Mリーグ2020セミファイナル通過条件考察(第88節終了時点)

各チーム残り1節・2試合、条件戦のクライマックスでいよいよ2チームの敗者が決定します。非情なカットライン、その犠牲者となるのは果たして・・・

第88節終了時点チームポイント順位表

画像1

ABEMAS・サクラナイツの首位通過の傍ら熾烈なのはカットライン戦線。
事実上5位以下4チームで残る2枠を争う戦いとなっております。

残る2節カードは
第89節【ドリブンズ×風林火山×格闘倶楽部×雷電】
第90節【サクラナイツ×ABEMAS×フェニックス×Pirates】
の対戦カード、通過ボーダーの目安はどうなるのでしょうか?

まず、そもそも通過条件について、第89節で全日程を終える4チームについては
1)全日程終了時点で総合3位以内
2)全日程を終了した4チームの中で相対的に上位2チームに入る

のいずれかの条件を満たすと通過が確定します。

この条件の下、各チームの通過条件を確認していきましょう。

赤坂ドリブンズ(暫定3位▲22.9pts)

【通過当確】

仮に残り2試合で2ラスを引いても概ね▲140~▲160pts近辺で終了。
辛うじて雷電トップトップかつ格闘倶楽部が2着2着で6位転落の可能性は考えられるものの確率的にはほぼ皆無。
格闘倶楽部・雷電のどちらか1チームでも順位が下であれば、最終節でフェニックスとPiratesが”共に”100~150pts近く加点することは現実的に不可能であるため抜かれても最悪1チーム。よって、レギュラー6位以内はほぼ確実視され、本日時点で通過が確定しております。

EX風林火山(暫定4位▲76.9pts)

【3着以上1回でOK。2ラスで敗退の可能性が浮上】

こちらもドリブンズと同様に2ラスを引くと、概ね▲180~▲200ptsで終了。
この場合、雷電と格闘倶楽部のポイント状況次第ではありますが、暫定6位終了も否定できないので2ラスを引くと敗退の目が出てきます。(※ただしこの条件下でも風林火山が雷電のチームポイントを上回った場合は風林火山の通過が確定。ポイント状況的にPiratesとフェニックスに同時に逆転される目がほぼ皆無であるため)
最悪6位転落でもポイント状況は▲200pts近辺であるため、Piratesとは約80pts差、フェニックスとは約110pts差。よって、最終節にこの2チームが2連続トップを取ると逆転で風林火山の敗退となります。
裏を返すと①風林火山の2ラス ②雷電と順位逆転 ③Pirates・フェニックスの2連続トップ の3つの条件のいずれか1つをクリアすれば通過がほぼ確定となるので、自力での通過は「3着以上を1回引く」となり、実質の通過条件はほぼ緩い状況です。

KONAMI麻雀格闘倶楽部(暫定5位▲166.1pts)

【1トップでOK。雷電との順位勝負で雷電を上回れば通過確定】
【2ラスで6位転落の場合はパイレーツと約10pts差で最終節を迎える状況】

ドリブンズ・風林火山と状況は同じでPirates・フェニックスの2チーム同時に逆転される可能性は現時点のポイント状況であればほぼない状態。よって、雷電とのポイント勝負で雷電よりも順位が上で終えられれば勝ち抜けが最も分かりやすい指標となります。相当条件は限られますが、雷電が大トップ2回、風林火山が大ラス2回となると雷電には逆転されるが風林火山が落ちてくるのでこの場合も通過確定条件を満たします。
逆にポイントを減らし6位で終えるパターンを想定すると、

2着4着=概ね▲210pts(Piratesと約70pts差)
3着3着=概ね▲210pts(Piratesと約70pts差)
3着4着=概ね▲240pts
(Piratesと約40pts差)
4着4着=概ね▲270pts
(Piratesと約10pts差)

となり、1回でもラス引きとなると、7位以下に首を差し出すタブーとなってしまうことに。
諸々の条件を考えるとファーストチョイスはトップ1回で勝負を決すること、苦しくなれば雷電との順位勝負。それも叶わない場合は2試合での順位合計を「5」以下にすることで通過条件をクリアできそうになります。

TEAM雷電(暫定6位▲225.1pts)

