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The Perfect Landing Spots for Biggest Names of 2020 MLB Free-Agent Class

MLBのFA市場はだんだんと盛り上がりを見せている。

Atlanta BravesはFA契約が解禁されてから、Charlie Morton、Drew Smylyの両選手とそれぞれ単年契約を結んだ。Kansas City Royalsには、Mike Minorが復帰し、Michael A. Taylor と契約し、外野の空白を早くも埋めた。

しかし、今季のFAのビッグネームとも呼ばれる選手たちは、まだ契約を獲得していない。新型コロナウイルス感染の世界的流行によって、今年のFA市場は低迷する可能性がある。

これからの選手たちはBleacher Report による、それぞれの選手のパーフェクトな着地点と題して予想されたものである。

1. J.T. Realmuto (New York Mets)

 まず、Realmutoのようなオールラウンドなキャッチャーはめったに表れないだろう。彼は間違いなく多くの球団からのオファーを受けるだろう。彼はまだ29歳とそれなりに若く、既にオールスター出場2度と経験も多く、一番捕手を必要としているNew York Metsに一番フィットするだろう。

 New York Metsの先発投手陣は、昨季サイ・ヤング投票3位のJacob deGrom、トミージョン手術からの復帰が期待される“雷神”ことNoah Syndergaard、クオリファイング・オファーを受諾したMarcus Stroman、昨季デビューして見事ブレイクしたDavid Petersonなどがいる。リリーフ陣にも2018年57セーブで最多セーブを記録したEdwin Diaz、FAで獲得したばかりのTrevor Mayなど、来シーズン期待される選手が多くいる。そんな投手たちを本塁後ろで待つのも最強の捕手であった方がよいであろう。

 2019年5月には、ケガ続きだったTravis d'Arnaudを放出し、その後、Wilson Ramosを正捕手にしたが、彼は今シーズン終了後、球団側が延長オプションを破棄し、FAとなって去ってしまった。今Metsに残されている捕手は経験の浅いTomas Nido、Ali Sanchezくらいしかいない。

 Mets にはChicago White SoxからFAとなっているJames McCannを獲得することもでき、しかももっと安い価格で手に入れられたはずだが、新オーナーのSteve CohenはRealmutoの獲得に向かうだろう。

2. DJ LeMahieu (New York Mets)

 続いては昨季首位打者のタイトルを獲得したDJ LeMahieu だ。

 LeMahieu は既にクオリファイング・オファーを拒否しているため、少なからず前契約よりも年俸は上がってくるだろう。しかし、Yankees は田中将大とJames PaxtonをFAで再契約する可能性が段々下がってきたため、LeMahieu にお金をかけることができるだろう。

 Colorado Rockies 時代はボールが飛びやすい球場の恩恵を受けすぎているのではないかともいわれたが、Yankees に来てからはむしろ成績が向上したため、彼の実力が本物であることを証明した。前述したとおり、打率リーグ1位、安打数同5位、WARは2.8で同4位とした。これで、1900年以降では史上初の両リーグでの首位打者獲得となった。

 また、2塁を本職としながら、3塁、更には1塁と内野をほとんど守れる汎用性も彼の魅力の1つだろう。

3. Trevor Bauer(San Diego Padres)

 Bauer はほぼすべてのどのチームと契約してもおかしくないだろう。

 彼はNLのサイ・ヤング賞を受賞し、多くのチームが先発投手を補強しようとしている今冬は、新型コロナウイルスの感染の影響を受けるかもしれないが、それぞれのチームによる大混戦必至で、多額の契約金を受け取ることができるだろう。

 MLB Network のMark Feinsandによれば、Padres も先発投手を求めているチームの一つであるとのことだ。昨季ついに爆発した攻撃力(Manny Machodo やFernando Tatis Jr が率いる)に加えて、まだ若く期待できる先発投手(Zach Davies や Dinelson Lamet)のいるチームにBauer がもし加入すれば2年連続のポストシーズン進出もグッと近くなるだろう。

 また、Bauer はTatis Jrが3-0のカウントから暗黙の了解を破ってフルスイングして満塁ホームランを打ったとき、Tatis Jrに賛同した。パドレスはそこまで金銭的に余裕のある球団ではないが、BauerがPadres に向かう可能性はある。

 パドレスの本拠地であるPetco Parkは投手有利の球場のため、より良い成績が期待される。先発ローテーションはDinelson Lamet、Zach Davies、Chris Paddack、Mike Clevinger(トミージョン手術で全休だが) であり、まだ他の1または2人は確定していないため、そこにBauerが入ると、強力な先発ローテが出来上がる。

4. George Springer (New York Mets)

 Springerは地元であるコネチカット州の付近であり、さらに勝利できるチームに移籍したいと考えているらしい。メッツはセンターのアップグレードを考えており、新GMも来季は本格的に勝利に向かおうとしていることから、Springerはメッツに一番フィットするだろう。

 2020年シーズン、センターのレギュラーだったBrandon Nimmoは打撃は優れていたが、守備に難があった。実際に、スタットキャストによると、OAAはNYYのAaron Hicksと並んで、最低だった。Nimmoをレフトに置き、Jeff McNeilを、2塁(Robinson Canoが出場停止になったため) に置くことができる。

 もし来年もナ・リーグでDHが採用されれば、NimmoもDominic Smithもラインナップに入ることができる。Springerが入ることで、メッツには穴がなくなり、5年ぶりのポストシーズンに向けて大きく前進できる。

5. Liam Hendriks (Houston Astros)

 アストロズはそれほどの予算はないが、もし外野手のGeorge Springer、Michael Brantley、Josh Reddickの全員をFAで手放したら、比較的金銭的余裕ができるだろう。

