多くありました。
抵抗を感じても勇気を出してそれをすることで、思い込みが改善されて人生が前進したと思えることが幾度となくありました。
また、感謝する力や自己価値観を高めて自己認識を良好に変えることを、促されることもありました。
それはイヤな出来事から始まったことでも、結果的に自分にとって”優しい”出来事…きっかけとなりました。

もしも自分の力で何かを変えることが難しいと思えるなら、例えばインナーチャイルドの癒しや前世療法などで潜在意識にアクセスすることを、セラピストやカウンセラーの力を借りてやってみるのも良いでしょう。
ちなみに、アメリカのブライアン・L・ワイス博士の催眠療法(ヒプノセラピー)で、劇的に症状が改善し、人生そのものが変化した人たちが大勢いらっしゃることが博士の本で紹介されています。
日本にも、数多くのヒプノセラピストさんがいらっしゃいます。

出来事に対し、外部に原因があるのではなくて自分の内面に原因があると考えるほうが、実は気持ちが楽になれます。
他の人ではなく、自分を変えようとすれば良いのですから。

宇宙には創造者がいるだけで被害者はいない。

神との対話1 P51

次のページでは、辛いことや悲しいことが起きるこの地球上で私たちが保つべきスタンスを、神さまが説明されています。


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