【格闘倶楽部との順位勝負だが、▲200ptsの脱出はノルマ】
【デッドラインは▲240pts 。暫定6位死守は至上命題】

格闘倶楽部での項目で説明したとおり、実質は格闘倶楽部との順位勝負となり、59.0pts差を埋めると特殊な状況にならない限り通過確定となります。
このケースで敗退の目が残るのは格闘倶楽部が4着4着、雷電3着3着で共にポイントを▲260pts近辺に落とす状況で、この場合はPiratesとフェニックス共に逆転される可能性が残るので、2チーム同時逆転の目を出さないためにも▲200ptsの脱出は必須条件です。
最悪4着4着の場合は概ね▲340pts近辺になるので暫定8位転落は必至。この場合Piratesが最終節で▲60ptsかつフェニックスが最終日で▲30ptsを出さないと残れない二重ハードルが残り通過は絶望的に。
最悪オンターゲットとなるならば、第2試合に2チームとも通過チャンスを残さないように▲240pts近辺が絶対死守の防衛線となります。(Pirates・フェニックス共に1着・2着となると概ね+70pts前後を得る。▲240pts付近であればPirates・フェニックスのどちらかがトップを逃すと逃したチームの通過が絶望的となる=ライバルを1チーム消すことができるため)
微妙なポジションは▲300pts近辺の暫定7位で最終節になること。フェニックスのちょいプラスOKかつPiratesの沈みは十分可能性はあるものの確率はフィフティフィフティです。

U-NEXT Pirates(暫定7位▲281.1pts)

【望みを繋ぐ為には他力条件。雷電か格闘倶楽部が落ちてくることを祈るのみ】
【雷電1着2着以上かつ格闘倶楽部1着1試合で通過は絶望的に】

フェニックスが8位転落となりカットラインのポジションで最終節を迎える状況。生き残りの鍵を握るのは雷電の結果で他力での勝ち抜け条件の期待とならざるを得ない苦しい展開です。
状況的に雷電がトップを取れなかった場合には雷電は最高でも▲200pts前後。その差は約80ptsとなるのでやはりトップ1回は必須となります。
雷電がポイントを減らし▲220pts~▲250pts近辺となると2着2着でも逆転の可能性が出てきますが、今度はフェニックスのトップで逆転されてしまうためNG。このケースは自身のプラスポイントかつフェニックスのトップ獲得阻止という二重条件戦となります。
雷電が▲280ptsを下回ると完全にフェニックスとの戦い。共倒れとなるフェニックスとの沈みの状況にならなければほぼフラットな状況で戦えます。

いずれにせよ、雷電の動向でターゲットのポイントが変わるのでPiratesとフェニックスにとっては雷電の敗戦が望ましい結果となります。

セガサミーフェニックス(暫定8位▲312.1pts)

【89節終了時点で6位チームが▲180pts近辺となると通過は絶望的】
【Pirates逆転は可能性十分。1着2着で勝ち抜けるには6位チームが▲240ptsまで落ちてくることを願う状況】

苦しい2ラスで最下位に追い込まれたのはフェニックス。最終日直接対決でPiratesとの逆転条件は十分に残されているものの、通過ターゲットのポイントがどのあたりに設定されるかが勝負の分かれ目となります。
6位チームのポイントが▲180pts近辺となるとその差は約130pts。やや大きめのトップ2回の条件を突き付けられ苦しくなります。
6位チームが▲230pts~▲200ptsとなると2トップで逆転、裏を返すと第1試合でトップを取れないと終戦となります。
よってフェニックスの狙いとしては89節で6位チームのポイントが▲240pts以下に落ちてきて、パイレーツの加点を阻止しながら自身でトップを重ねていく方法しか道が残されておりません。
辛うじてPiratesと共同戦線を組めるのは雷電が3着4着以下を引いたときのみ。これ以外はPiratesかフェニックスのどちらかがレギュラーシーズンで姿を消すことが決定的となります。

KADOKAWAサクラナイツ(暫定2位+457.9pts)
渋谷ABEMAS(暫定1位+626.3pts)

毎年恒例の天文学的ポイントシリーズ。
サクラナイツと7位パイレーツとの差が現在739.0pts。
Mリーグルールでは持ち点0点でスコア▲60.0ptsですので、2試合連続箱下マイナス259,500点のラスを引くと敗退の可能性が出てきます。

同様にABEMASは7位との差が907.4pts。
2試合連続箱下マイナス393,700点のラス引きで同様に敗退の可能性が出てきます。

なお、Mリーグワースト記録は箱下マイナス32,800点ですので、サクラナイツはワースト記録を226,700点ABEMASは360,900点更新する天文学的ラス(≒親役満7回連続放銃相当)を記録しなければ勝ち抜けとなります。

結びに

現時点の状況下における条件はざっとこんな感じになります。
日付変わって明日、89節の状況によって特にPiratesとフェニックスの条件が固まりますので各チームサポーターはこちらの条件戦の状況を参考にしてもらって観戦してもらうとよろしいかと思います。

さぁ、サポーターにとってはドキドキの止まらない2日間が待ち受けます。