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花沢の里 1

先日、静岡県焼津市にある、花沢の里に出かけた。

花沢の里は、焼津市の東、山を隔てて静岡市と隣り合わせになる場所にあります。

東名高速道路で一番長いトンネル、
事故が多いトンネルとして有名な、日本坂トンネルは、この花沢から静岡市に抜けるトンネルです。

花沢の里は、山の谷地にある30戸ほどの山村集落で、奈良時代の東海道と言われる「やきつべの小径」の上り坂の途中にあります。
江戸時代から続く、石垣と板張りの建物の伝統を保った家々が、小さな川沿いに立ち並んでいます。

平成26年に静岡県で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたそうです。

焼津方面から静岡に向かって150号バイパスを進み、静岡に続くトンネルのすぐ手前を左に抜けます。

すぐ脇に高速道路が走っていて、そのまま山の方へはいけないのですが、案内板を頼りに花沢方面へ向かいます。

こんな時期だから、そんなに人はいないだろうなあ・・・
なんて思ったら、駐車場はけっこう車が止まっている。

誰が車止めてるんだろう・・・などと思いつつ、車を止めて花沢方面に向かって歩いた。

しかし、そんな疑問はすぐに消えた。

上から次から次に人が下りてくる。
しかも、がっつりハイキングスタイルだ。

え、こんなに来る人がいるんだ・・・

というのも、花沢の里は、満観峰まんかんほうや、鞍掛峠にいくウォーキングコースの入り口だったからだ。

「満観峰」は標高470mの里山で、山頂からは「満観峰」の名にふさわしく、富士山や南アルプス、伊豆半島や駿河湾を一望できる大パノラマが広がっていて、その絶景がハイカーには人気の山だそうです。

花沢の里の駐車場から2時間くらいで、満観峰まで行けるようです。

駐車場に車を停めて、花沢の里に向かいます。

途中、みかん狩りができるところがありました。

この辺りは、明治後半からみかん栽培が盛んでした。
昔電車からこの辺りを見ると、みかんだらけだったことを思い出します。
確か一度学校の遠足か何かでみかん狩りに来たことがありました。
静岡といえば、お茶とみかん
と言われていたほど、みかん作りが盛んでした。
今この辺りは、みかんはほとんど見られません。

懐かしいみかん畑を見ながら、進みます。

花沢の里の入り口です。
左に行くと、焼津のシンボル「高草山たかくさやまに登るルートになります。

集落はまだ先

左側は、竹出てきた塀が続きます。

前から、ハイキングスタイルのハイカーが、次から次にやってきます。

熊よけの鈴を鳴らしながら歩いている人も何人かいます。

そういえば、確か去年満観峰で熊が出たってニュースになってました。
わてら鈴持ってない!
いや、そこまでは行かんから…

なんだこれ。
この岩?
おしゃもっつぁんって、どういう意味だろう。「ツァン」ってのは、〇〇さんとか〇〇様って意味だろうけど、「おしゃもつ」とは?

その説明は、どこにもありませんでした。

花沢川

小川の水は、とっても綺麗でした。
でも、結構大きめの石も転がってる。
大雨が降ったら、なかなかの水量になるのかもしれません。

集落の入り口に着いたようです。

花沢の里の説明板

ちなみにこの日は、この地図の上の方の、眺望ポイントの近くまで行きました。

古い建物。
紅葉が綺麗です。

建物群が見えてきました。
この左手前の建物は、ビジターセンターになっていました。

昔のままの建物の中を見ることができました。

その先は、今も人々が住んでいる家が続きます。

古民家カフェもありました。
覗いてみたけど…
写真撮るの忘れました。

人がいるわけではなく、ベルか何か押して、店員さんを呼ぶ感じでした。

その先には水車小屋。
現在は動いていないようでした。

水車小屋の前の石碑

どんな意味でしょう…

という意味だそうです(笑)

安倍というのは、安倍川、つまり静岡市のことです。
(ちなみに、あべかわ餅の安倍川です)
先ほども書きましたが、古代東海道であったこの道は、「やきつべの道」と言われ、日本坂の峠を越えて静岡の安倍川地区(静岡市駿河区)にでます。

江戸時代の東海道は、焼津を通らずに、藤枝〜岡部町(現藤枝市岡部町)から、宇津谷峠を越えて、とろろ汁で有名な丸子(静岡市葵区)にでます。

どちらも、一度歩いてみたい峠です。

さて、集落の最北部には、法華寺というお寺がありますが、こちらはまた、次の機会にいたします。

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