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世界の子どもたちの朝食メニューを覗いたら…

世界の子供の朝食事情は、バラエティ豊かで、見ているだけでも面白いものです。アメリカ人の大部分は朝食にシリアルを食べ、西アフリカでは雑穀のおかゆを食べ、ジャマイカではオオバコ・コーンミールなどをすりつぶしたものなど、国々の特色が子どもの朝ごはんにも色濃く反映されます。
子どもは味覚に敏感で、一般的に未知の食べ物を初めて食べる時は拒絶しがちです。

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しかし、繰り返し食べさせられたり、周りの模倣をしたりする中で徐々に新しい食べ物に慣れていきます。同様に「味覚」も日々の食生活の中で形成されていきます。これらを念頭に置いて世界中の朝ごはんメニューを見てみましょう。


1. フランス・パリ ナサナエル・ウィッチ・ピカードくん(6歳)

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Nathanaëlくんの朝ごはんメニューは、父親が一緒の場合は決まってキウイ、バターの塗られたバケット、祖母お手製のブラックベリージャムが塗られたバケット、シリアル、オレンジジュースというセット。Nathanaëlくん自身はクレープとホットチョコレートが好みだそうですが、Nathanaëlくんの父親は健康に対する意識が高く、朝食をバランスのとれたメニューにしているそうです。


2. トルコ・イスタンブール ドガ・グンセ・グルソイちゃん(8歳)

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Dogaちゃんの朝食は、トーストとトーストに塗る蜂蜜とカイマク、オリーブ、目玉焼きとスパイシーソーセージ、バター、固ゆで卵、ブドウシロップのペクメズ、ごまペーストを加工したタヒーニ、羊・ヤギ・牛の乳から作ったチーズ、マルメロとブラックベリーのジャム、 ペイストリーとパン、
トマト・キュウリ・ラディッシュなどの生野菜、焼いた赤唐辛子から作るペーストソース、ヘーゼルナッツ味のハルヴァ、牛乳、オレンジジュースと、かなり豪勢!

3.マラウイ・チテゼ フィリップ・カムテンゴくん(4歳)とシェリーン・カムテンゴちゃん(4歳)

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PhillipくんとShelleenちゃんの朝ごはんは、 「chikondamoyo」と呼ばれる甘いトウモロコシのようなケーキと、ふかした芋、スプーン2杯分の砂糖を入れた紅茶といったシンプルなもの。


4. 日本・東京 林コウキくん(4歳)

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コウキくんの朝は、白米、みそ汁、ピーマンをちりめんじゃこ・醤油・ごまと一緒に炒めたもの、生卵、きんぴらゴボウ、ブドウと梨、牛乳、というヘルシーながらも品数は多めの朝食。なお、生卵は醤油をかけて卵かけご飯にして食べるというスタイルです。


5. オランダ・アムステルダム ビヴ・ボードレズちゃん(5歳)

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Vivちゃんの朝ごはんは、1杯の牛乳と、パンのみ。
ただし、パンは無塩バターと、さまざまな風味のチョコスプレーを大量に振りかける「Hagelslag」というスタイルで食べます。 観光事業をプロモーションするオランダ政府のウェブサイトでは、「オランダでは毎日75万枚以上のパンに大量のチョコレートが載っけられ、そして食べられている」、と自慢気に書かれているそうです。


6. アイスランド・レイキャヴィーク ビルタ・グドラン・ブリナスドッティールちゃん(3歳6ヶ月)

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Birtaちゃんの朝食は、アイスランドで一般的な 「Hafragrautur」と呼ばれるオートミール。
これは水または牛乳、ざらめ・メープルシロップ・バター、フルーツもしくはサワーミルクで調理されます。
これと、魚油もしくは肝油を飲むのがBirtaちゃんスタイルの朝食とのこと。アイスランドでは太陽が微弱なので、保育園や幼稚園でも、午前中に肝油を摂取させるそうです。


7. ブラジル・サンパウロ アリシア・ドメニカ・フェレイラちゃん(4歳)とハキム・フェレイラ・ゴメスくん(2歳)

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2人の朝ごはんはハムとチーズ、そしてパンにパォン・コン・マンテイガ(Pao Com Manteiga)というバターを塗ったもの。
これに加えて、Ariciaちゃんはチョコレートミルク、Hakimくんはミルク入りのコーヒーを飲みます。


8.マラウイ・チテゼ エミリー・カトゥンバちゃん(7歳)

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Emilyちゃんの朝ごはんは、「phala」と呼ばれるコーンミールの粥と、コーンミール・タマネギ・ニンニク・チリソースを高温の油で揚げたもの、ふかした芋とカボチャ、ハイビスカスの花と砂糖から作った赤黒いジュースの5品。


9. トルコ・イスタンブール オイク・オザルスランちゃん(9歳)

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Dogaちゃんの朝食は、トーストとトーストに塗る蜂蜜とカイマク、オリーブ、目玉焼きとスパイシーソーセージ、バター、
固ゆで卵、ブドウシロップのペクメズ、ごまペーストを加工したタヒーニ、羊・ヤギ・牛の乳から作ったチーズ、マルメロとブラックベリーのジャム、ペイストリーとパン、トマト・キュウリ・ラディッシュなどの生野菜、焼いた赤唐辛子から作るペーストソース、ヘーゼルナッツ味のハルヴァ、牛乳、オレンジジュースと、かなり豪勢です。


10. ブラジル・サンパウロ ティアゴ・ブエノ・ヤングくん(3歳)

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Tiagoくんの朝食は、コーンフレーク、バナナケーキ、bisnaguinhaと呼ばれるブラジルの子供に大人気の精白パンとレケイジャン(Requeijao)というそれに塗るクリームチーズ、requeijaoと呼ばれるマイルドなクリームチーズ、そしてチョコレートミルク。

国や地域、家庭によって朝ごはんのスタイルにはかなりのばらつきがありますが、ほとんどの国で複数の品目が朝食に並んでいることを見ると、万国共通で親の偉大さが感じられますね。

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