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「モテる話し方」でコロナストレスを乗り切る

コロナ禍でストレスが溜まり、職場や家庭でのコミュニケーションがギスギスしがちですね。そんな時こそ「話のおもしろい人」になって場を和ませ、「モテる」ようになりましょう。「モテる話し方」ができるようになると、相手の情報をたくさん引き出せたり、相手の人間性を深く知ることができたり、深い感情の共有ができるようになります。


話のおもしろい人の法則①:明石家さんまに学ぶ「主語の使い方」


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モテる人の条件として一番に挙げられるのが「話のおもしろい人」です。
世間でそう思われている人の代表格は、明石家さんまさんでしょう。
さんまさんの「おもしろさの法則」については多くの人があまり分かっていませんが、彼の「おもしろさの法則」を分析してみると、意外なことに気付きます。

さんまさんは、実は自分の話をガンガンするタイプではありません。むしろ相手の話を聞いて、オーバーなくらいのリアクションを取ります。
大げさにソファや床にゴロンとなって文字通り笑い転げている。それが見ている人に「おもしろい人」と感じさせてしまうのです。
『さんまのまんま』のような対談でも、『踊る!さんま御殿』のようなひな壇の芸人たちを仕切る場合でも、基本的には変わりません。さんまさんは、3つのステップで話を引き出していきます。

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ステップ1
相手の見かけや着ているもの、最近の話題やちょっとした発言などをきっかけに「どうなん?」とアバウトに振って相手の話を聞き出す。

ステップ2
その内容を肯定しながらオーバー目のリアクションをとって大笑いして、相手を気持ちよくさせる。

ステップ3
気持ちよくなった相手が調子に乗って新たにくり出した話題から、おもしろそうなネタを見つけてさらに話題を広げていく。

さんまさんは、相手が素人でも瞬く間におもしろい番組に仕立てることができます。
しかし、それは相手がおもしろいからではありません。さんまさんのリアクションがおもしろいからこそ、その場をおもしろくすることができ、相手は「自分の話はウケた!」と喜ぶことすらできてしまうのです。
この手法は、ヒントに満ちています。

多くの人は会話になると、自分の話を聞いてもらうことに必死になる反面、相手の話を聞くことへの配慮が不足します。
自分が言いたいことを話そうとするあまり、気付かないうちに相手が振っている話を聞いていない。
つまり「どスルー」してしまうのです。
ですから、会話を始めるときは、いきなり自分が主語の話をするのをやめてみてください。
「実はこの間○○に行ったら××で…」という導入は後回しにし、

「久しぶりじゃない。最近どうなの?」
「あ、今日はちょっと眠そうだね」
「早くも夏を先取りしてますね~」

など、相手を主語にした質問を振ります。
そして返ってきた答えをオーバーなくらいに反応しながら、広げられれば質問を続け、話が続かないようなら別のネタを掘ります。
そのうち相手が本当におもしろいことをしゃべってくれればしめたものです。
倒れそうなくらいの勢いで爆笑してあげれば、相手は必ず喜びます。
相手の話に大きなリアクションで返してあげると、あら不思議! 相手にとっては、あなたこそが「おもしろい人」になるわけです。

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この章のポイント
相手の主語で質問を振ろう。オーバーリアクションで反応すれば相手も大喜び。


話のおもしろい人の法則②:相手が「何を望んでいるか」を考える

相手が何を求めているかは、あくまで相手の中にしか存在しません。
その会話を通じて、何を望んでいるかを正確につかむことこそが、会話の本質です。
望まれてもいないのに結論を言うのは、大きなお世話なのです。

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煙たがられる人が陥りがちな根本的な勘違いがあります。
それは、「会話には必ず結論がいる」と、思っていることです。
そして、そこに行きつけないのをとても嫌がるのです。
でも、結論のない話など当たり前だと言えますし、それどころか相手が望んでいないのであれば、結論を語らないようにすべきです。
それでも一向に構わないのです。

会話の相手が、深刻な悩みを抱えていたとします。
仕事関係でも、男女関係でもよくあるシチュエーションです。
こんなとき、相談している側は、必ずしも相手に結論を求めているわけではありません。
「相談に乗ってよ」と言われれば、ただ相槌を打ち、相手の話した内容をオウム返ししながら、基本的には黙って聞いているだけでいいのです。

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そして相手から、「どうしたらいいと思いますか?」と聞かれて初めて、自分の考えや結論を言うことにしてみましょう。
話を聞いた結果、たとえ100%自信がある解決策を思いついたとしても、相手から請われない限り絶対に語るべきではありません。

なぜこんなことを大マジメに守るべきなのかというと、「会話の相手が何を求めているかは、あくまで相手の中にしか存在しない」からです。
もしかしたら、彼(彼女)の頭の中にはすでに結論めいたものがあり、あなたにはただそれに対する賛同を求めているだけなのかもしれません。
あるいは、結論が出ない、出せないことと知っていながら、ただ真剣に耳を傾けてもらう相手が欲しくて話を振ってきただけなのかもしれません。
つまり傾聴してもらえればそれで十分で、「ああ、話したらスッキリしました。明日からまた頑張ります!」となるかもしれないのです。

相手がその会話を通じて何を望んでいるかを正確につかむことこそが、僕が考える会話の本質です。
それが「相談に乗ることそのもの」であるなら、結論などまったく不要な要素です。
たとえ万能の解決策であったとしても、呑み込むべきだと思います。

