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ポケットに両手を突っ込んで歩く彼女(妄想物語)

朝、よくすれ違う20代くらいのお姉さん。
ピシッと黒や紺のパンツスーツ。
高めのヒール
髪は黒髪のボブ。

そのお姉さんはいつも、バックなどは持たず、両手をパンツのポケットに入れて、
カツカツカツと歩いている。

カッコいい
カッコいいんだけどね

万が一躓いたら悲惨だよ。

子供もの頃、両手をポケットに突っ込んで歩くのは危険だよって習わなかった?

いや、若い人は、そう簡単に躓かないだろう。

手が冷たいとか、関係なさそう。
今も真夏も、そのスタイルは変わらない。

そういえば、暑い時期も
涼しげな顔で上下スーツで歩いてたな…

お仕事なんだろうな

でも、バックとか持ってないんだな。

スマホとか、財布とか、ポケットに入っている風でもない。

なんならハンカチさえも無いような…

手ぶら

どこに何しに行くんだろう

何も持たない主義の人っていますからね。
そうかもしれませんが、それでも何も持たないってことあるかな?

いつ会っても
黒髪ボブ
黒か紺のパンツスーツ
両手をポケット

職場に荷物を置いて、始業時間まで散歩?
全て職場にあるから、毎日手ぶら?
実は内ポケットに全て入っている?
荷物持ちがいて、後から全部持ってくる?

彼女はどこかの令嬢なのか?
親が社長で、会社の重役となっている。
お手伝いさんがいて、荷物は全て後から届けられる。
時間管理や電話連絡は全て秘書任せ
ランチはカード一枚。
職場に自分専用の化粧室を待ち、食後はそこで化粧直し。
仕事は、自分専用の執務室で、印鑑…
そんな時代じゃ無いか。
パソコン画面をチェックして、
それでオッケー、後はよろしくって。
17時になったら、また手ぶらで退社。
どこかのバーで飲んで帰るもよし。
自宅で、お手伝いさんが作る豪華なディナーをいただくのもよし。
今晩は、シャンパンにするわ

ちょっと、美人なんだけど、ツンとした雰囲気の彼女。
小さい頃からチヤホヤと育てられた
実はとんでもないワガママ娘。
しかし、彼女は会社のアイデアマン。
彼女の施策は、どれも大当たり!
会社の業績も鰻登り。
だから誰も文句は言えない。
親さえも彼女に頭が上がらない。

私の妄想は広がる一方

そんな彼女が恋をしたら、どうなるんだろう

相手は下っ端従業員?
ライバル会社の御曹司?
小さな劇場の劇団員?
どこかのホスト?
唯一心を許せる幼馴染?

彼氏を小間使いみたいに扱うの?
やっぱりクールに大人の恋愛?
いや、豹変して甘えちゃったりして‥

こうして朝度々見かける彼女は、物語の主人公になり、私の頭の中で、別の人生を歩き始める。

本人が知ったらちょっと怖い?

でも大丈夫
もはや、見た目が似てるだけの、全くの別人😅


そんな記事を熟成していたある日、また彼女を目撃したので、

本当にバック持っていない?

と確認すると…

ちゃんと持ってました。

肩ににかけて後ろに回していたのですが、バックの持ち手の色がスーツと同化してわからなかったのです。
通り過ぎて初めて振り返ってみて、わかったことでした。

しかし私は、それではないあることに驚きました。

彼女がポケットに両手を突っ込んでいなかった!

彼女の片手がポケットから出ていたのです。

それだけではありません。

その手を前後に振って歩いている。

そして、いつもつまらなそうにツンとした雰囲気だった彼女が…

顔が明るいんです。

笑ってないけど、笑っているような感じでした。

彼女に何が起こったのか‼︎
彼女に何が起こったのか⁈

恋をしたのか?
どこぞの御曹司か⁉️

またもや私の妄想が、広がりそうな予感ですが…

これくらいにしておきます😅

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