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ある研究所の休憩室【毎週ショートショートnote】


雪化粧したような美しい白カビだ。
所長は満足そうに、シャーレの中を覗き込んだ。

ここは白カビ酵母の研究では、国内でトップクラスの研究所だった。

その所長は、アメリカに留学経験があり、留学時代に過ごした部屋をそのまま、研究所の休憩室に再現した。

白が好きな所長は、広いベットに大きなソファー、家具やライトを白で統一した。
そして徹夜した研究員が仮眠を取るため、ベットの周りにカーテンをつけたので、そこはまるで保健室のようだった。

人々はそこをアメリカ製保健室と呼んだ。

その保健室には、いつも保健の先生が寝ていた。

いや、白衣の研究員だったのだが、そこにいると保健の先生にしか見えなかった。


ある人が、所長に行った。
休憩室のものは全てアメリカから取り寄せたとおっしゃってましたが、ベットにMaid in Japanとありましたよ。
布団のカバー外したら、西川の布団だったとも聞きました。

すると所長は言った。
アメリカでも日本製品は大人気だからな。

ここまで 本文411文字

これは、期限に遅れた小牧さんの、シロクマ文芸部?


かと思いきや、たらはかにさんの
♯毎週ショートショートnote
への参加でした。

お題は、
【アメリカ製保健室】のお題で、【どんでん返し】なショートショート

どんでん返しになっていたでしょうか???

保健室なのに、保健の先生が寝てる、
をオチにしようと思っていたけれど…

どんでん返しは、難しかったです。

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