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仕掛け人 藤枝梅安

この春、豊川悦司さん主演で、『仕掛人・藤枝梅安』が公開されています。
((一)は2月3日に公開、(二)は昨日、4月7日から公開)

『仕掛人・藤枝梅安』(しかけにん ふじえだばいあん)は、池波正太郎の娯楽時代小説シリーズです。
鍼医者・藤枝梅安の、暗殺稼業「仕掛人」としての活躍を描いたものです。
『小説現代』で1972年(昭和47年)から1990年(平成2年)の間に発表した全20篇の連作時代小説であり、『鬼平犯科帳』『剣客商売』と並ぶ著者の代表作です。
映画化、テレビドラマ化だけでなく、漫画化もされているようです。

「仕掛人・藤枝梅安」が初めて映像化されたのは、1972年、TBS系列局で放送された、緒形拳主演の「必殺仕掛人」。
これは、記念すべき「仕掛人・藤枝梅安」の初映像化作品であるとともに、今もなお人気の必殺シリーズの第1作目なんだそうです。

私は、藤田まことさんの中村主水もんどを演じた必殺仕事人は、よく見ていました。
家での奥さんと姑の婿いびりが、気の毒ながらなんとも面白く、仕事人の時のかっこよさとのギャップがよかったです。

今年は、池波正太郎の生誕100年ということで、それを記念して、今年「仕掛人・藤枝梅安」、来年「鬼平犯科帳」(松本幸四郎主演)で公開されるということです。
ちなみに、豊悦は、7代目梅安になるそうです。

で、突然どうした?
って感じかもしれませんが、時代劇ファンというわけでもない私が、どうしてこの話題に着目したかと言いますと、

主人公、藤枝梅安は、普段は腕のいい鍼医者として暮らしているが、凄腕の仕掛人という裏の顔を持つ・・・〈中略)
明和元年に駿河の藤枝宿の桶職人の長男として生まれたが・・・

藤枝出身?!

たまたまついていたテレビで、「梅安先生・・・」
という名前を聞いてはいたけれど、それが「藤枝梅安」だったことも、
その藤枝が、静岡県の「藤枝市」の藤枝だったことも、全く知りませんでした。
私が見た梅安は、確か岸谷五朗だったかな?

梅安の父が病死したのち、母親が幼い妹だけを連れ、流れ者の男と出奔してしまい、旅籠で下働きとしてこき使われていた梅安を、京の針医者の津山悦堂つやまえつどうがひきとり、藤枝の正定寺に父の墓を建ててくれたという。

その後、津山悦堂と共に京都に行って、鍼医者としての手ほどきをうけたようなので、藤枝にいたのは、ほんの幼少期だけのようですが
(梅安が7歳の時に父が無くなっているという)

驚くことに、正定寺に梅安の父の墓があるという。

えっ? 梅安は、小説の中の人物ですよね???

おそらく、この小説が世に出てから、作られたものなのでしょう。

この正定寺、実は違った目的で、行きたいと思っていたお寺でした。
これは、先日記事にした田中城の藩主土岐丹後守頼稔が、1730年に大阪城代に出世した折に、本願が叶ったことを記念して寄進した
「本願の松」(別名 延命のマツ)があることを知りました。
すごく美しい樹形のクロマツのようで、見てみたいなあ・・・と思っていたのです。

そんな正定寺に、ようやく行ってきました。

正定寺は、旧東海道である県道32号線の、藤枝宿の西の端の方にあります。

知らなければ通り過ぎてしまうほど、奥まっていて小さな入り口です。

入り口に看板がありました。

奥の方に、小さめの門があります。

そして、門を入ると目の前に

デカい!
見事な黒松

石に、説明が彫られています。

ヤマタノオロチのような松です。
見事としか言いようがない。

土岐丹後守頼稔が、信仰していた弁財天がいる、弁天堂がこちらです。

ちゃんと書いてある

お参りしようと近づくと、中に何やら白い大きな…

象の像がある
弁財天は、元はインドの神様だからかな?

さて、藤枝梅安の父、治平の墓はいづこ?
実際に遺骨があるわけじゃないから、一般のお墓に紛れてってことはないよな…
と思って歩いていたら

え?
あったけど

ここ?

本堂の横にある壁の隅に、とってつけたように…

通常、墓がある場所ではない。
そして何の看板もない。
これが何かわからない人も多いことだろう。

んーん、そうかあ…
誰がどのタイミングで作ったのかわかるないけど、木札くらいあってもなあ…

このお寺には、今度の映画のポスターが貼ってあった。

その下の方の文字を拡大すると

正定寺の文字。
ここで作ったポスターかな?

ならもっと、わかりやすくしたらいいのになー
なんて思いました。

映画を見にいくか⁈
と言われたら、行かないかもだけど、
原作は読んでみたいなーと思いました。

皆様は、必殺シリーズ、見たことありますか?

こういう悪者退治系の時代劇って、さほど好きでなくてもついているとつい見てしまいます。
水戸黄門なんかも、いつも同じような感じなのに、子供の頃からなんだかんだ言ってよく見てました。

なぜでしょう。
なんか安心感があるんですよね。
ストーリーが単純で、悪者は絶対に捕まるからかな?

ご存知ない方も多いかもしれませんが、私は「大富豪同心」に結構ハマってました。笑
ストーリーも面白かったし、エンディングの曲でみんなが踊るのも、また楽しくて…
よかったら一度、見てみてください。

皆様が好きな時代劇は何ですか?


ちなみにサムネ画像は、正定寺近くの瀬戸川の桜です。
手前に止まっているカラスが、仕掛人を思わせます。

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