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月見草はなぜ夜咲くの?
夜中にふと足元に咲いている黄色い花をみつけた。
月見草?
なぜ夜咲くのだろう
と、月見草を検索してみると、
月見草は、夏の夕方に光が透けるような薄い、白い花を咲かせ、明け方に淡いピンク色に変わる。
と書いてあった。
私が見たのは黄色だった。
さらに読み進めると、
月見草と間違えやすい待宵草という花があるという。
月見草とは花びらや花の形が似ていて、宵になるのを待つようにして咲くのも同じですが、花の色は白やピンクではなく黄色だという。
私が月見草だと思っていたものは、待宵草だった。
黄色という色が月を連想することや、同じように夜咲くことから、月見草と間違われることが多く、太宰治や川端康成も、作品の中で月見草を「黄色」と書いているそうです。
また、ヨイマツグサとも言われますが、正式にはマツヨイグサです。
そして、なぜ夜咲くのかについては、
受粉のために蛾を引き付けるので、夕方に咲くと繁殖に有利になるからとのことでした。
蝶は好きだけど、蛾は苦手な私は、この美しい宵待草に蛾が止まっている光景を想像してちょっと引いてしまった。
また、月見草は、1970年代には、国内でほとんど見られなくなったと、牧野博士がいっていたらしけど、私少しだけピンク味を帯びた白い月見草らしき花を、子供の頃見た記憶があるんだけどな…
そう思っていたら、ピンク色の花を咲かす
ヒルザキツキミソウ
というのもあるそうなんです。
なんで昼咲くのに、月見草なんだよ、
と突っ込みたくなる所ですが、それだったのかしら?
そんなに夜外出することもなかった、幼い子供時代なので、夕方頃見たとしても、ヒルザキツキミソウだったのかもしれませんが、
夜に咲いてる花を見て、これが月見草なのかな?と思ったり、黄色いのと白いのがあると思った記憶もあるので、もしかしたら、貴重な月見草を見たこともあったのかもしれません。
なんせ幼い頃の記憶なので、定かではありません。
今回月見草じゃなかったけど、この宵待草も美しく、可愛らしい花でした。
そして月見草も宵待草も、美しい名前で、
平安の貴族を思い浮かべるのは、大河ドラマのせいだろうか?
まひろと道長が、たびたび違う場所から同じ月を見ているシーンがあり、そんなふうに思ったのでしょう。
でも、実は月見草が日本に入ってきたのは、江戸時代。
そして、繁殖略が強い宵待草は、それよりさらに少し遅れて入ってきたとのこと。
平安時代にはまだなかったんですね。
月見草も宵待草も、夕方咲いて、一夜限りの命を終えます。
そんな儚さや、奥ゆかしさのようなものが、花の美しさと共に、風情を感じます。
残念ながら月見草はもう見られないけれど、日中の暑さがいくらかおさまった夜、草むらに咲く黄色い花を探しながら、散歩してみるのもいいかもしれません。
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