 Roberto Osunaはケガが原因で契約を見送られ、FAとなってチームを抜けたので、クローザーの座には大きな穴があいている。そんな中、Liam Hendriksのようなクローザーを獲得することはアストロズにとって大きなことかもしれない。

 Hendriksは2018年に一度DFAとなり、マイナー契約を結んだあと、再昇格してからは2019年にオールスターに選出されるなど、活躍した。2020年は防御率1.78で最優秀救援投手賞を受賞した。

 彼の投球内容は、平均球速96マイルの速球に大きく変化するスライダーをおりまぜるといったものである。時折カットボールを投げることもある。

6. Corey Kluber,Masahiro Tanaka (Los Angeles Angels)

 新GMに就任したPerry Minasian はTrout をプレーオフへ連れていくという重大な責任を負っているが、今のままの先発投手陣では到底簡単なことではない。

 Angelsの先発投手たちを見てみると、Andrew Heaneyは2020年は平均的な成績はおさめたが、素晴らしいとはいえるものではなかった。Dylan Bundy はサイヤング賞投票9位と、エースとしての地位を確立した。Griffin Canning は防御率3.99、更には自身初のゴールドグラブ賞を受賞するなど、1年目よりも大幅に成績をあげた。大谷翔平もケガから復活するが、こればかりはどうなるかは全く保証されない。

 エンゼルスはトレードでレイズのBlake Snell などを獲得するか、FAで数人補強しなければならない。その面でCorey Kluberと田中将大はチームに合っていると考える。

 Kluberは現在のエンゼルスの投手コーチであるMickey Callawayの指揮のもと2014年と2017年にサイヤング賞を受賞した。前腕の骨折と肩の故障で過去2シーズンで計8回しか登板していない。MLB Network のJon Morosiによると、彼はブルペンでの投球練習を始めたという。

 田中は2014年以来ポストシーズンに進出していないエンゼルスによい影響を与えそうだ。大谷翔平もエンゼルスにいることから、親しみもわきやすく、いろいろな面でエンゼルスに入ったら好影響をもたらしそうだ。

7. James Paxton, Kolten Wong (Toronto Blue Jays)

 Blue Jays のGM、Ross Atkinsは今年の冬、積極的な補強を仕掛けそうだ。

 Blue Jays は既に様々なFA選手と交渉しているとのうわさだが、LeMahieuやBauerにはあまり積極的には見られない。しかし、若手が急成長している中、いくつかのポジションは補強しなければならない。そこで、必要となるのが、先発投手と内野だ。

 まずは先発の左腕、James Paxtonだ。2020年はわずか5先発にとどまったので、単年契約である程度の成績を残し、また来年市場に戻り、良い契約を結ぶのではないかと予想する。しかし、前から故障が多い選手であり、まだ規定投球回に達したことはないのが不安要素だ。

 しかし、潜在能力は素晴らしい物であり、1年間ローテーションを守り抜けば、Blue Jays に良い影響を与えられるだろう。ブルージェイズの先発ローテーション候補は、昨季サイヤング賞3位の柳賢振、ブルージェイズと再契約したRobbie Ray、昨年デビューしたばかりの有望株Nate Pearson、例年安定した成績を残しているTanner Roark、昨年は3先発しかできなかったTrent Thorntonである。しかし、まだメジャーに定着して間もない選手や衰えが来ないか不安な選手もいる。そこで、カナダ出身のベテランを呼ぶことで、チームの底上げができるかもしれない。

 ブルージェイズは、LeMahieuの獲得に失敗したら、Kolten Wong の獲得にかじを切るだろう。Wong はLeMahieuほどの選手ではないが、FanGraphsによると、2020年のDRSは全2塁手で3位タイの6だった。ブルージェイズにはレギュラーにCavan Biggioがいるが、彼は昨季外野も守ったため、来季も外野を守らせられるかもしれない。

8. Jon Lester (San Francisco Giants)

 San Francisco Giantsは2014年にLesterがFAになったときも獲得しようとしたが、その時は、Cubsに取られてしまった。6年たった2020年、36歳の大ベテランの左腕に再び興味を示している。

 2014年、Giantsは過去6年で3度のワールドチャンピオンと、黄金期を築いた。しかし、その後弱体化していき、狙っていたLesterもカブスでの2年目でワールドチャンピオンになってしまった。

 NL西地区のドジャースとパドレスに勝つためには明らかに先発投手の補強が必要だ。Lesterは衰えが見え始めるかもしれないが、若い選手が中心のジャイアンツには様々な方面で良い影響をもたらすだろう。

 ジャイアンツの先発ローテーションはどうなっているかというと、過去3年で計25先発のJohnny Cueto、QOを受諾して残留したKevin Gausman、若手のLogan Webbくらいしか先発投手候補がいないのだ。もし仮にLesterと契約したとしても、あと1人くらいは獲得しておきたいものだ。

9. Marcell Ozuna, Neleson Cruz, Yoenis Cespedes (Any Team That Needs a DH)

 Marcell Ozuna、Nelson Cruz、Yoenis Cespedes はナ・リーグでDHが採用されるかどうかで大きく変わってくる。

 Ozunaは外野を守ることもできなくはないが、CruzとCespedesは守備をすることはほぼ不可能に近いだろう。

 OzunaとCruzは2020年かなり好成績を残したが、Cespedesは不振のままで、契約できるかすら怪しい。

 DHを必要としている球団は、ア・リーグではほぼ全チームなので、獲得に動くチームは多いかもしれない。

 ここら辺で今回は終了したいと思う。次回はBleacher Reportによる、「各チームに起こりうるトレード予想」について述べたいと思う。

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