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サブカル大蔵経3『逆説のプロレス』vol.17「プロレス取材拒否」(双葉社)

昭和のプロレスに出会って、30 年。「ファイト」「週プロ」「ゴング」「紙プロ」。「活字プロレス」を浴びてきた私たちの世代のために、プロレス検証本はいまだに出続けています。今回はジャケ買い。前田日明、鈴木みのる、ターザン山本に、井上崇宏、ガンツらが構成・インタビューーする「kaminoge」の出張版の様相。

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「宍倉はさ、俺と長与千種が仲良くなったからヤキモチを焼いたのが最初だよ」(前田日明)p.17

いきなり前田のシッシー次長ネタが嬉しい。

ジョージ高野は『トンパチ!』以来かな。

この時猪木はジョージに向かって、高野さん帰ってきてください。と言ったと巷間伝えられている。ジョージに聞くと、「ご想像にお任せします」というばかりで、ハッキリとは語らなかった。p.108

ジョージには釧路でのFSR時代の話を聞きたいです。

小鹿の日プロ本流宣言も嬉しい。

「大日本っていうのは、言ってみたら日本プロレス界の保守本流なんですよ。猪木さんにしても馬場さんにしても途中で日プロを抜けてるじゃん。でも、残党と呼ばれて、最後まで日本プロレスに残った俺と桜田が作ったのが大日本なんだから」p.100

なぜ、昭和プロレスを追うのをやめられないのか。それはどこか、仏教を追うことと似ているからだと思います。外来受容、対世間、対観客、修行、道場、系図、愛別離苦、技、言説、智恵、肉体、信頼、受身、哀愁、芸能、説得力、理不尽、幻想。仏教はプロレス、僧侶はプロレスラー。

「根底の部分では彼らは取材記者を信用していない。どうせこいつら腹の底ではプロレスを八百長と思っているんだろ。中略 プロレスはこの秘密を守るために戦ってきた。」(ターザン山本)p.4


本を買って読みます。