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【遊戯王/ネタ系】召喚口上の作り方講座

「L'amour est bleu」(ラムーレ・エスト・ブルー)(=恋はみずいろ)って、なんか水属性の技名みたいですよね。有名な古い楽曲の名前なんですけど。

ということでみりんです。記述模試がクソ点数だった腹いせに、実用性ゼロの趣味全開の記事を書いてます。

本日の話題は「召喚口上」。アニメとかでみんながエース出す前に叫んでるアレです。

例えば、遊星のスターダスト・ドラゴン。

「集いし願いが、新たに輝く星となる!光差す道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ、スターダスト・ドラゴン!」

ってやつです。

「これ実際に叫びてぇ!」とか、「実際にこれ言い合うデュエルは面白いだろうなぁ!」とか思ってらっしゃる、少年の心を持ち合わせた素敵な方も多いのでないでしょうか。私もその1人。

かく言う私もみんなの口上聞きたいんですよね。特に特定の一体をエース格としているデッキなのに、そいつがただ淡々と出てくるだけなのは味気ないですよ。


「時間かかるだけだし面倒だからいい」だと?貴様さては頭の固い理系デュエリストだな。もののあはれというものを知らんか愚か者。さっさとブラウザバックして適当なバトル漫画を読み教養を深めなさい。


コナミの公式Twitterでもたまに「〇〇を召喚する時の口上を考えてみよう!」とかやってるし。ええやろ別に。

というわけなんですが、アニメや漫画で既に存在してるものはそのまま使っても良いでしょう。が、問題はOCGオリのカード群。召喚口上なんて存在しないので、自分で作らねばならない。さぁ、どうやって作りましょうか。

ということで、私がやってるスタイルをいくつか。

〈1〉カード紹介スタイル


長い文章とかでなく、カード名の前にちょっとだけそいつの紹介を挟んでやる感じのスタイルです。

アニメの例でいくと、例えばソウルバーナーの〈転生炎獣エメラルド・イーグル〉はこのパターン。

「儀式召喚!降臨せよ、レベル8、炎を纏いし翠玉の翼!《転生炎獣エメラルド・イーグル》!」

要は、

『〇〇召喚!』→『降臨せよ・現れろ・etc!』→『Lv・ランク・リンク数』→『紹介文!』→『モンスター名!』

って感じです。

このスタイルの良い点は、詠唱に時間がかからないので相手に待ってもらう時間が比較的短いことと、文章自体が考えやすいことです。

では、実際に何かのモンスターで作ってみましょう。

今回は、この前の新弾で登場した〈デスピアン・クエリティス〉を題材とします。

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参考画像です。

まずは情報をまとめていきましょう。口上を作るのに大事なことは、ステータス以外にもカードに関するありとあらゆる情報を集めることです。wikiも活用しましょう。

……ということで、集めてきました。ステータス以外は以下の感じみたい。

・〈教導の騎士フルルドリス〉の鎧の成れの果て。 ・典礼劇「だれをさがしているのか(クエム・クエリティス)」が名前の元ネタとみられる。 ・「デスピア」全体は、演劇や作劇をモチーフとしたテーマである。

中々良い情報が集まりました。

さてクエリティスのは。

主を無くし、抜け殻のまま戦っているようですね。それを表すワードが欲しいところ。そして、デスピア全体は〈大劇導神〉の手駒となっているかのように見えます。演者、というよりも、命を持たないヒトガタの何かが、あたかも持っている者のように扱われているのはまるで人形劇のようですね。そして、元々は鎧であったこともポイント。

…整いました。以下になります。

融合召喚!現れろ、レベル8!虚ろに彷徨う鋼の傀儡!〈デスピアン・クエリティス〉!

いかがでしょうか。それっぽくないですか?制作所要時間は私の場合およそ10分程度でした。

ある程度のテンプレートがあることと、そんなに長くないことから作りやすいことがポイント。とっかかりやすいとも言えるでしょう。


〈2〉命令文スタイル


『☆☆となれ!』『★★せよ!』とかのスタイルです。こちらの方がメジャーとも呼べるのではないでしょうか。

例えば、ユーゴの〈クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン〉。

「神聖なる光蓄えし翼煌めかせ、その輝きで敵を討て!シンクロ召喚!いでよ、レベル8!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!」

