銀紙で包まれた缶詰肉サンドの豆サラダ添え
カメラが重い……。
よせばいいのにフルサイズの最上位機種を持ち出して、おまけに慣れないコスイベの囲みなんかへ突入したものだから、やさぐれたオタクから爪弾きにされた。お目当てのレイヤーさんも俺なんかに目もくれず、馴染みらしいカメコへわざわざ声かけて微笑む。諦めて引き下がろうにも、押し寄せるヲタに揉まれ身動きできなかった。
指先のしびれたような冷たさと、手のひらのこわばりが限界に達する。
あぁっ!
カメラが落ちる……。
でも、こんなバカ高いカメラ持ってたっけ?
俺っ