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兵馬俑に行った頃・・・

2019年9月
まだ、海外旅行に自由に行けていたころ
私は、息子とツアーで中国西安に行ってきました。

もともとは、父と3人で行く予定でしたが、父が少し前に体調を崩していたので、結局息子と二人旅になりました。

西安といえば、中国の古い都。
秦の始皇帝陵があり、かの有名な兵馬俑が発見されたところです。

写真や映像で見るのと、実際に見るのとでは、やはり違う。
そのスケールの大きさには圧倒されます。

とにかく広い。こんな壕が3棟ありました。

こちらは、一部しか復元されていない。
後ろの方は、掘り出されたままの状況です。

展示しながら、復元作業もやっている。

これでもまだ、ほんの一部しか見つかっていないというのだから、すごすぎる。

以前はなかった、皇帝の馬車の兵馬俑とかもあった。
これが2200年前の、紀元前に作られたものだなんて、信じられない!!

この馬なんて、リアルすぎやしませんか?

実は私。30年まえにも西安(当時は上海から、洛陽、西安、北京を周りました)に行っています。

歴史系の学校に行っていた私は、学校が主催する中国旅行にどうしても行きたくて、バイトに励み、参加することができました。

この旅行は、教授がついて説明してくれるし、行った先々で、ツアーではいかないようなところ、見せてもらえないようなところに行って、現地の学芸員などに説明してもらえるという、スペシャルな旅行でした。

博物館の裏側の資料室見せてもらったり、北京原人が見つかった洞窟に行ったりもしました。

兵馬俑博物館は、普通に観光でしたが…

兵馬俑博物館の周りは、驚くほど変わっていて、同じところとは思えませんでした。

当時は、野っぱらの中にポツンとある感じ

壕も、これ1棟しかなくて、それでもすごいって思った。

30年後は、辺り一帯きれいな公園になっていて、駐車場からかなり歩かなければならなかったし、人も半端なく多かった。

でも、建物は同じで、懐かしかったです。

ここでは、掘り起こされた当時の土で作ったという、お土産用の兵馬俑買ってきました!

20センチくらいのものですが、その博物館でしか売っていなくて、ちゃんと証明書もついている、ということでした。

帰ってきて箱を開けたら、ふあ〜と、博物館の中の土の匂いがしました。

信じるも信じないも、あなた次第・・・笑

さて、西安といえば、その後唐の時代に最盛期を迎えた都、長安とも言われている。

そこは、城壁に囲まれた町。

30年前はほんとにさびれた感じ。
朝もやの中散歩したら、人影はまばらで、路上で売っていた饅頭をかって食べたり、股が切れたズボンの小さい男の子と写真を撮ったりした。
(その写真がどこかにあるはずなんだけど・・・???)

古都らしい風景でした。

ここ、おそらく同じところ・・・

西安は、今や高層ビルが建ちならぶ町。
ホテルからの景色もビルだらけ

どこまでも続く高層ビル

西安の駅、30年前ここから電車に乗って、北京に向かったんだった・・・

昔の西安駅

当時自転車だらけだった中国は、今は車だらけ

あと、西安で有名なのは大雁塔。

大雁塔は、西遊記で有名な、唐の高僧、玄奘三蔵(三蔵法師)が、インド(天竺)から持ち帰った、経典や仏像などを保存するために、唐の高宗に申し出て、652年に建立されたものです。

私は、以前この塔に登った時に、ここからまっすぐに、どこまでも伸びるシルクロードの景色に感動しました。

昔の大雁塔からの景色

それが30年後は

う・・・ん。
ちょっと残念だった。

当時バスで移動の際も、荒野の中に一本、それは、人々が歩くことによってできた自然の道、という感じで伸びている、シルクロードを見ることができたし、
どこまでも続く平野の先に沈む真っ赤な夕日が忘れられない。
中国って、なんて広いんだ!!!
と感動したのですが、

今はもう、あの美しい風景は見られない。

学生時代は、広さ、大きさに驚いたし、はじめての海外旅行だったので、
とにかく、見るものすべてに驚きだった。

人民服を着て、朝太極拳をする人たち…
道路中に広がって走る自転車…
扉のないトイレ…その先に豚…🐷
いつ動き出すかわからない電車。

あの懐かしい中国は、もしかしたら広い中国のどこかには残っているのかもしれない。

ただ、飛行機からの風景も、あちこちににょきにょき高層ビル。
やはり、もう見ることはできないのかな…

それでも、私がいつか行きたいと思い続けている中国の地があるから、
いつかまた、旅行に行ける日が来るといいな、と思います。


この記事は、先日書いた
「痙攣ですか?」
の記事のこんなコメントを受けて、書きました。



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