営業再開で喜ばれる、ドリアン屋台
マレーシアの季節(ムシム)は大きく「雨季・乾季・ドリアン」と分かれているのはご存知だろうか。
アジアでフルーツの王様と度々言われるドリアンは、この国では日々のスナックに近い。露店やナイトマーケットではその場で切って食べ、イオンのスーパーでは入ってすぐにカットフルーツ状態で安価で売られている。ドリアン食べ放題なる人気エリアすらある。
この独特な匂いの、クリーミーな黄色い果実。健康には気を使っている方である中華系の人々は「ドリアンは太る」とよく言う (でも食べてるけど)。
イガイガの外側を大きな中華包丁で開くと、手のひらサイズの柔らかい実が10個ほど分かれて入っている。
調べてみるとこの実一つ、およそのカロリーと脂質はカップラーメン1つ分、炭水化物はそれをやや上回る数値。これを現地の人は一人で一度に2、3個食べちゃうから、そりゃ太るのも無理ない。
東南アジアに長くいると、近くにドリアンがあるだけで瞬時に嗅覚が反応するようになるのだが、それも日常的すぎていつのまにか慣れてしまうから恐ろしい。また気を抜くと、オフィスの冷蔵庫にもタッパで保管されていたりする。うちのオフィスでは遂に「ドリアン持込み禁止」の御触れが貼り出された。一度は試すべき食べ物ではあるが、炭酸やビールとの食べ合わせもご法度。胃の中でガスが発生するため、お腹を壊したり泡を拭く高齢者も過去にいた。ドリアンを食べる際にはぜひ気をつけていただきたい。
そんな心配をよそに、ちょうどムシム ドリアンのマレーシアは今日も行列が続く。
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