やることは〈1〉のカード紹介スタイルとあまり変わらないんですけど、文量が単純に多いのがネック。

また、文量が多いということは長いということでもあるので、知らん人にはカード紹介スタイルよりも使いにくいです。

ですが、『召喚口上を叫んでいる』という実感はカード紹介スタイルの比ではありません。大型の切り札を出すときは、こっちを言うとでより臨場感が出ますね。

さて、ここはもうひとつ実例を出しましょう。今回は〈黎明の堕天使ルシフェル〉で行きましょう。

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さて、ルシフェルこと「堕天使ルシファー」についても色々と調べましょう。

・元は天使たちの長。 ・サタンの別名とされ、同一視されることも。・ルシファーとはラテン語で「光を帯びたもの」の意。「明けの明星」とも呼ばれる(明けの明星=夜明け時に見える金星)。 ・『黎明』=夜明け、明け方。または物事の始まり。イザヤ書において、ルシファーは『黎明の子』と表現された。

うーん、心躍る設定の数々ですね。

では、口上を作っていきましょう。このパターンで作る時は、

『〇〇よ』『♡♡で』『☆☆せよ!』

のやり方が1番オーソドックスで作りやすいと思います。今回は〈堕天使ルシフェル〉から〈黎明の~〉に進化する、という方向で行きましょう。

要は「堕天使ルシフェルよ」「黎明になって」(何かしらで)「なんかせよ」です。

よーし厨二エンジン全開にしちゃうぞ。まずはルシファーをかっこよく言い換えましょう。神に背きし黒翼よ、うんこれでいいや。

黎明=夜明けと書いた。夜明けになる、というのはなんか気持ち悪いな。暁とかかっこいいじゃん。これでいくか。暁の光を纏いて、よしええやろ。

最後、なんかせよのとこ。神をぶっ倒せ的なので良いかな。となると…神…神話…よっしゃ、いいの浮かんだぞ、これでいくか。


…完成しました。ここの具体的な作成プロセスに関しては皆さんの頭の中で厨二エンジンをフル回転させる必要があります。アニメ、ゲーム、小説、あらゆる場所で得たかっこいいワードを総動員しましょう。

完成したものがこちら。

「神に背きし黒翼よ。暁の光を纏いて、新たな神話を紡ぎ出せ!融合召喚!《黎明の堕天使ルシフェル》!」

まぁこんなもんでしょう。製作者各々の美的センスもとい厨二力(アビサルダークパワー)が試されます。少年の心を呼び起こせ。


慣れてきたら様々な文法技巧を凝らしましょう。簡単なのは倒置です。それを用いた、私が用意した私用の黎明の口上はこちら。

「罪深き熾天使、今深淵より飛び立つ。舞えよ黒翼!暁に煌めく明星となりて!融合召喚!我が元へ来たれ、《黎明の堕天使ルシフェル》!」

ざっとこんなもんよ。 


まとめ


……いやもう、正直なんでもいいと思うよ。セブンスの口上とかくっそ自由だし。

そのモンスターに合ってる、という認識を、自分自身でできればいい。

大会の場ではなく、そいつを召喚すること自体の楽しさを存分に楽しめるフリー対戦ならではの楽しみの一つといえましょう。

ただしTPOには気をつけろよ!相手は選べ!

私のようなある程度ノリのいい相手なのか、それとも結構真剣にデュエルやってる人なのか、しっかり判断した上で叫ぶんだ!ある程度の相手の判断もできないなら遊戯王やってる場合じゃねぇ!義務教育受けてこい!


そもそも、人がゲームのテンポを一旦止めてまで口上を叫びたがるのは何故なのか?

単純にかっこいいと思ってやってる?いいえ違います。

それは、エースの登場を一層輝かせることです。切り札たるエースモンスターが登場する。それはデッキ最大の見せ場の1つとも言える瞬間。

その瞬間を我々自らの口で彩ることができる。素敵じゃないですか。

それが召喚口上の最大の意義なのです。

「俺は今からエースを出す」という意識も生まれる。エースに対する愛着を湧かせてくれる手助けにもなることでしょう。

さぁ、君もレッツ召喚口上!

実際の例


まずは相手を確認します。結構笑いながらやってくれるノリのいい相手のようですね。この方ならば口上をいきなり叫んでも問題ないでしょう。ペガサスとかマリクとかクロノスのマネしてる人ならもう確定なんですけどね。

さぁデュエルが始まって、ついに俺のターン!素材を揃えた!

行くぞ!リンク召喚!

閉ざされし世界を貫く我が…

「神の宣告発動します。チェーンありますか」

あっ、ないです。ターンエンドです。

……伏せカードには気をつけよう!


ということで、ここまでお読みいただきありがとうございました。

コメ欄にお好きなモンスター書いて貰えたら全部口上作ります。次に書いて欲しい記事のリクエストとかもあればぜひ。

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