優秀なビジネスコンサルタントは、クライアントから結論を求められれば、当然、自分の考え方を伝えます。
反対意見やネガティブな要素を述べて欲しいと頼まれれば、やはり自分の考えと合致していようといまいと、考えられるリスクや問題点を指摘するでしょう。
しかし、いくら社長が迷い悩んでいようと、望まれてもいないのに結論を言うのは絶対にやってはいけないことのだそうです。
それは大きなお世話ですし、そもそもコンサルタントにすぎないのであって、その会社が失敗しても責任の取りようがないからです。
コンサルタントとしてやるべきことは結論を語ることではなく、社長やクライアントが「選びたいほうを後押しする」ことです。それが彼の仕事です。
その結果が失敗に終わったとしても、本物の経営者であれば、決して彼を責めることはありません。

この章のポイント人に相談されたら答えは不要。「何も言えないけれど、その辛さはわかるよ」と言ってあげるだけで充分。


話のおもしろい人の法則③:マンガ『こち亀』に学ぶ「ネタの盛り方」


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人気マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(通称、こち亀)がいつ読んでも楽しいのはなぜでしょうか? 
それは、おもしろくなる舞台設定と、お決まりのツッコませどころがそろっているからなのです。

おもしろいネタ、相手が喜ぶネタを見つけたら、次はそれを定番化することをおすすめします。
つまり「鉄板ネタ」として、使える限りストックしておくのです。
ここで大切なのは、多少話を盛ったり、ちょっと盛り上がりに欠ける部分は別の話からパクったりしても構わない、ということです。
たとえば、15人の知人がいて、その人同士は知り合いではないとしたら、おもしろいネタを仕入れてストックしたら、10回から15回程度は使い回すことができます。
というより、使いながら反応を見て、さらにアレンジを加えていくことげできますね。

では、どうやって話を盛ればいいのでしょうか。
そのヒントは、人気マンガの主人公である「両さん」にあります。
このマンガのおもしろさの秘密は、何でしょうか? 
葛飾区の交番の話なのに、物語のスケールがはちゃめちゃに大きくなっていくこと。
警官なのに型破りで破天荒な性格、お金をギャンブルや趣味に使ってしまっていつも金欠であるという弱点があることなどなど。
おもしろくなる舞台設定と、お決まりのツッコませどころがそろっているからこそ、『こち亀』はいつ読んでも楽しいのです。

自分の日常生活の周辺で見聞きした内容からネタを作ってみたけれど、いまいち弱いと思うのなら、こうした「両さん」的要素を盛ってみるといいでしょう。

オリジナル:あるお金持ちから聞いた話。その人が子どもをカナダの全寮制の学校に入学させたら、同級生がみな超大金持ちでびっくりしたんだって。なかには入学祝いにフェラーリを買ってもらって、寮の駐車場に停めている人もいるそうですよ。

盛ったあと:あるお金持ちから聞いた話。その人が子どもをカナダの全寮制の学校に入学させたら、同級生がみな超大金持ちでびっくりしたんだって。なかには入学祝いにフェラーリを買ってもらって、寮の駐車場に停めている人もいる。で、それを見た別の金持ちの息子が悔しがって、フェラーリを3台買って対抗したんだって。そしたら笑えるのが、車に全然興味がないアラブの石油王だかの息子が、「お前は日本人だろ? 俺はフェラーリなんかには興味がない。日本の電車に乗ってみたいよ」って言うから、ああ、日本に来たらいつでも案内してやるよって言ったんだ。すると石油王の息子はそれまで待てないということで、早速父親に「僕、電車に乗ってみたい」とせがんだんだ。そしたら父親が「ああ分かった。電車は買ってやるけど、線路はどうするんだ? あれをカナダに敷くのはちょっと面倒だぞ」って言ったんだって! 石油王すごい!

両さんに学んでこのくらいまで話を盛ってストックしましょう。笑わせられれば、それでいいのです!

この章のポイント
おもしろくなるようにどんどん話を盛って、鉄板ネタとしてストックしよう!


面白い人に変身する13のポイント

面白い人になってコロナストレスを乗り切るだけでなく、人生を180°変えましょう。

1.いつも笑顔を絶やさない 周りの人を楽しませるために笑顔でいることを常に心掛けよう
2.聞き上手(質問上手) 相手の話を聞いて、気持ちよく話をさせることに長けよう
3.好奇心旺盛 おもしろい人は常に刺激を求めているから何歳になっても好奇心が衰えない
4.余計なプライドがない 自分がどう思われるかよりも「周りが心地良く居られること」が大切
5.話がわかりやすい 相手に物事をわかりやすく伝えます。例え話やオチも忘れずに
6.無茶振りにも一生懸命対応する 無茶振りにもサービス精神で果敢にチャレンジしよう
7.ギャップがある 良い意味で人の期待を裏切っても、おもしろい人と認定される
8.情報通 会話の引き出しが多いと、おもしろく話せるようになる
9.独特の観点を持っている 相手の常識をくつがえしてあげよう
10.語彙力に長けている 表現の幅が他人よりも広くなるよう勉強しよう
11.頭の回転を早く 頭を使って話を面白く変換した上で、分かりやすく伝える工夫を重ねよう
12.リアクションは大きく 周囲の雰囲気をガラっと明るくできる
13.人のことが好き 「人を楽しませたい」「笑顔にしたい」のは本当に人のことが好きだからこそ


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